残日録

残日録

日常の生活で、観たこと、感じたことを書きおければ。。。
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今年は原爆忌にヒロシマを訪れられなかった。広島の松井市長は平和宣言の中に「安保法制について言及しなかった。
一方、長崎市の田上市長は「憲法の平和理念が揺らいでいる」と述べた。私は長崎の平和宣言を支持する。
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8月10日付の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇雲一つなき広島に水を打つ(高松市・島田章平:長谷川櫂選)

◇今日といふ時惜しむかに蝉時雨(久留米市・谷川章子:稲畑汀子選)

◇デモに蹤く老いては蜘蛛の子の如し(静岡市・西川裕通:金子兜太選)

◆朝日歌壇
◇責任は自分にあると言ひ続け誰も責任とらぬ現実(高松市・島田章平:佐佐木幸綱選)



8月3日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇シャワーしてもしても落ちない自己嫌悪(清瀬市・峠谷清広:金子兜太選)
洗っても洗っても落ちない汚れがある。
私は汚れに塗れている。

◇福島に梅雨の雨除染の如く(長岡京市・内山秀隆:金子兜太選)
ヒロシマは1945年9月の枕崎台風によって放射能を洗い流されたとの説もある。フクシマは梅雨の雨で除染されるのだろうか?

◆朝日歌壇
◇「戦争法」の露はらうごとイージス艦登舷礼し母港に入り来(横須賀市・梅田悦子:馬場あき子/佐佐木幸綱選)
このイージス艦もアメリカ製、もうすでに集団的自衛権の行使を行っているような。

◇ヒトラーを止められなかった国民を体験している戦後七十年(宮崎市・木許裕夫:馬場あき子選)
ヒトラーはともかく、私たちは先の戦争を止められなかった。しかし、次はあってはならぬ。

◇永久とは七十年なるかぐらつきし憲法九条祈るごと読む(長野県・沓掛喜久男:佐佐木幸綱/高野公彦選)
過ちを繰り返さないと誓ったのはわずか七十年前、喉元過ぎれば熱さも忘れるということか。憲法の精神を踏みにじるような政治家の発言が続く。
憲法99条は君たちにこう言っている。
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第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
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◇死ぬために生きてるような老親のために生きてる私って何(大洲市・村上明美:高野公彦選)
親を介護されている方を尊敬する。私など自分の身一つを持て余しているというのに。

◇三ケ月ぶりに故郷の駅に立つ長い夢から覚めた気がする(名古屋市・茶田さわ香:高野公彦選)
故郷を捨てた、否や捨てられたものには、故郷も異郷も変わりはない。

◇救えぬならせめて伝えてほしかった学校に来ないという選択を(川崎市・森敬子:永田和宏選)
子どもの虐め死のことだろうか?
なぜ、学校に行かなければならないのだろう。親も教師も「学校を休め」と言えなかったのだろうか。

◇ギャグなのか若手議員が集まって「文化芸術」マスコミおどす(藤沢市・平井睦彦:永田和宏選)
こんな輩は政治家でもない。チンピラ同様である。マスメディアは打たれ打たれて盤石の強さを持て。

◇松代の大本営の地下壕を出づればにはかに眼鏡曇りぬ(長野市・原田浩生:永田和宏選)
先ごろ皇居内の地下壕の写真が公開されたが、松代の地下壕には三種の神器を隠す予定だったとか。天皇が天皇であるためのシルシのために朝鮮人を含む多くの人が使役された。

◇良き妻を演じて暮らす毎日に消えて無くなる本当の私(岡山市・米村恵子:永田和宏選)
演じて暮らすのは辛いこと。だが自分らしく生きるのも大変なこと。
さ退院後、約一ヶ月になろうとしています。なぜか気分が晴れません。中々生活のリズムもつかめません。気分転換に映画を観ても気は晴れません。
やらねばならぬこと、やりたいこともあるのですが、まったく体が動きません。
このブログも二週間ぶりの更新です。

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はじめに、7月20日付の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇輪唱を終へて蜩潜みけり(東京都・大網健治:大串章選)
蜩の声を輪唱とはうまい比喩。

◇初蝉や城址の風のひたと止み(大阪市・山田天:稲畑汀子選)
城址、初蝉、風、よくありそうな組み合わせですが。

◇風鈴を買うた人ある市バスかな(大阪市・渡辺たかき:金子兜太選)
市バスの揺れに手荷物の中でリーンとでも音がしたのでしょうか。
騒がしいしバスや電車の中では、551の豚まんの匂いの方が強烈ではないでしょうか。

