【GW最後の夜】

息子が学校を行き渋っていた頃

私はGW最後の夜が
イヤでイヤでたまりせんでした。




なぜかというと、

息子との会話
息子の表情や雰囲気から

『彼は明日 学校に行く気がない』

ことが感じ取れるからです。

楽しく笑って過ごした連休の思い出は、
薄れていき…

次第に気が重くなり
家の雰囲気もドヨーンとしてきます。

明日の朝、長い休みの後の登校。

どうやって彼のテンション上げたら
息子は起きてくるのだろう。

どのように彼を説得すれば
学校に行くのだろうか?

また、出勤前に
イライラしてしするパターン…

GW最後の夜は
あれこれ
グルグルと考える時間でした。

そんな悩める子育ての解決の糸口は
コーチングでした。

親としての立ち位置を変えるきっかけになりました。

即効性はないけれど、
ジワ〜ッと変化が起きてきます。

当時の私は、
息子の人生を何とかしなきゃ!
と、必死でした。

私の思い描いた人生に変えることが
子育て!と思っていたんですね。

コーチングを学んだからといって
子どもが変わるわけではありません。

『今日、学校行かない』と表現していたとき、

これまでは、
「学校に行きなさい」というオーラを全開に
何とかしようとしていました。




でも、
コーチングで『共感』という言葉を知りました。

相手の気持ちに寄り添うこと
相手の意見にそのとおりだと感じること

正直、
そんなのむり!!と、思いました。

だって、
『学校は行くところ』という考え方は、
すぐには、変えられないから!!

それでも、
「そっかぁ。今日、学校行きたくないんだね。」
と、言葉をしぼりだしました。

初めは、
その言葉とは裏腹な態度や表情だったと思います。

でも、
日常のいろんな場面で

「そっかぁ。あなたはそう思うんだね」
というセリフを言う努力をしました。

そのセリフの語尾は、
怒りでもなく、
あきらめでもなく、
期待でもなく、

ただ、
目の前の子が
今感じていること、思っていることを
言ってみました。

言うというよりも
呟いてみました。

「そっかぁ。あなたはそう思うんだね」
いつしか、
セリフから、私の言葉に変わりました。

たとえ、
「学校に行かない」という選択肢が
理解できなくても。

何か理解しようとしなくていいんです。
何か解決しようとしなくていいんです。

ただ、
目の前の子が
今感じていること、思っていることを
言ってみるだけ。
呟いてみるだけ。

「そっかぁ。あなたはそう思っているんだね。」

私の言葉として、発するようになると、

息子の表情が変わりました。
やがて、
息子の言葉や行動が変わりました。

子どもは子どもの人生があり、
私には私の人生があります。

大切なのは、
この先、どんな航路になろうとも
力強く生きる根っこを育むこと。