「ナニワ金融道」という漫画を一挙に読み切った。
何日か前に、「ナニワ金融道」の著者、青木雄二氏の言葉をどこかの記事で読んで、漫画「ナニワ金融道」に興味を持った。それで、全19巻を一挙に読破!
「ナニワ金融道」は、1990年から『モーニング』(講談社)にて連載され、1992年講談社漫画賞、1998年手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞した作品だとのこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%8B%E3%83%AF%E9%87%91%E8%9E%8D%E9%81%93
描かれているのは、お金にまつわる人々の悲喜こもごも。井原西鶴の「日本永代蔵」の続編と言ってもよいのではないだろうか。
「日本永代蔵」については、このBlogでも以前とりあげたことがある。
井原西鶴の「日本永代蔵」
2015-07-15
http://ameblo.jp/yoshikunpat/entry-12050612728.html
これもまた、「ナニワ金融道」並みに面白いと思う。
それにしても、人々のお金にまつわる欲望にはキリがないし、何百年を経てもその底辺に流れているドロドロしたものにはほとんど変化がないようだ。
今回、「ナニワ金融道」を一挙読みしたのには理由がある。AmazonのKindleに新しいサービスが付加されたからだ。
Kindle unlimitedというサービスで、月額980円。「いつでもどこでも読める、読み放題をお楽しみください」がキャッチフレーズとなっている。それのお試し期間(1か月間、タダ)を申し込んで使ってみた。
Kindle unlimitedの対象になっている本だけを読むのであれば、非常にお得な新サービスになると思う。しかし、Kindle本の全部がKindle unlimitedの対象になっているわけではないのが問題。出版された本のすべてがKindle本にはならない(ずっとならないものと、次期遅れになるものとがある)のだが、さらに、Kindle本になった本の一部だけがKindle unlimitedの対象となっている。
実際にKindle unlimitedを使ってみると、
紙の本>Kidle本>Kindle unlimited
の順で選択肢が狭まってしまうのが、とても気分が悪い。
私が使った印象では、Kindle unlimited対象となっている本は数としてはたくさんあるが、そのベースになる本の数が莫大なので、本を探しているとKindle unlimitedの対象外にしょっちゅうぶつかる…
その際、Kindle unlimitedにお金を払っていながら、さらにお金を払って本を購入することになるのだから、必要以上に損をした気になり、ますます気分が悪い。
とは言っても、「紙の本>Kidle本」の状況が、Kindleを使い始めた頃には気になったが、次第に紙でしか出版されていない本は購入したいと思わないようになったので(その本のAmazonのページをパッとみて、Kindle本が選択肢に入っていなかったら、なんのわだかまりもなく即スルーできるようになったので)、Kindle unlimitedでもいずれ慣れるのかもしれない。
…と、グダグダと悩んでみたが、やっぱり、今回はKindle unlimitedの購入はやめておこうと思う。お試し期間にタダで使わせていただくだけとなり、Amazonさんには申し訳けないけれど。
もっと不等式「Kidle本>Kindle unlimited」の差が小さくなれば買わせていただきますので、よろしくお願いします。