◇梅雨深し新法案もずぶ濡れて(狭山市・松崎博:長谷川櫂選)
戦争法案なんぞ梅雨出水に流されてしまえ。

◆朝日歌壇
◇戦場へ昭和生まれは送るひと平成生まれは送られるひと(半田市・依田良雄:高野公彦選)
そう簡単に世代はくくれないように思う。
変わらぬ法則は貧乏人同士が殺しあうということ。金持ちや支配者は安全な場所にいる。


◇若きらはシュプレヒコールをテンポよくラップにのせて繁華街ゆく(長岡京市・田原モト子:永田和宏選)
若者のデモが要注目です。彼らのデモは楽しそう、沿道からの飛び入りも増えそう。
僕らの希望である。

◇デモ隊を子連れで歩く足取りの重さは暑さのせいばかりでもない(茨木市・渡辺太:永田和宏選)
足取りの重さは「まさか、生きているうちに戦争反対」と叫ばなくてはならないことになるとは。

◇「マスコミを懲らしめる」との発言あり懲らしめられる新聞を読む(登別市・松木秀:馬場あき子選)
言葉は怖い。聞き続けることで麻痺してしまう。政治家が批判されながらも言い続けるのが怖い。もっと敏感でいたい。

◇フクシマとヒロシマナガサキオキナワと日本国中カタカナとなる(さいたま市・中ひさし:馬場あき子選)
みんな世界中が注目しているということ。

◇面知らぬ祖父の名前は金學水(キムハクス)どこか詩人のようで好きだ(大阪府・金忠亀:馬場あき子選)
その詩人は金芝河(キム・ジハ)だろうか。

◇鳩サブレ砕く母の口に入れるもう鳩ではないサブレだけれど(名古屋市・毛涯明子:佐佐木幸綱選)
最近食ったことがないなあ。鳩サブレ。
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7月27日付の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇大夕焼みんなしづかに居なくなる(長野市・縣展子:稲畑汀子選)
友達がいなかった幼い日を思い出す。私のそばにいた子どもたちがいつの間にかいなくなった。夕焼けが赤から黒に変わろうとするころ。

◇憲法が散華してをる揚げ花火(いわき市・馬目空:金子兜太選)
兜太先生は「散華させてはいけない、との願いは分かるが、『をる』がまだ弱い」と一席の句を評されています。確かに。

◇戦争を知らざる宰相旱星(ひでりぼし)(神奈川県二宮町・村岡多加子:金子兜太選)
私も戦争を知らない。政治家に求められているのは経験よりも想像する力だと思う。

◇敗戦か終戦か八月十五日(高松市・島田章平:大串章選)
何をいまさら、敗戦に決まっているでしょう。

◇尾道の坂道下りて日傘消ゆ(廿日市市・和泉忠伸:大串章選)
映像的な作品。和服に白い日傘をイメージしました。

◇「うちの子は戦死しました」と言いたくないだから私はプラカードを持つ(豊橋市・赤石裕佳里:永田和宏選)
理由はなんでも良い。憎しみもない人間同士が殺しあいに反対するだけで。

◇生涯に蜂が集める匙一杯ありがたく今朝も紅茶にはちみつ(東京都・上田結香:永田和宏選)
蜜蜂の一生をかけて集める蜜はティスプーン一杯だと言われている。それをいただくしあわせ。
上田さんには高野公彦さん選で<幸せそう友のスマホの待ち受けはアイドルに代わり太目の旦那>の一首あり。

◇一人来て独りで食べる牛丼屋何人いても独りは一人(吉野川市・喜島成幸:馬場あき子/佐佐木幸綱選)
群衆の中の孤独。これが一番さみしいこと。

◇長き世を戦災人災くぐり抜け憲法解釈の時代となりぬ(福井市・甘蔗得子:高野公彦選)
生きてるうちに「戦争反対」などと叫ばならぬようになるとは。それも私たちの怠慢の結果だろう。

