私の世代に東京に住んでいた人にとって、DEPTというお店は夢の国みたいなところだった。私がもっとも行ったのは代官山店で、私はさほどおしゃれでもなく(スーツとか着てたし)、踊りや夢を人生と一致させてる人たちはすぐそばにいて仲良しだったけれどライフスタイルが違ったので(なにぶん書く仕事って家にいないとできないから)、そういう人たちが顔を見ただけで「同じ種族だね?バリではどこに行った?バルセロナではなにしてた?タイではどのビーチが好き?」って音楽と踊りとライフスタイルで通いあうのを「いいなあ」と眺めていた。なによりそういう人たちが宵っ張りで、起きたときにごきげんな音楽とリラックスから生活を始める感じが大好きで、泊まりに行ってはうっとりしていた。

ここ、憩いちゃんさんが大きくうなずくところ(笑)。

DEPTで買ったものって、買うときは選んでる自分のセンス最高!と思うのに、家に持って帰ってくると急に色あせてしまう。それは永井さんという人のセンスがものすごくいいからなんだ、と気づくのに時間はかからなかった。特にあの文字づかいのメキシコっぽさ義理チョコ

そんな永井さんと島武実さん(おふたりともよく見かけたけれど、ちゃんとごあいさつをしたことはない)が代沢でギャラリーをやると聞いて、行きたかったけれど週末だけなのでなかなか行けず、そうしているうちに島さんが亡くなってしまった。ギャラリーもたたむという。なのであわててむりくり時間を作って行ってみたら、そこはやはり夢の国だった。

樫村鋭一さんのすばらしい絵(生きるということにしっかり時間をかけてきたからこそ生まれた絵たち)がセンスのよい空間に無造作のようで間違いない形で飾られていて、う〜ん、このセンスは国籍を超えた世界的なレベルだし、これからの世代はこのセンスを土台にして国境をふつうに超えるんだろうと思った。すでに永井さんのおじょうさんのeriさんとか、とっくに超えてるし。新しい時代のDEPTができたことは、まみちゃんが教えてくれた。まみちゃん、ありがとう。まみちゃんも自由の戦士仲間(力んでないところもお互い自由)。

自由の戦士の先輩、島さんのご冥福をお祈りします。

「契約は好きなときに解約したいよ、なんだよ、その小さい字で書いて違約金が何十万って。詐欺じゃん」「心が疲れたときは、カフェでいくらでもぼーっとしたいだろう?」「お金があっても動きに自由がなかったら息ができないだろう?」そんなことを思い続けることを、このかたくるしい時代にどこかで風通しよく持っていたい。

 

波波波

 

「きみと、波に乗れたら」を観る。その劇場での最年長カップルとして目

骨の髄まで「しんちゃん」とか「アドベンチャー・タイム」とか「四畳半」でできている湯浅監督が、予算がらみの大人の事情をどうやってクリアしようとしたかが伝わってきて、その努力に胸キュン。主人公の2つの部屋とか、スナメリなところなんかが、それからサーフィンしたらどんな場所でもちょっと楽しくなるドライブ感が、監督ががんばってる真骨頂だった。それにしてもあまりにも悲しい内容すぎて、ずっと涙をこらえながら観てる感じ。いい子たちが人生をまっすぐ生きて、そこには自然がいつもあって、という、素直にいい映画。

 

イルカイルカイルカ

 

樫村さんがとにかくかっこいい上に、絵もすごい。こういう、マスコミにあまり出なくてあらゆる代理店がからんでない世界がいちばんすごい

もう終わっていますが、特別に来週の週末まで延長しているそうです

こちらはかなり微妙な転載だけれど、一応名乗って、広めるとお伝えしたので。そしてひとりでも多くの人にこのすばらしい詩を読んでほしいので。もしご遺族のお気持ちなど問題があらばすぐ削除しますので、それまで見といて(ゲリラ)!

森のような今日の紫陽花シリーズ。ちなみに「海獣の子供」も観たが、「よくがんばった!」とだけ思った。というのも、

めくるめく海のすばらしい映像だというのに、さらにすごい音楽もついていて、かなり忠実に原作を再現しているのに、原作の方がよっぽど絵が動いているのだ。止まってるのに、アニメ以上に動いているなんて、恐ろしいことだ。五十嵐先生の凄さを思い知った。米津さんの主題歌はすばらしかった。あと「オレはこの時点でハンドボールには決してもどらね〜な」と思った。

 

ゆめみる宝石

 

死ということを、展示や映画を通してしっかり考えた。

だれにとってもそういう1日は必要なのだと思う。

みなさん、100年後にはこの同じ地上に絶対いないみなさんと私。今日もなるべくごきげんに過ごせたらいいですね。だから、そうしましょう乙女のトキメキガーベラ