さっきまで雨だったのに雪が降ってきた。ひえ〜雪だるま

 

とりあえず「全裸監督」を今さらやっと観終えて(山田孝之ってほんとうに天才、だってこのドラマの中で彼についていく人たちの気持ちが心からわかるもの)、しみじみと懐かしむ。そのとき住んでいた家の近所の病院に黒木香さんがかつぎこまれたのを覚えている。ふつうにスーパーに行ったらマスコミの方たちが病院の前に集っていた。現実で覚えたあの気持ちのままに、最初の1本を撮るところで感じた黒木さんがデビューするときの最高のときめきを、二度と再現できない感じがよく出ていた気がする。そもそもセックスってそういうものかも。

あと対談のとき、緊張する私を和ませてくれようとしてユーミン様が黒木香さんのものまねをしてくれたこと、一生忘れられない。すごい時代だったな!

 

このあいだ集英社の人にごちそうになったのできっとその財源となったであろう「鬼滅の刃」を感謝を込めて読む。ジャンプ界はゲーム界。登場人物も起こることも、全員がゲームの中みたい。例えばだけれど「イムリ」のようには決して広がっていかない。

でも、著者の吾峠さんが底抜けにいい人だから人物がみないい人で、それが作品を底でぎりぎり支えている。

私ならあの妹を昼間背負って歩くと思っただけで、きっともう外出しないな…!

 

深夜高速バスに100回くらい乗ってわかったこと」を大好きな岸政彦先生が推していたので読む。読むとなんとなく心が落ち着いて淋しくなくなるところが岸先生と共通している…しかし、なんでだかこの人、パリッコさんの匂いがするな〜と思って読み進んだら最後のほうでいきなりパリッコさんが出てきたときにはブシャーとふいた。類友びっくり

 

ベイリーさんと啓子さんと久しぶりに「まる竹」でごはん。

見回すと全員男、全員スーツ、全員酔っ払い!そのくらい居心地がよいのであろう。サラリーマンの聖地だ。

ロレックスの人たちがどれだけ、売ることだけではなくて、人々の人生に寄り添う時計というものの修理やメンテナンスに心を砕いて職人さんを大切にしているか長い間見てきた。そのチームのトップであったベイリーさん。みなの良いところをいつも見つけて、部下を尊敬する姿勢、常に気を抜かずに前向きにある意志の強さ、さすがこの世の社長界の中でもトップオブザトップにいる人だと思う。また啓子さんがほんとうの意味でこの世をよく見ているから、決して間違えることがないというか、すごいペアだ!

比べたらうちのペアは…あらゆる意味で三年寝太郎だ!

おふたりの元部下が営んでいる「カルタコーヒー」の豆をいただく。さすが時計職人界の方たち、豆の揃い方といい、味の再現性の正確さといい、それが個性という感じ。似ているものは海外の超高級ホテルのラウンジで出るコーヒーの味。

 

牧瀬里穂ちゃんとしーちゃんとマダム天ぷら会。

里穂ちゃんはいつもすみずみまでセンスが良くてほれぼれする。

人生も演技も決して手を抜かないところを尊敬する。しかも芸能界の人にありがちな会話の制限がほとんどない。こちらも立ち入らないけれど、ちゃんと人を見て判断し、信じられるとなったら信じてくれる人だ。

会話がはずんでくると急に黙って微笑みだけになったりするのが普通の芸能界の方々。道で会って「おっ」と手を挙げて挨拶すると顔を伏せて知らぬふりをしたりもする。むりもないから悪く思いはしない。それくらいデリケートな世界なのだ。でも、不自由で気の毒だなあとは思う。

ちなみに同じくそういう壁がないのが、鶴田真由ちゃん。彼女も偉大な人!

里穂ちゃんはかといってあけっぴろげすぎるわけでもなくて、ほんとうの意味で上品。演技しているときも、決して自分の演技力をひけらかしたりしない。静かにうまくて、確実に演じている人の核心をつかんでいく。年齢を重ねて彼女にしかできない役がこれからどんどん出てくるのが楽しみ。

そしてしーちゃんはいろんな人をたとえ冗談で批判的に言っても、決していやな感じではない。心の底からかわいく生きようと決めて実際にかわいい、そんな人だ。

たまにみんなで天ぷらなど食べて、幸せを持ち寄れたらいいなと思います。

 

高校生の頃毎日のように通った神保町三省堂で自分がサイン会をするなんて、ほんとうにびっくり。小説ってもっとそれぞれが家に持ち帰る個人的なものな感じがするんだけれど、今回は雑貨が入ってるからなんとなくサインも気楽。客層も若干違う。三省堂の方たちがものすごくサイン会慣れしているので、とっても助かった。

「いつかここでサイン会をしてやる」なんてちっとも思っていなかった。知る人ぞ知る作家になって、ふだんは地味に主婦をして暮らすという人生設計だった。まあ、ほぼそんな感じか!

BANANA DIARY」をいっしょに作ったすばらしい人たちとサイン会のあと打ち上げをする。この人たちに会えて嬉しかったなあ、人生丸ごと。そういう人たちと仕事をするってなによりも幸せなことだ。スケジュール帳というよりは書籍&メモ帳なので、いつの時期からでもどうぞウインク

私がただただ世界一かわいい由佳ちゃんのすばらしいコラージュと中島さんのかっこいいデザインを組み合わせたい一心で作ったものです。

 

まる竹」おそばもかつも最高なんだけれど、地味においしいこの大根もちとこんにゃくが絶対家で再現できないのです。

みかわ」のさつまいも天はすばらしい。帰り際奥で若奥様がものすごい勢いでぎんなんを剥いているのを見てまたしみじみと感動した。

こうしてたまにずっと会えるといいなあ。

かわいいかわいい由佳ちゃんにサインしてもらいましたおねがい

一時は頓挫したこの企画、最高のチームに夢を叶えてもらいました。ありがとう、ありがとうラブ中島さんにもサインしてもらい、もう今年後半からほぼ日手帳に乗り換えることはできないわ!

 

雪を経験しながらゆっくりと春になっていく季節。きっと今年はたいへんな年になる。だからこそ、みなさん、小さな幸せをしっかり抱いて同じ空の下、確実に生きていきましょうチュー命さえ持っていれば、大丈夫キラキラ