あらゆる意味で私にとってはツボな映画だった「天気の子」。

私が生まれ育った田端のよく知っている場所が大事な場面で出てくるし、世界はそのままの姿で混沌としているのが正しいという思想もすばらしいし、映像がとにかく良くて、ちょっと泣いた。

あの「君の名は。」の後に、ここに「戻った」のではなく、新しい手法でテーマの暗さにチャレンジしたのがあっぱれ。社会的弱者の気持ちもすごくリアルに描かれている。

ネタバレにならないよう、ここまでとしておくけれど、もしこの映画を十代で観ていたら、人生が少し変わったかもしれないなと思った。

新海監督の描く世界は、今の時代の私たちの心もとなさ、天変地異が来て世界が急に終わるのではないかという漠然とした不安に密かに、そして実によく応えてくれている。

 

ドラえもん50周年の展示の内覧会で藤子不二雄ミュージアムへ。

愛に満ちたすばらしい展示だった。スチャダラパーの方たちが大人なのに全員いたのもツボだった。ボーズくんのおじょうさんが育っててママそっくりの美女になっていた照れ

そういえばカメントツさんもいた。にこにこしてた。

そう、とにかくそこにいる大人が全員にこにこしていて、短編映画を観ている間もみんな大声で笑っていて、とても幸せだった。

藤子先生の奥様に会えたことも涙が出るほど嬉しかった。

藤子先生に一度だけ対談でお会いしたときに私がプレゼントした木の箱を、先生が薬入れにしてくださっていたそう。それも泣けた。一生ついていきます。

奥様に「私の背中のQちゃんを見てください!」とお見せしたら、「あら!」と言って背中をぽんぽん叩いてくださったえーん

このミュージアムの関係者はビジネスである以上に、皆さんが藤子先生の世界を愛していて、いろんなことをとても嬉しそうに説明してくださる、そのことがとても幸せだった。

私が刺青に®️って入れた方がいいですか?と言ったら、大まじめに「それだと公式になってしまうから」「そうですね」と話し合ってくださっていて、心の中で大爆笑した。

 

そしてその翌日は、佐久で澤くんにプロフィール写真の撮影をしてもらう。すばらしいyushicafeの奥の部屋や、地球絶滅適用探知センター(謎でしょう!この秋にオープンするらしいです)で。

それから予約してもらっていたグースケでみんなお誕生日が近いからディナーをする。ほんとうにおいしい。ここで食べた白樺牛の焼き方も味も、人生で1、2を争うほどだった。争っているのは、昔、香港で食べたステーキ。野菜やソースも判断材料に入れたら、こちらが1位かも。

そして私がいちばん最初にお誕生日を迎えるので、近所のりえさんという方がものすごくきれいなタルトを作ってくださった。ブルーベリーがたくさん載っていて、台まで全ておいしかった。

佐久って、謎すぎる。そして奥が深すぎる。

あるいは単に澤くんが奥深すぎて、いろいろな世界を佐久に出現させているのか?そこも謎であるが、ありうる。

そんなときにも、家からはいちゃついている写真が送りつけられてきた。そう、平和がいちばん乙女のトキメキ

 

事務所の引っ越しが99%までつめたところでいろいろあってアウトになり、その過程があまりにも悲しかったのでマジで落ち込んでいたが、早いうちにだめそうだということがわかってちょっとほっとしたし、「天気の子」を観たら、なんだかわからないがこれでよかったのだと思った。

映画って偉大だ。

自分のエゴなのか?と思えるようなことでも、人はそれを誠実に、精一杯生きるしかないなという、映画のテーマにちょっと添ったことを考えつつ、みなさまも、どうか心が走る方向へ、なるべくまっすぐ向かっていけますようにタラー雨

#ドラえもん#天気の子