◇一日に三百トンの汚染水溜りゆく日々果てしもあらず(福島市・美原凍子:高野公彦選)
フクシマのニュースが少なくなった。代わりに福島県産の食べ物が安全だというキャンペーンが多くなった。本当に安全なのですか?こんなに放射能をたら流していて。
7月12日付の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇夏帽子安保国会取り囲む(飯塚市・釋蜩蜆:長谷川櫂選)
かの隊列に加わらなければと思うが中々ままならない。ストレスは溜まるばかりです。

◇青田波一輌電車さかのぼる(東京都・望月清彦:大串章選)
先日、母を見舞うために、近江平野の中を走る電車に乗りました。電車は懐かしい風景の中、青田波をかき分けるようにガタゴトとのんびりすすんで行きました。

◇壊れゆく日本六月豪雨かな(川崎市・池田功:金子兜太選)
確かに日本は壊れつつある。

◆朝日歌壇
◇憲法に合う世にすべき政治家が憲法を世に合わす策を練る(大阪市・由良英俊:佐佐木幸綱/永田和宏選)
政治家がまともであれば、世に合わせるも、世を合わせるも同じかもしれないが、祖父の亡霊に取り付かれた男には憲法がただ邪魔なだけ。

◇若者に波及しはじめ漸くに反戦デモは報道さるる(茨木市・瀬川幸子:佐佐木幸綱選)
マスメディアは漸く取り上げたが、それでも鈍感なことである。私はマスメディアを根本のところで信用していない。

◇大国のうしろにつけば安全かおまえ前に行けといわれたらどうする(奈良市・直木孝次郎:佐佐木幸綱/高野公彦選)
大国の属国として「集団的自衛権」を使うのだから、弾除けに使われるのは当たり前、何人死んでも属国の国民では痛くも痒くもない。

◇五年目へ原子炉建屋に人寄れず高額ロボット溝に動けず(鹿嶋市・栗崎耕三:高野公彦選) 
高額のロボットが機能しなくてもメーカーは儲かる。東芝や日立は原発の建設で儲け、事故発生で儲け、収束できなくても受けるのです。

◇戦死者を柱と数うるこの国は置き去りもせり木切れのように(水戸市・中原千絵子:永田和宏選)
確かに。死んで「神」になんぞなるものか?後ろめたい気持ちがあるから、「神」になる、だから柱と数えるのだということでしょうか。

◇ふる里は遠きにありて思えとや原発避難民十万余(山梨県・遠藤民子:馬場あき子選)
戦時でも平時でも、国は国民を守るものではない。使えるときは搾れるだけ搾り取りようがなくなれば棄てられるのです。

◆石牟礼道子の俳句
俳壇、歌壇のページに「うたをよむ」という囲み記事に石牟礼道子さんの句集「泣きなが原」が紹介されていました。

<祈るべき天とおもえど天の病む>
<毒死列島身悶えしつつ野辺の花>

下の句は、福島第一原発事故直後の作品だそうだ。
水俣病を追った石牟礼さんが俳句を読んでおられることを知って購入したまま未だ読んでいません。
戦争法案は今週末までに委員会採決とか、その後は本会議での強行採決か。九州電力は川内原発1号機を8月10日に再稼働とか。アベ政権は私たちの嫌うこと、世の中が取り返しのつかない方向へと傾いています。
そんなアベ政治にNOを突きつけるアクションを作家の澤地久枝さんらが呼びかけています。
18日(土)午後1時きっかりに、全国いっせいに「アベ政治を許さない」というポスターを掲げようと言うものです。
 ポスターは俳人・金子兜太さんが書かれています。
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黙ってポスターを掲げるだけ、この程度の活動なら私にも参加できます。
是非、皆さんもご参加ください。

このポスターはセブンイレブンのネットプリントで印刷して使用します。
◇予約番号 89697099 A3, 白黒
◇プリント有効期限 2015/07/17(1枚20円)

呼びかけ文はこちら
この件に関する報道はこちら
 こういうのを無事 退院と言うのでしょうか?
 主治医から何の説明もなく、CTもMRIの検査もなく、看護師から言われていた栄養指導、薬剤の説明もないままに退院しました。
 担当してくれていたリハビリのセラピストは最後まで真面目に施術してくれました。

 退院後、ケアマネージャーを決め、リハビリしてくれるところを探しています。リハビリだけをして欲しいのに一日拘束されるとか、私の要望と現実には隔た りがあります。私には「医療」が必要なのに、「福祉」の枠内で療養しろということのようです。

