６月１８日
長年いっしょに暮らした夫や動物などと別れた人全員が首をうんうん動かすと思うのだが、家の中にその面影を探しすぎて立ち直れないような気がしたとき、しばらく旅に出るのがいちばんいいのだが、もしも旅に出るのが叶わない状況であったら、模様替えするしかない。
家具を動かすというのがむつかしかったら、カーテンを変える、服装を変える、なんでもいいから変えてみる。朝パンを食べていたらおにぎりにむりやり変える。１０キロくらい太ったり痩せたりするのもいい。
私はとりあえずチャイハネで買ったもので気分を変えまくり、今に自分を持ってきた。
ちょっと目に入る色が違う、それだけでなにかが開ける。
ライブ以降ずっとこの曲が頭の中をぐるぐるしているけど、「君にだけに」って「に」が余計に入ってるところがとても大事！恋っていいなと心から思うものすごい名曲。
久しぶりに夜外出（雨で犬の散歩もないし、仕事も終わらせたし）。
すごく久しぶりに状元楼に行く。オレよ、どんだけ中華が好きなんだ！
ここは、ごくふつうよりちょっと高級な中華というイメージのお店なのだが、とにかく清潔で親切で広々していて、接客はもう神様のよう。それからメニューが豊富で食べたいものが割れても必ずまとまる。子どもの幼稚園が近所にあったのでランチや早めの夕食でよく訪れた懐かしいお店だ。ロブスタービスクの小籠包が好き。
のんちゃんとカラオケに行き、東方神起ライブをフルで聴いた気持ちになる。最新の韓国語の曲まで歌っていた。
私は前述の曲にトライするも、岡村ちゃんがさらりと歌っているあの部分がどんなにむつかしいかを単に思い知っただけの結果に終わる。
そしてもしかしたら小出という人のパートはちょっとラップ寄りだから、ファンクの魂がなくても歌えるのではないかと思ったら、もっとむつかしかった。
とりあえず私の持ち歌であるダスティ・スプリングフィールドの「恋の面影」を極めようと思った。
この歌を昔菊地成孔さんがライブで歌ったのを聴いたとき（カヒミ・カリィさんとのバージョンでもUAさんとでもなくおひとりで）、全身に鳥肌がたった。今というものは今の瞬間しかないということを感じてびっくりした。彼の才能を思い知ったというか、圧倒された。それ以来、いくらいじられてもファンでいることに決めている。でもいろんなところで会うのでついファンということを忘れてタメ口で話しかけてしまい、あわててファンのていに戻るという複雑な関係だ。
