年が改まる度に、どのような未知の展開になるのだろうかと

思いますが、今年はまさかのコロナウイルス。

全世界が当事者になる影響の大きさを実感します。

 

多くの方がさまざまな不安やストレス、辛さを抱えていると思います。

大変ですが、免疫力も落とさないようにしないといけないですね。

 

自分自身もセルフケアが必要ですが、とくに喘息持ちなので、

できるだけ感染しないよう、細心の注意を払っています。

(医学的に予防し、定期的に診察を受けて管理しており、

数年に渡って症状は出ていませんが。)

 

私たちの当面の仕事も影響を受けており、主に海外出張や、

海外から来日しての研修やイベントがすべてキャンセル、

あるいは保留、延期となっています。

 

他団体主催の国内の研修や私たちC+F主催のワークショップに

ついては、政府が要請した当面の1〜2週間の自粛期間の後に

予定されています。

 

多方面からの最新の情報収集により、リスクの程度を判断し、

開催の可否を継続的に検討してゆきますが、

現時点では、開催予定に変更はありません。

 

もうすぐ東日本大震災から9年の節目を迎えます。

震災の時は、被災していない地域からのサポート、

そして人と人とのつながりが大切な役割を果たしました。

ウイルスの拡散というのは、そうしたサポートやつながりを

難しくします。

 

とはいえ、全世界が当事者になるということは、傍観できず、

さまざまな違いを超え、ウイルスへの対応に一丸となって協力し、

取り組む機会でもあります。

 

ティムが2年前に化膿性脊椎炎という細菌感染を患った際

(今は完治していますが)、

先が見えない、非常に困難な日々が半年近くも続きました。

 

また、亡くなった父が救急病棟にかつぎこまれた時も、

本人が意識不明だったこともあり、

生命に関わる判断を家族が短時間に行わなければなりませんでした。

 

そうした体験から学んだことは、今回の新型肺炎にまつわる問題に、

比較的落ち着いて対応する助けになっているように思います。

 

心に留めていることは、次のようなことです。

 

1.大変な状況の中でも、同時によいことが起こっていること、

可能性に目を向けることの大切さ

 

大変なことがあると、それがずっと続くような心境に陥るのですが、

このさなかでも、今後の研修など、仕事の依頼をいただくことがあり、

この感染症の広がりに大きな影響を受けたとしても、

今後へ向けて仕事を続けていらっしゃる方々に励まされます。

 

また、仕事を失ったり、計画の変更を迫られる中、

今、少しでもできることを考え、行動している方々がいます。

(一方で、そのように前向きに考えられない方々の気持ちも

理解できます。)

 

私たちが主催するワークショップについてのお問い合わせや

お申し込みがあるのも、とてもありがたいです。

ワークショップへの意欲が伝わってくる内容にも、

励まされます。

 

先月下旬に開催したエニアグラム入門ワークショップでは、

政府のイベント自粛や休校の要請が出る前でしたが、

元々感染症対策を行っている会場であり、

あちこちに消毒スプレーが配置されていました。

 

さらに私たちとしても室内の換気に努めたり、

頻繁に消毒したり、懇親会は中止するなど、

できるだけ安全に参加していただけるよう、

プログラム上も工夫しました。

 

体調が心配な方は欠席されましたが、参加して下さった方々は

感染症に気をつけながらも、意欲的に参加され、

とても充実した内容のものとなり、開催できたことを本当に

ありがたく、うれしく思っています。

 

これからは本格的な春になる頃。

大変なことにしっかり向き合いつつも、

同時に生きる喜びも感じていたいと思います。

 

2. 視野狭窄に気をつける

 

深刻な状況においては、効果的な解決を求めるあまり、

視野が狭まることに注意する必要があります。

 

たとえば、人と人が会うことが難しいため、オンライン化を推進するなど。

 

確かにそれは平時も含めて必要なことなのですが、

やみくもにそれに走るのではなく、人と人が会うことから生まれる

可能性や価値を十分大切にできているか、吟味することも重要です。

 

それから感染を恐れるあまり、ネット・ショッピングの利用が

増えているようですが、つい最近まで、

宅急便の急激な増加による問題が語られていたはずです。

 

全体のバランスを考える視点も必要かと思います。

とくに日本社会は不安により、特定の方向に流れやすい

傾向をもっているということに要注意です。

 

感染に気をつけながら、やたら家に閉じこもるばかりではなく、

外気に触れたり、リスクの低いところに出かけていくという

バランスも必要かもしれません。

とくにこのウイルス問題が長期化した場合。

(もちろん、人によって事情や状況が違いますので、

高齢者や持病がある方など、できるだけ家にいたい方も

いらっしゃるでしょう。)

 

過剰反応なのか、それとも正しい恐れなのか、

特定の情報源に左右されず、多角的に十分な情報を得て

個々人が冷静に見きわめていくのは難しいことですが、

必要なことだと思います。

 