 自宅のパソコンの環境も復活したのでぼちぼちと書いていきます。今回は朝日俳壇、歌壇の鑑賞を2週間分アップします。

6月 29日付の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇今日の汗運びつきたる終電車(さいたま市・齋藤紀子:稲畑汀子選)
 電車は色々な者を運んでいる。終電は一日分の汗も運んでいたのでした。「運びつきたる」がいいですね。

◇派兵てふ怖い話や囮鮎(おとりあゆ)(野洲市・深田清志:金子兜太選)
 尋常ではない言葉が当たり前のように世間を騒がせていますが、私たちの耳は次第に馴れてくるのでしょう。敵も当然織り込み済みのことなんでしょう。
 言葉に敏感であることも大事なことではないでしょうか。

◇薔薇のまだ咲く力散る力(神戸市・小嶋夏舟:長谷川櫂選)
 咲くにも力、散るにも力がいるということ。人間も生きるにも力が、死ぬにも力が要るのと同じこと。

◇羽抜鷄来世は人に生れ来よ(名古屋市・坂井巴:大串章選)
 こんな世では、単純に人に生まれ変われとは言い難い。

◆朝日歌壇
◇70年「戦後」と呼んで来た月日ずうっとずっと「戦後」がいいよ(つくば市・土井桂子:永田和宏選)
 「嗚呼、あれが戦前の始まりだった」とは思いたくないものだ。

◇粛粛とお上(かみ)のお達しこの後は政府批判の歌は載せるな(市川市・渋谷雅子:永田和宏選)
 露骨にメディア批判を繰り返す政権党の国会議員、彼らは単に煽り役、その内、もう少し緩やかな物言いが良いことのように聞こえる。戦争法案に対する維新 の修正案のように。
 やがて、我らが縛られる。

◇施設に行く寄る辺なき婆守り来し位牌を寺で預かれと言う(三原市・岡田独甫:馬場あき子選)
 全国に無住の空き家が増えているとか、同じようにお守りする位牌も墓も放り捨てられるのだろう。

◇沖縄・原発・改憲・拉致・票の格差我等愚鈍で狡猾で(いわき市・馬目弘平:佐佐木幸綱選)
 この歌の「狡猾」が怖い。

◇歩く程昨日の灰汁(あく)が落ちるから朝日に向かい一万歩歩く(大阪市・石田貴澄:高野公彦選)
 歩いて出る汗は「昨日の灰汁」か、私もせっせと流そう。

 7月6日付の朝日 新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇ひたすらに骨拾ふべし沖縄忌(名古屋市・松末充裕:金子兜太選)
 「慰霊」ってなんだろう?

◇てんとむし君死にたまふことなかれ(横浜市・高橋央尚:長谷川櫂選)
 誰かのため、何かのために死ぬのならまだしも、他国の戦争に巻き込まれて死ぬなんていうのは「犬死」でしかない。死んではならぬ。

◇生き過ぎたなどと話して冷し酒(新潟市・ささき万稚:長谷川櫂選)
 私も生き過ぎた。おかげで色んな経験をしている。
 きりりと冷えた冷酒も美味いが、私はヒヤ(室温)が好き。

◇吉野ヶ里遺跡を囲み田植かな(茅ヶ崎市・清水呑舟:大串章選)
 何年か前に訪れたときに、田圃の真ん中に遺跡があったことを思い出した。あの地域全てに人が暮らしていたんだろう。

◆朝日歌壇
◇この国は見えない地図の中にあり九条を捨てて何処に行くのか(三郷市・岡崎正宏:佐佐木幸綱選)
 どこに行くのだろう。大日本帝国に戻るような。

◇黒髪で薄化粧だと良い子だと思われるこの身は入れ物なのに(奈良市・渡辺夏子:佐佐木幸綱/高野公彦/永田和宏選)
 情けないことに私もそんな見方をしてしまう。体は心の入れ物とは言っても。

◇大学が職務訓練の場と化してどこへ行ったかリベラル・アーツ(さいたま市・伊達裕子:高野公彦/永田和宏選)
 学校が全て予備校になっている。小学校は中学の、中学は高校の、高校は大学の、大学は就職の。

