8月28日にて閉店 。再起、乞う | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…

人間ドックに行ってきた。

最近は、同じ病院にお世話になっている。そこで人間ドックを受けると、自動的に食事券が付いてくる。それが利用可能なのはその病院の近くのレストランに限られるので、人間ドックが終わると、近くのちょっとおしゃれなレストランでランチをとるのが私の年に1度の定番コースとなっている。

本日、人間ドックに行った帰りに、その「行きつけ」のレストランにてランチを食べた、昨晩から絶食・絶飲状態だからということもあるが、おいしくいただいた。1,500円分の食事券があるので、それを見せると自動的にそれ用のセットメニューが提供される。レストランの方も同種の客がたくさんくるのであろうから、そのあたりは心得ていて、人間ドックから流れてくる客用のセットメニューは、通常のランチメニューより高額のランチセット(1,500円也)となっている。

で、デザートまで出てきて最後に渡された伝票をふとみると、そこに「8月28日にて閉店します。長らくのご愛顧、ありがとうございました。」とあった!

大ショック!

人間ドックの病院が近くにあるくらいだから、そのレストランの前の道の人通りは多くない。が、その分、レントは安いだろうから、それでバランスが取れているのかな、と年に1度の利用の際には思っていた。…のだが実際には、バランスはとれていなかったようだ。

残念だ。来年からは、どうしよう…ま、それは来年に考えよう。


今の日本では、ちょっと付加価値の高いモノやサービスはなかなか売れにくい。上のレストランもそれに漏れず、閉店となったように思える。

日本は、人口減の国だ。日本は、お金持ちの少ない国だ。日本は、デフレの国だ。そこで成功するのは容易ではない。

しかし、日本国外に目を向けると、その逆の国はたくさんある。そして、それらの国で「日本」が高く売れる傾向にある。人口増で、お金持ちが多く、インフレの進む国がいろいろある。

昨年、ニューデリーで、うちのインド店の店長の結婚式に出席した際に、うちからの出席者(約10名)で行ったJapanese restaurantは、めちゃくちゃに高かった。ビュッフェ形式のランチで、一人5千円は払った勘定になる。そのくらいのレベルになってくると、もう日本人客はいない。インド人ばかり。インドには低所得層もたくさんいるが、高所得層もたくさんいる。結果、高所得層向けのサービスも発達している。

つい3日ほど前に居たフィリピンでは、そんな豪華なところにはいかなかったけれども、昼食のため日本式のラーメン店に一度行った。日本円で、ラーメン1杯が1,300円程。最初に入った時には、昼前だったので空いていたが、本格的にランチ時になったら満席状態となった。そこから、WiFiが使えるという理由でスタバに移動したが、そちらも大混雑であった。


何が言いたいかというと、閉店間近の上のレストランのオウナーが国外に目を向けたら、彼のレストランにも大いなるポテンシャルがあるのでないだろうか、ということ。もちろん、今回閉店が決まったフレンチの雰囲気をできるだけ出そうとする似非フレンチカフェではダメで、″積極的に和風を取り入れたフレンチカフェ”みたいなものにし、上手に「日本」組み込んで売る必要がある。日本人がやっているという利点を最大限に活かす工夫が必要だ。ネーティブは勝つのだ!


残念ながら、年1回の「行きつけ」のレストランは閉店してしまうが、ぜひ、レストランオウナーには再起していただきたいと思う。