長年犬を飼っていて丁寧に飼育している友人。やっぱり一番の望みは健康で長生きしてほしいって言ってたので、歯磨き毎日しなきゃね!って言ったら、は??犬に歯磨き???え???ってなっていました。
 
昔ながらの飼い方をしていると、犬に歯磨きなんて考えもしない。
 
私もそうでした。1996年にジャックラッセルテリアのスカリーを飼い始めた時は、本当に犬のことは何も知らず、1999年に香港から日本に引っ越し、東京でお世話になるだろう獣医さんにご挨拶に行った時、初めて歯科検診を受けました。その時スカリー4歳、モルダー3歳。生まれて一度も歯磨きをしてこなかった歯にはしっかり歯石がこびりついており、すぐに歯石除去治療をしていただきました。すぐにと言っても、麻酔をかけるのでその準備をしてからですけどね。
 
当時、麻酔下の歯石除去は1匹2万円でした。健康で医者いらずだった犬に2万円は突然の大量出費。2匹分ですしね。でも、今現在同じ施術を受けると1匹5万円以上かかります。
 
必要なら犬の健康のための出費と割り切りますが、毎日歯磨きすることで抑えられる出費でもあるのです。もう毎日歯磨きするしかないですよね。
 
歯なんか磨かなくても、ロープおもちゃで遊んだり、軍手歯磨きしたりで十分と思っている人もいます。しかし、それでは歯の表面は綺麗になっても、肝心歯周病のもとになる歯周ポケットに溜まる汚れを掻き出すことはできません。やっぱりブラシでしっかり歯周ポケットを磨かないと、やがて歯垢は歯石になり歯周病を誘発し、不衛生な口内はやがて内臓にも影響を与えてしまう。
 
長生きは美しい歯から・・・人と一緒ですよね。
 

 
幸い、我が家の犬は歯磨き大好きです。寝る前に歯磨きをするのですが、時間になると行列ができるくらいです(笑)
 
 
みんな歯磨き大好きって言いましたけど、正直言うと、本当に心から歯磨きが好きなのはペネロペだけかもしれません。
 
じゃあなんで行列ができるの?
 
これ、プレマックの原理で、「低頻度行動の結果として高頻度行動(好きな行動)をさせると,低頻度行動の頻度が増加する」という法則。この場合、歯磨きはやりたくないけど歯磨きをすると寝室に行って寝ることができる、とうので行列ができるのです。
 
歯磨き自体もそれほど嫌がっているわけではない、できるならしたくないくらいかも。それは私にもいえる。だって邪魔くさいんですよ。しなきゃいけないのはわかっているけど、邪魔くさくて以前は週一になってしまうこともありました。今は、歯磨き済んだら寝室へというルーティーンができているので、邪魔くさいと思っても自然と体が動きます。
 
ルーティーンとは行動のチェーンなので、一つの行動だけ取ると達成が難し場合も、なんでもルーティーン化するとチェーンのなかでさらりとできてしまうこともある。お散歩から帰宅した時の足拭きもその一つ。そんなふうに生活の中でルーティーン化している行動はたくさんあります。
 
生活の中にはたくさんのチャレンジがあるけれど、難しいこと苦手なことを取り上げて練習を重ねるよりも、得意なこと楽しいことにスポットライトを当てていく方が、結局は難しいチャレンジにも苦なく向かえるようになるだと私は思っています。
 
まずは楽しいことから始める。これですね!
 
 

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