◇特攻は命じた者は安全で命じられたる者だけが死ぬ(奈良市・直木孝次郎:永田和宏選)
 戦争というものは命じたものは死ななくて、命じられたものが死ぬのは必然のこと。たいていの国民は命ぜられる方だ。だから、戦争と戦争に繋がることに反 対する。
 ずいぶん前に、ラ ジオ番組に「高崎山のベンツ」を紹介するために著者の江口絵里さんが出演されていて、ボノボの話もされたのを メモして おいたのがやっと日の目を見たということです。

 帯のコピーに、

 「『ボノボ』ってきいたこ とありますか?
ゴリラでもない、チンパン ジーでもない、最後に『発見』された類人猿。
ヒトのDNAと98%まで 同じサルが、人と世界を映し出す。

 と書いてありました。もう、読んだ気分です。

 内容はいきなり強烈です。
 ボノボは、Make Love Not War(戦争でなく愛を)、もっと直接的には「ケンカはやめて、セックスしよう」です。素晴らしい。“戦争よりセックスだ”

 誤解があるとボノボに怒られますので、少し引用します。


 なんとボノボは、 「セックスを使って、あらそいを解決するサル」だったのです。
 ふつう、動物が集まっているところに、食べ物を投げ込んだら取り合いになります。(略)
 では、おなかをすかせているボノボの群れの中にサトウキビをドサリとおいたらどうなるか、というと、取り合いのケンカでもなくなっ、早いもの勝ちとばか りに殺到するのでもなく、あちこちで性行動がはじまります。いや、冗談ではありません。本当のことです。


  ここに書かれている「性行動」はオスとメスがする交尾(つまりセックス)だけでなく、メスとメスが性器をこすり合わせたり、オスとオスが尻をくっつけあっ たり、子どもも大人も関係なく「性行動」をするのです。


 どうやらボノボ は、何か興奮するようなことがおきたとき、とりわけ、ケンカがおきそうな状況になったとき、興奮をしずめるために性行動をしているようなのです。


 なんと素晴らしいことでしょう。ケンカに勝ったものがメスを独り占めするのがサルの世界でも、ヒトの世界でも当たり前なのに。性行動で取り合いの気持ち を鎮めるなんて。

 いま、戦争立法を通そうとしている政治家どもに「家に帰って『性行動』をして気を鎮めておいで」といいたい。
 先人、否や先猿の知恵に学ぼう。

◇豆知識
 一般的に尻尾のあるニホンザルなどのサルをmonkeyといい、オランウータンなど尻尾のないサルをape(エイプ=類人猿)と言うそうです。エイプの 種類はオランウータン、ゴリラ、チンパンジーそしてボノボだそうです。
 ヒトとチンパンジーなどが分かれたのが700万年前と言われています。時間の単位が違いすぎます。
 元々、ボノボはチンパンジーと間違われピグミーチンパンジー(小さなチンパンジー)と呼ばれていました。ボノボがチンパンジーと分かれたのは300万年 前だそう。

 オランウータン、ゴリラ、チンパンジーの現地調査は欧米人が先駆けていました。ゴリラはアメリカ人のダイアン・フォッシーさん、オランウータンはカナダ 人のビルーテ・ガルディカスさん、チンパンジーはイギリス人のジェーン・グドールさんといずれも女性で動物学の教育を受けていない人たちでした。
 だが、ボノボの現地調査を世界に先駆けて行ったのは京都大学の加納隆至(かのう・たかよし)さんでした。 6月2日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇から気に なった句や歌を紹介します。
 本日付けの朝日新聞に「森永ヒ素ミルク事件」のことが載っていました。
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森永ヒ素ミルク、896人なお症状 事件から60年:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH6N6SY3H6NPTFC004.html
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 事件後、60年も経つが未だに13000余の人が被害を受け、内896人が知的障害や肢体障害で苦しんでいるという。
{09F9B043-42EF-47A6-8FB7-0596A3500F46:01}
 森永ヒ素ミルク事件と言えば、思い出すのは長谷川集平さんの「はせがわくんきらいや」です。事件の被害者である長谷川さんの体験をもとにした絵本です。
 私たちは愚かにも過ぎ去った過去としてしか認識できないが、昨日も今日も苦しんでいる人がいることを忘れずにいたいと思う。
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 6月22日付の朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇更衣わけのわからぬ鍵一つ(松原市・加藤あや:大串章選)
作者は男性かと思い、いろんなことを想像しました。まさか、自転車の鍵ではあるまい、誰かの部屋の鍵か・・・
ところが作者は女性のようです。想像が一遍に萎んでしまいました。

