8月29日
どんなに大好きな、懐かしい友だちが死んでも、愛する猫が去っても、やっぱり毎日はめぐってくる。そしてこの体が生きているかぎり、トイレにいったり腹が減ったり髪の毛が伸びたり。
さくらももこちゃんはだれよりもクールで楽しいことが大好きな人だったので、私は今日から顔を上げて、もう泣かないと決めました。
追悼文のお仕事は基本お受けせず、ここで正直な気持ちを書くにとどめます。それも今日で最後にします。
少し前に彼女が体調を崩したときに、私はつい泣きながらメールしてしまい、彼女に笑われました。「ばぎちゃん、大丈夫だよ、大したことないし、そんなに悲しまれたら恐縮しちゃうよ!」
生きている私たちは、今目の前にいる愛する人たちとちゃんと過ごして、最高の思い出を、ゲラゲラ笑って過ごした青春を大事に抱いて、生きていく。
心のどこかで「ももちゃんが同じ時代にいるから、私もがんばれる」と思っていたけれど、これからはまた違う気持ちでやっていかなくては。
彼女の才能はほんもの(なによりもあのクールさと笑いのセンスと色使いと線!)だから、ご遺族とミッちゃんたちが守っていってくれるでしょうし、永いあいだ残っていくでしょうし、歴史が才能を証明するでしょう。
「ちびしかくちゃん」を読んで「タツオと馬車のシーンが最高だ」とメールしたら、「タツオとあの馬車の運転手いいでしょう〜!奴らに目をつけるとは流石だね!」と言ってくれたことを思い出すと、泣いていてもついプッと笑ってしまいます。
友だちって、いいものだ。たとえ一方がこの世から消えても、友情は残る。
ももちゃん、もう1回、最後に、ありがとう。
お腹を壊したかと思ったら実はがんの末期で、1週間であっというまに天国に行ってしまった愛犬のコーちゃんを思うと、オイ子がお腹を壊しているのがどうにもこわくて病院へ。なんと「雷が本気で怖かったので交感神経が優位になって体の中に水分が急激に出てしまい下痢してたけれど、回復に向かっている」という診断だった。そういう子が他にもいたそうだ。
あの日、泣きながら病院に行き、その後をもういっしょに生きられなかった犬との思い出があるからこそ、無事で、先生とも笑いあい、オイ子といっちゃんと元気に帰宅できたことがどんなにありがたいかわかる。いつものダメな私なら「この忙しいのに病院行かなくちゃ」と思ってしまったかもしれない。もう二度とそんなことは思わない。思わないスケジューリングでしか暮らしたくない。
これこそが人生の真実!
解説を書いたので送ってくださったのです
美容院に行ってきましたが、ほんとうにすてきな外観にうっとり
スガハラフォーで肉!
だいぶ大きくなってきた
やんのかゴラァ(悪くもなってきた)!