朝日俳壇、歌壇より | 残日録

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 20日付の朝日デジタルにこんな記事がありました。安保法制の基本方針、与党正式合意 法案具体化へ
 記事を要約した図があり、それによると、新・安保法制で自公が合意したことがわかりやすく書かれています。
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※朝日新聞の記事より
◇アメリカを攻撃してきた第三国に反撃することができる。
◇ペルシャ湾などシーレーンで機雷を掃海できる。
◇日本周辺だけでなく、世界のどこでもアメリカ軍や他国軍に給油・輸送など後方支援ができる。
◇PKO以外の人道復興支援、治安維持活動に参加することができる。
◇任務遂行のために武器を使用できる。
◇訓練中のアメリカ軍や他国軍を防護できる。
◇武器を使って邦人を救出できる。
◇どこでも船舶検査ができる。
 ※一部語尾の表現を変えています。
 できないことは、真珠湾攻撃のような先制攻撃ではないか。
  安倍いう積極的「平和」主義って、ただの戦争屋の論理だ。

 安倍一連の外遊に同行し、自民党に献金して、戦争でしっかり儲けるという論理、金持ちや戦争屋だけのウィンウィンのものがたり。
首相の海外セールス同行軍需11社自民に1億円献金」(しんぶん赤旗 14/4/5)
 また、公明党はどの面下げて「平和の党」などと言い張るのか。創価学会員も公明党員も、しっかり物事を考える時期ではないか。もう遅いか。

 さて、3月23日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇春塵や車を積んで車行く(東京都・齋木百合子:長谷川櫂選)
  春先は埃っぽい、特に雪国ではスノータイヤが削り取った路面で埃っぽいこと。そこへ大型の車が通ればなおのこと。ちなみに車を運ぶ車はキャリアカーというそうな。
 「はたらくくるま」という絵本があったような気がする。その本には街で働く色々な自動車が描かれていたような楽しい本だった。

◇紅梅や名前忘れし人に遭う(甲府市・内藤勝人:大串章選)
 名前だけでなく、その人の属性などを思い出せないことも度々である。

◇言ひ残すことの多さよ夕桜(熊本市・永野由美子:稲畑汀子選)
 言い残すとすれば、誰に託すのだろう。既に娘は他家の人、私も街路樹にでも託そうか。

◇譬ふれば回り疲れし春の独楽(野洲市・鈴木幸江:金子兜太選)
 譬えらているのはご本人のことでしょうか?老いて病む身には回り疲れた独楽に同調。

◆朝日歌壇
◇3・11廃炉となるか一○○年後我ら作業員は働いているか(いわき市・池田実:佐佐木幸綱選)

◇人の知の及ばぬ深き闇ならむ燃料棒の融け沈みたる炉は(網走市・寺澤和彦:佐佐木幸綱選)
 燃料棒がどこにあるのかわからないのに、「収束」なんかできるわけがない。
 100年後も200年後も同じこと。
 目くらましばかりでは切り抜けられない。

◇震災は忘れ去られむ人はあの戦争さえも忘れかけおり(三原市・岡田独甫:高野公彦/馬場あき子選)
 私も含めて、人はどうして大切なこと、忘れてはならないことを簡単に忘れてしまうのだろう。

◇「お詫びして善処します」の世を知らぬ梅は千年白潔し(岐阜県・棚橋久子:高野公彦選)
 口先ばかりの人ばかりの世の中、自然は潔い。

◇にこやかに夫人の手を取りタラップを登りし総理はー知って知っていたのだ(近江八幡市・寺下吉則:永田和宏選)
 イスラム国に惨殺された後藤健二さんが囚われていたことを安倍晋三は知っていながらイスラム国を挑発をしたのだと思う。そんな国に「邦人救出」の口実にして欲しくない。

◇兵隊に取られたといひ誰ひとりとつたはいはぬ戦後なりにき(厚木市・櫻田稔:永田和宏選)
 今も昔も、この国では公のことでは誰も責任を取らない。また、私たち国民が許してきた。敗戦を「終戦」と曖昧な言い方から脱しなければ。

◇山里に幅広き道造られぬ汚染度運ぶための道なり(福島市・美原凍子:馬場あき子選)
 汚染されたものを「中間」貯蔵施設などに移送しなくてフクイチを石棺にするとか方法はなかったのだろうか?
 今の状況は汚染の拡散にしかならないのでは。