「愛」とはなんだ?
「愛」とは形のないもの。
子供の頃はそれがどういうものなのか分からなかった。
もうある程度の年齢になった今、だんだんやっと分かるようになってきた。
それは、だいたい去った後に気づいたりもする。
私は美大に行く為に、予備校で一浪したのですが
私が通った予備校(大好きだった学校)では、確か3期に分かれ
担任が変わる。
最初の先生だった片小田先生のクラスには
壁に「愛」という書道?半紙に墨で書かれた文字が貼ってあった。
これ、今振り返ると最大の授業だと思う。
絵がうまくなる過程で、最大に頼ったのは自分の中の作品に対する「愛」だという事に
気づかせてくれた。これはその後何年もかけてじわじわ気づく事になった。
正直、元々絵は好きだったけど
ダントツに上手い参考作品(芸大とか美大に合格した方が浪人時代に描いた絵の実物)を前に、
その圧倒的な実力の差に
どうすれば良いか分からなかった時、
もちろんいろんな人のアドバイスはもらったけど
結局描くのは自分の手と思考と気持ち。
正直やり方が分からないで悩んだ時期もあったけど
そんな時、突破できた要因は、その作品を諦めずになんとかいい作品にするんだという
想いだった。(余談だけど、私は2つの美大に合格したけれど、まだまだもっと上手い人がいる)
これは、その後の人生、今もずっと大切な気づき。
その先生はもう亡くなってしまい、直接お礼をお伝えできなかったけれど
心から感謝している。
その後、大学に合格し学生講師でその学校にアルバイトに行った際
誕生日に何も予定がないと落ち込み気味の私に
先生が、「おう!じゃあ飲みに行くか!」と誘ってくれたのを
断った事を後悔している。
予定もないのに、なんだか行く気になれなかった当時の拗ねた自分
(暗いし心が引きこもってる。こういうとこ今もあるな)
私はなんというか、本当に悩んでいる事をうまく人に相談できない
うまく伝える事ができないというのか…
きっと伝わらないと思っているのか…
(その伝わらなさが、作品を作りたいという想いにさせているのかもしれないから
こんなとこもあって良しとしよう。)
都会で一人悩んだ時に
よく、小さい頃、母が膝枕で耳かきをしてくれた日の事や
小物に刺繍をしてくれた事なんかを思い出し力をもらう。
心の中のどこかになんというか温かい火が灯る感じがして
なんとか心の燃料が増える感じ。
父がもう何年も前に亡くなってしまい
この世から去ってしまってから
父のしてくれた事に一つ一つ気付いたりする。。。
遅い!私、気づくの遅い!
自分も関わる人の中に
そんな「愛」を渡せる人になれるように
がんばれ私。なんか、日記のようになってしまった。