かつて、わたしが独身で
彼が既婚者だった頃
社会的に認められた婚姻をしている
彼の奥さんが優位で
不倫のわたしは
社会（世間）で地位がないような
存在だと思っていた。
世間に対しての劣等感
世間の常識から外れているわたしは
ダメな人間なんだという思い込み
だから、こんなダメなわたしを
世間に知られたら大変だ！
会社で嫌われる…
友達に引かれる…
両親に怒られる…
田舎で後ろ指さされる…
そう思って
必死に隠してきた。
好きな人に愛されて
好きな人とお付き合いしているだけなのに
誰にも知られてはいけない。
バレてはいけないと
怖い顔して一人で闘っていた。
敵は本当にいたのだろうか…
誰にも言わずに
必死でバレないように隠してきたのに、、、
誰に責められるというのか。
何に対してそんな怯えていたのか…
外にいると思っていた敵は
本当はわたしの中にいた。
わたしに「お前は不倫なんかしてダメな人間だ！」と言い続けていたのは
私だった。
「人の旦那さんに手を出して、奥さんも子供も可哀想だとは思わないのか？」
「親が知ったらきっと悲しむぞ。
誰にも祝福なんかされないんだぞ！」
まったく私という敵は
わたしの痛いところを
突いてくるのが非常にうまい。
斬っても斬ってもまた現れる
厄介な敵の正体は
『罪悪感』という名前だった。
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