7月13日トランプハート

 

特に海外で(私の場合は都内にいるときは忙しいから、海外で出番待ちなど急に数時間空いたりする)、ゲームのように挑む遊びがある。

これが自分のコーディネート力をどれだけ上げたか、どれだけ意外な似合うものを見つけられたか、計り知れないくらいなので、せっかくだから書いておく。

まず、制限時間を3時間と切る。

私は普段コムデギャルソンしかほぼ着ないが、そしてファストファッションが中国やバングラデシュの人たち(錦糸町のバーの方、コメント見ました。行けばよかった!)からどれだけ労働力を搾取しているか、だから100円のTシャツは買わないなどというポリシーがしっかりあるが、そのときだけはそういう理屈全てを!きっぱり忘れるようにする。そしてただゲームを楽しむためだけの時間にする。

数年に1度くらい、あるいは年に1回くらいやる(しょっちゅうやるとバランスが崩れるし本末転倒になる)。
自分のコーディネート力が古くさく腐ってきたなと思ったら、10000円か20000円を握りしめて、H&M(これは私の好み。ZARAとかFOREVER21とかどこでも好みに合うところで)、「ふだんなかなか組み合わせない、チャレンジしないタイプの服」というお題で、最高の組み合わせを楽しみながら3時間をかけて選び出す。1回着てさよならするのではなく、買ったら長く着る気持ちを持つ(でないとすっとんきょうなものを買ってお金のむだになってしまう)。

何点買ってもいいが、キャミソールやTシャツなどベーシックな逃げ道のあるものの買いだめは、これもまた本末転倒になるのではなるべくしない。

これ以上に鍛えられることはないよ!

それから、いろんな服を着るのが楽しくなります。

 

カギ

 

昨夜は久しぶりにスガハラフォーに行き、フォーをいただいた。おかずに頼んだ羊肉のソーセージが秀逸だった。夏は酸味が必要だから、血のめぐりもよくなったと思う。ワインも自然派なので全く翌日に残らない。自然派ワインは、ワインとは別ジャンルのこれもまたすばらしい飲み物界だと思っていいと思う。

 

シャンパン

 

お昼からまた物件めぐり。

決して楽に決めさせようとしないVENTOHOUSEの慶子さんに頭の下がる思いだ。

私は鬼ほど物件を見ているので、不動産屋さんが「いいじゃん!ここに決めちゃえば!」という雰囲気になるときは、おうおうにしてなにか問題があるというサインだとわかる。
水はけが悪いとか、エレベーターなしではむつかしい階なのにエレベーターないとか。
でも、相手も商売だし、わざと言わないわけではないので、全然いいと思う。

「雨の日はなめくじが出そうですね」とか「めちゃくちゃ足が鍛えられそうですね」とか言うと、「そうかもですね〜」と苦笑いを浮かべてくれたりするのが、普通の物件案内だ。

でも、慶子さんはすぐに「う〜ん、今は晴れているからいいけれど、雨の日にはかなり湿気が出ると思ってください」とか「床を貼りなおすと自費で80万は出てしまうので、よほど気に入っていないとどうかと思います」とか言ってくれる。それがどんなに尊いことか!

すごくいいところも見たけれど、どうしても物置がむだになるなどでだめだった。
まだまだ先は長そう。のんびりと行こうと思う。
私はそこを借りることができなかったけれど、だれもいない家の庭に藤がきれいに咲いていて、ああ、だれかいい人がここに住んでまた藤を愛でてくれますようにと願った。

ちなみに数年前に見た最高にウケた物件は、となりの家とその家の間に不思議な色のロープが長々と結界のように貼ってあり、よくわからない字が書かれたお札みたいなものがぴらぴらとそこにたくさん揺れていて、となりの家の玄関周りには「社畜お断り!」「社畜は敷地内に入るべからず」「こちらを見るな!」とデカデカ書いた張り紙があり、物件を見ている間中その家のざんばらの白髪の着物が乱れた霊のような老婆が玄関から半身を出してこちらを睨んでいるというもので、私が若い不動産屋さんに「とてもいい場所だけど、ここに住むとあのおばあさんがずっとお隣さんってことですよね、むりです、あはは」と言ったら、「僕もここはむりです!ごめんなさい」と笑っていた。

 

クローバー

 

おいしい羊ソーセージ。発酵している

さわやかな自然派ワイン

スイカカット!

なんてきれいなスイカ
栗生さんにいただいた本のやり方で稲熊さんのトマトを発酵させた
けなげな藤