小学3年生の授業
15人ほどのクラス。

国語が終わり、算数の時間に。

私が教室に入るなり、

『あ〜、もう疲れた』
1人の児童が、つぶやく。

というよりも、
私に聞こえるように言った。

その声を聴いた他の児童も

『もうやりたくない』

『早く帰りたい』

『お腹空いた』

と、いろんな声をあげた。

子どもたちの声を
笑顔で受け止めてはいるものの

私の心からは、

ヒェ〜
マジかー(@_@)

と、叫び声が…

『そっかぁ!今日は終わりにしようか』
なんて、私の口から言えたら、

『ヤッタァ!!』
と歓声が上がって、
この場は、まあるく収まるのになぁ。

ココロの本当の声に耳を傾けながらも、

さて、
目の前の子どもたちと
どんな時間を過ごそうかな?と
考えを巡らす。




『いつまでも、そんなことを言わない!』
『早くテキストを開きなさい!』

とか、

『頑張ったら、〇〇あげるから』
『できないなら、お母さんに言うよ』

とか、

命令、報酬、強要を発動させるのではなくて、

今ココを楽しい時間にするためには、
何ができるのか?

子どもたちの気持ちを、少し上向きにできたところで、
次の試練がやってくる。

『やったことがないから、分からない!!』
1人が言えば、

みんなの脳内は

ワカラナイ・ワカラナイ・ワカラナイ・ワカラナイ……

で、埋め尽くされる。

(ワカラナイで埋め尽くされた脳のどこで考えるんじゃ〜)
私のココロから、言葉が飛び出しそうになる。

辛抱、シンボウ

ここから、
何が分からないかを分析し、
新たな説明を加える。

それでも、
難色を示したら
別の一手を打つ。

そんなこんなを
続けているうちに

できないから
できた!に変わる瞬間が訪れる。

満面の笑みで
できた!




実は
私の補助輪がついているから
できた!と、思わせてる時もあるの^ ^

できると思えると、
もうちょっとやってみたくなるようだ^ ^

いつしか
私の補助輪もなく

できた!

わかった!!

わかると楽しい!

おもしろい!

へぇ〜すごーい。

教室内の声が、にぎやかになる。

『あれっ、もう終わりの時間だ!!』

『もっとやりたかったのに〜』

子どもたちは、見事に完走した。

そして、

『帰ったら、お母さんに問題出そう』
と、ニコニコで帰っていった。

(はぁ〜、なんて面倒な70分だろう)
ココロがつぶやいた。

でも、
私は、そんなめんどうな時間が大好き💝

しなさいをてばなすセッション