◇戦争をやりたい国へ五月闇(新庄市・三浦大三:金子兜太選)
安倍は爺さんの遺志を継いで戦争をするらしい。若い人たちも年寄りも戦争を許すわけにはいかない。

◇戦争に行かずに済みし父の日来(東京都・大網健治:長谷川櫂選)
私も色々な失敗をしてきたけれど、戦争にはいかなかった。憎しみもない人を殺さなかった。戦争に加担もしなかった。
今度も戦争をしたがるやつらの策動を許さない。

◆朝日歌壇
◇日本語の乱れ止まらず加速して「平和のための戦争」へ行く(島田市・水辺あお:高野公彦選)
 安倍の言う「積極的平和主義」も日本語の乱れと捉えらば良いのか。安倍の頭と言葉の軽さの問題だと思っていました。

◇約束が守られなかったことよりもそれを忘れるあなたがかなしい(瀬戸内市・児山たつ子:永田和宏選)
 恋の歌だろうか、社会風刺の歌だろうか。私は後者と読みました。
 卑近なことで言えば、自民党の選挙公約、TPPに反対と言っていたのに交渉参加、原発に依存しないはベースロード電源に、、公約破りも甚だしい。自民党を勝たせた人たちはもう忘れたのかしら。

◇戦場の村過ぐるごとに野に庭に保塁のごとき汚染度の見ゆ(本宮市・廣川秋男:馬場あき子選)
 よくぞ言った「戦場の村」、汚染度の積まれた姿が保塁とはまさに戦場てある。

◇原発に真に壊されたるはなに山河か町か田畑か家か(いわき市・馬目弘平:佐佐木幸綱選)
原発が壊したものは山ほどあれど、一番大きなものは、自然環境とコミュティーではないかと思います。今は亡き人生幸朗師匠ではないが「責任者出て来い!」と叫びたくなります。

◇象は老いわれも老いたり象が檻にひとり生き来し孤独を思ふ(三鷹市・増田テルヨ:佐佐木幸綱選)
動物にとって囚われた檻の中で食物を与えられた生活が幸せなのでしょうか。
発狂もせずによくも老いてこられたと感心するばかりです。
 今日の天気は晴れたり曇ったり、雨がぱらついたりとわかりにくい天気でした。
 そんな中、高槻市上牧駅付近で反原発の集会とパレードがありました。一人では電車に乗ることを許されていない私は主催者の一人のSさんの夫人に病院まで迎えに来てもらい参加できました。参加人数は約50名、手作り感いっぱいのアクションでした。
 滋賀県から参加だという二人のママは「みんなどうして関心がないのだろう」と関心の盛り上がらなさを嘆いていました。
 関西電力八木社長の自宅付近を通るときには「八木さん、原発やめて。やめへんかったら、あんたがやめて」のコールは町内にどう響いているのでしょう。
{59E5F5F5-B818-46D1-A108-9FC3DA802169:01}
 持ち込んだル・モンドの塩パンは好評でした。
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 さて、私のように古い感覚の人間には、病気で入院し退院することは、おめでたい万々歳の出来事のように思っていましたが、世の中はそんなにおめでたくないようです。
 私のいる病棟では、自宅に帰れる人が約2割、その他の比較的若い人たちは他の病院への転院、比較的老いた人たちは老人用の施設への入所というのが一般的な落ち着き先です。
 脳卒中などの病気は体に麻痺が残り、リハビリによって回復するものですが、そのリハビリ期間の最大が180日間と決められているからだそうです。
 これも2000年頃の小泉内閣の「改革」の賜物らしい。
 私もこの180日ルールとかで、今週金曜日に退院することになりました。いよいよ、リハビリ難民の仲間入りです。
 関西電力の株主総会前に、関西電力八木誠社長に「全原発の廃炉」を求めるため、八木社長の住む高槻市上牧でパレードを行います。
 安倍政権の戦争立法も闘いの正念場となっていて各地でデモや集会が予定されていますが、安倍政権の進める原発再稼働を許すこともできません。
 是非、ご参加ください。

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関電八木社長、
原発やめて下さい
パレード
(6,21上牧行動)

日時:6月21日(日)午後2時集合
場所:阪急京都線上牧駅近くの公園
           上牧駅前に案内人あり
内容:集会の後、JR島本駅まで
           パレードの後、交流会あり
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