6月27日コーヒー

 

お医者さんの話だが、とあるところに私が薬問屋と呼んでいる内科がある。とにかくどんどん強い薬を出す。もはやギャグかと思えるくらい出す。

昔、熱が高く吐くのが止まらない赤子を連れていったら、まだ診察もする前に待合室で、吐いてるうちの子を見るなり「あなたたちのような人たちには子どもを育てる資格はない!今すぐ救急病院に行きなさい!」と怒鳴られたが、多分ドラマの見過ぎだと思う。

そのあと近所にある別の小児科に連れていったら、いちばん軽い解熱剤を飲ませて吐くのが止まったら、仰向けでない形でよく寝かせて、熱が下がらなかったらまた明日来てくださいと普通に言われた。その通りにしたらすぐ治った。

あの薬問屋にかかっていたら、吐きどめ、吐きどめで吐いたときの吐きどめ、吐きどめで吐いたときの吐きどめの吐きどめ、強い抗生物質、強い抗生物質で胃を壊したときのための胃腸薬と下痢止め、なんだかわからないステロイド剤などを次々に出されただろうと思う。

それから「子どもの体重をクイズで出して、きっちり当たらないとダメ親として30分説教する小児科医」というのもそう遠くないところにいる。これはもう時間のむだとしか言いようがない。

何回か書いているがうちの近所には「すごく優秀で麻酔の専門家、少量の薬をうまく使うし、英語も通じるし、インドやアフリカに行くときの変わったワクチンまでそこで打てるのだが、なにかと悲しそう」なお医者さんというのもいて、ほんとうに悲しい顔で「残念だけど…あなたも息子さんもインフルエンザだった」「申し訳ないけれど…もう1回鼻に綿棒を入れて検査したい」「お子さんはそちらで遊んでいるといい…残念だけどお母さんまだ時間かかりそうだから」などと言うので、私まで意味もなく悲しくなってしまう。

 

義理チョコ

 

自転車で日本を旅しながら、コーヒーを淹れて投げ銭や差し入れを受け取って対話をしている西川くんが今日は渋谷のパタゴニアの前にいたので、さっと会いに行く。徳島の深煎りのコーヒー豆で淹れたアイスコーヒー、とてもおいしかった。

これから飴屋さんのお芝居を観に行くが、人々の反応を見るに衝撃的な内容みたいなので、なにかしらを明日書こうと思う。