朝日俳壇、歌壇より(5月25日付) | 残日録

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 関西電力からこんなメールがきました。
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 弊社は、原子力プラントの再稼動の遅延にともなう火力燃料費等の著しい増加により、電気料金の値上げを国に申請し、審査を受けてまいりましたが、このたび認可され、平成27年6月1日から値上げを実施させていただくこととなりました。
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 原発依存体質の関西電力、フクシマであのような過酷な事故が起きていても、なお原発に頼るしかないとは頭が弱いとしか言いようがない経営者。無能経営者たちよ、独占企業だから、供給者を選べないからあんたらの電気を使っているだけだ。勘違いするな。

 5月25日付の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇母の日に母を誘へば父も来る(福岡市・松尾康乃:大串章/稲畑汀子選)
 こういうお父さんを「濡れ落ち葉」と言うのでしょうか。私には可愛か見えますが。

◇牡丹咲ききつてあらはに崩れけり(山梨県市川三郷町・笠井彰:稲畑汀子選)
 盛りを終えた牡丹の花は、この句のように「あらはに」に崩れていく。桜なんぞにくらぶれば、散り際見事としか言いようがない。

◇この夏の圧迫感は何だらう(横浜市・込宮正一:金子兜太選)
 ここ数年、毎年毎年不穏な空気が濃くなり息苦しくなってきている。
 原発事故、排外主義、政治家のネトウヨ化、機密保護法、集団的自衛権の閣議決定、戦争法など。

◇衣更へてみても見せたき人のなく(市原市・鈴木南子:長谷川櫂選)
 この句の「見せたき人のなく」は見せたかった人はもういないということか、まだ現れないということか。私は前者と読みました。

◆朝日歌壇
◇五月の風シナモンの香り友のメール今朝の私を吹き抜けたのは(東京都・上田結香:高野公彦選)
 五月の風以外は、「私」には刺激的なものばかり、友と呼べる人もなくましてメールなど。

◇旅に出ようローカル線の秘境駅ちょっとくすんだ心を洗いに(名古屋市・中村桃子:高野公彦選)
 最近?秘境駅とかいうものに人気があるらしい。鉄道の走る限界集落に行けばほとんど秘境である。
 「くすんだ心」なら私にも持ち合わせあります。さあ、旅に出よう。

◇人づてに知るよりほかになき君の新車の色と増えし家族と(和泉市・星田美紀:永田和宏選)
 女の人にもあるのか、女々しい男には往々にしてあること。あゝあの人は今頃どこでどうしているのだろうか?と、淡い気持ちで済まさなければ。

◇ライオンは眠るほかなしはつ夏の動物園に風は吹けども(岡山市・奥西健次郎:馬場あき子選)
 動物園で客を睨んで「ウォー」などと、野生をあらわにしているライオンを見たことがない。
 子どもが大きくなってからは動物園もご無沙汰だ、退院したら動物園に行ってみよう。

◇反戦のフォークソングのときすぎて歌わぬ人々足早に行く(アメリカ・ソーラー泰子:馬場あき子選)
 60年代に高校生だった私はフォーク世代、しかし田舎の貧しい高校生には縁遠かった。長じて、岡林信康、加川良、高石友也や高田渡などを聞き始め、今も聞いている。世の中から、フォークソングが消え何が現れたのだろう?


◇対岸の話ではなし報道の自由度世界六十一位(横浜市・田口二千陸:佐佐木幸綱選)