暴落待ちする投資家 | 木村佳子のブログ

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社会とのコンタクトポイントの一分野として経済・株式市場をとらえ、分析する過程で資産運用力を磨き、人間として深い「知」を獲得しよう

怒涛の講演ラッシュもあと4か所を乗り切れば10日ほど東京にいることができます。

あまりの忙しさに物体となって体が木っ端みじんに分解してしまいそうな日々でした・・・。やれやれ・・・・・。

株式評論家がこんなにもあちこちからお声がかかるときというのは、

各所で通常の営業では顧客の投資行動が促進できないから、であることが多いものです。

 

つまり、お客様、投資家さんたちが「なんだか、投資する気分になれない」「もやもやとしている」「売ったらいいのか、買ったらいいのかわからない」という状態であることが多く、投資家の意を受けて仲介する証券会社の営業体も、「私たちのトークだけでなく第三者の意見を聞いてみましょう」と判断して評論家を呼んでくださることが多いのですよね。

 

そこで、私にもお声がかかるというわけですが、今回、日本全国回ってみて、皆さんが一様に気にしておられるのは「いつ、暴落するの?」ということでした。

 

株は安く買わないと勝算はないので、暴落を待って買いたい、というわけです。

 

しかし、なかなか暴落しないので、じれったがっている、というのが現状かと思います。

 

結論から言うと暴落がない一番の理由は、日銀が市場に資金供給しているからです。下がったら下がったまま、各々の相場観で市場が動く、という流れを期待している投資家ですが、

日銀はETFを介して市場に資金供給しています。下がったときもっと下がったら投資家は買いたいのに、下がったらすかさず日銀マネーが株価を押し戻してしまう、というわけです。

 

だからなかなか暴落しないし、ブレグジットのような特別なことがあって株価がショック安に見舞われたとしてもすぐ日銀が出てきて急反発するわけですね。

 

ならばどうしたらいいか?

 

そんな話を考えて講演のレジュメに織り込みたいと思います。

では、また!