犬のトレーニングにおいて、犬を褒めましょうというのが今の主流のように言われているようです。体罰や叱るトレーニングが主流だったころに比べて、ずいぶん進化したようです。でも、「褒める躾」なんて言うのは論理的ではないと思っています。

 

 

 

「褒める」は強化子?

犬の取った行動が飼い主の望むものであって、それを持続して欲しい、またはその行動を増やしてほしいと思うのなら、強化子を出して行動の増加を促す。その時、犬を褒めましょうというのは、褒める事が犬の強化子になると考えての助言なのでしょうか?

 

褒める事がいけないとか意味がないって言ってるのではありません。いい事をしたら、楽しい事をしたら、沢山褒めるのは当然のことだし、褒めていると褒めている方も楽しくなる。トレーニング中に犬が成功したら、トレーナーは必ず褒めているのもよく見る光景。

 

犬に「いい子だね」「すばらしいね」と声掛けをし、撫でてあげても、その行為が犬の望んでいるものでなければ何の意味もなさない。褒める事で強化されているのでは人間の方になるでしょう。

 

もし「褒める」を強化子として使いたいなら、それなりの準備がいると思うのです。

 

二次強化子としての「褒め」

日常生活の中で犬を褒めるのはどんどんすればいいし、とても大切なことだと思います。でもそれをトレーニングツールをして使うのなら、「褒める」が犬にとってどのような価値があるものか、その褒め方は適切なのかを知って使う必要があると思います。

 

私はトレーニングの中で犬を褒めるのは、二次強化子として使っています。「褒める(褒められる)」がご褒美(犬が望むもの)が出て来る合図となるのです。つまりクリッカートレーニングにおけるクリッカー音と同じ。

 

褒め方も、ピンポイントで、望ましい行動が出たところで「グッド!グッド!」とか「よし!」とか短い誉め言葉を発するくらい。良かったね~~ラブラブよくできたね~~100点わしゃわしゃ~~と犬を撫で繰り回したりとかはしないと思います。だってトレーニング中にそれやると、犬の集中力や落ち着きが無くなってしまうから。

 

一次強化子としての「褒め」

それじゃあ、褒めるってのは条件付けしないと全く意味がないの? と思ってしまいますが、そうでもないようです。

 

もし「褒める」という行為を、犬が求めている愛情の表現方法をして使えば、十分に一次強化子になります。優しく体を触ったり、穏やかに声を掛けたり。犬はとっても喜んでくれるでしょう。

 

勿論それが嬉しい事と受け止めてくれる関係を築いていないと、これまた犬が求めているものとは成りえません。

 

 

いずれにせよ、犬が何を求めているのかを良く知り、それを提供し、期待を裏切らない関係(信頼関係)を築いて行くことがすべての根底にあるように思います。

 

 

 

いつもご愛読ありがとうございます。
訪問の印にポチッ下矢印とお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ ジャックラッセルテリアへ
 

にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ

 

美味しいワインをお探しならオ・ヌワージュで!

 

お好きな色で注文できるハーネスリード製作しています

 


ジャック・ラッセル・テリアランキング