3.非日常を日常として生きる

 

できるだけ早く今までの日常に戻りたいという気持ちは自然なものですが、

非日常を日常として受け入れるということも、ティムの病気の体験から学びました。

 

この新型肺炎の問題が早期に収束することを願ってはいますが、

すぐにはっきりと収束するということは、実際には難しいかもしれません。

 

ですので、この非日常的状況とある程度共存しながら、

どのように個人としても仕事としても社会としても大切なものを見つめ直し、

継続し、発展させていくかという方向で考えています。

 

ウィルスへの対応ばかりを考え、社会・経済が大きく破綻してしまうことも

避けたいものです。

 

自分個人としても、そして周囲に広げないためにも、

手洗いや殺菌、うがい、換気、免疫力など、相当に気をつけていますが、

冷静な判断も心がけたいと思っており、

リスクが少ないと考えられる場所には出かけます。

 

判断がつきにくいことは、医師や厚労省に相談することもあります。

 

今後、状況が改善される部分もあると思いますし、

検査体制と治療薬が確立されれば、不安はかなり軽減されるでしょう。

 

ウイルスは、人間よりもはるかに長い歴史をもっています。

人間は非常に多くの目覚ましい発展と達成を遂げてきた結果、

とくに先進国の都市部において、かなりのことをコントロール

できる意識になっていることもあるのでしょう、

容易にコントロールできない感染症の広がりは、

人間(自我)の根源的な恐怖を喚起します。

 

今回のウイルス騒動では、拡散防止のための人々の懸命な努力があると同時に、

感情的反応も多く、荒んだ心が拡散しないことを願っています。

 

私たちの活動の中では、刺激に対してただ反応するのではなく、

オープンマインドでクリアにものごとを見、健全な選択をすることを、

考え方としても実践としても大事にしています。

 

改めてこのコロナウイルスの状況の中で、

人としての健全さを後退させるのではなく、

オープンマインドで前向きな解決に向かう可能性を開き、

お互いに支え、助け合っていく意識(文化)を広げていきたいと

気持ちを新たにしています。

 

4.「今、ここ」(プレゼンス)に戻る

 

ティムの闘病を支える日々は大変困難でしたが、

そうした日々の中で、結局は「今、ここ」(プレゼンス)に戻ることが、

苦しみからの唯一の出口であることを実感しました。

 

先のことを考えて不安が増殖したり、過去の後悔にとらわれるよりも、

「今、ここ」から、一歩一歩を重ねること。

 

エニアグラムでは、成長のプロセスを促進する「ショック・ポイント」

について語っています。

 

このショックなできごとをどのように通過し、再生し、

今後に活かしていくかが問われていると思います。

個人の意識を変え、社会的・経済的・政治的に

大きな変化や変革を促す契機にもなり得ます。

 

最後になりますが、個人的にも親しくさせていただいている、

統合医療のパイオニアであり、アメリカでもっとも知られた医師でもある

アンドルー・ワイルさんが推奨しているサプリ等がありますので、

ご参考までに。(お勧めしている訳ではありません。)

 

基本は食品や運動、睡眠などで免疫力を高めるのがよいかと

思いますが、通常摂取しにくい成分の場合、サプリも助けになる

場合があります。

 

*Nature's Way Astragalus Standardized 60 Vcaps:

 アストラガス(レンゲ)という中国の漢方で、免疫力を高め、

 ウイルス感染への抵抗力を高めます。

 ウイルス流行期を通じて摂取するとよいそうです。

 中国の漢方で、中国からのウイルスに対抗することになりますね。

 

*Host Defense, MycoShield Peppermint Spray, Immune Support, 

   Mushroom Supplement with Turkey Tail, Reishi and Chaga, Vegan, 

   Organic, Gluten Free, 1 oz (71 Servings):

 アジアのキノコの抽出物。口腔、そして咽頭部にスプレーします。

 旅行中、頻繁にスプレーするとよいそうです。

 

この2つについて、入手が難しい方の場合、私たちはiHerbという

サイトを使っていますので、ご参考までに。

(このブログにiHerbの広告が出るかもしれませんが、

アメブロの機能です。自動的に出るもので、

私たちは関わっていません。)

 

他にもビタミンD3。そして食品としては、生ニンニク。

つぶして細かく砕き、10分間、空気にさらしてから

(その方が効果が高まるため)、飲み物と一緒に摂取します。

(私たちは豆乳と共に飲みこむことが多いです。

胃が弱い人は、難しいのでしょうか。)

 

日々、ストレスになる情報が多いですが、

注意しながらも過剰に反応することなく、

できるだけ心穏やかに過ごしていきたいですね。

 

ワークショップ開催に関する、新型肺炎への対応についての

私たちのお知らせはこちら。

何かあれば、随時告知していきます。

http://www.transpersonal.co.jp/news/oshirase202002/