ユーロ100円割れ | 木村佳子のブログ

木村佳子のブログ

社会とのコンタクトポイントの一分野として経済・株式市場をとらえ、分析する過程で資産運用力を磨き、人間として深い「知」を獲得しよう

欧州時間で98~99円と100円割れの展開となっているユーロ。

ヨーロッパで正月を過ごされている方にとっては円高を楽しめていることでしょう。



しかしながら、マーケットにおいては話は別。

ユーロ・リスクはトレード・チャンスとなるかもしれませんが、チャンスはリスクと背中合わせ。


「坂の上の雲」で見た、203高地戦闘シーンを思い浮かべてみてください。

大きなムーブメント=戦場に巻き込まれると 生還率7%という悲惨な結果に。


今年は2月でイタリア、3月ギリシャ、4月スペインに資金調達があり、

お札を刷りまくって調達することも考えられます。

そのおカネが回りまわって一大バブルを引き起こし、

イランが目下、ホルムズ海峡を威嚇していることなどから、

石油などの資源にバブルマネーが向かうことも考えられます。

今、シェールガスなどに資源転換しようとする動きがありますが、

日本は中東オイルが高騰すると、企業コストが増すために、

アメリカで採取が進んでいるシェールガスを高騰資源の代わりに使用することにして、輸入しようとする可能性大。

この流れからTPPに加盟すれば、関税分得できるとの判断が働くかもしれません。


流れを読んで、戦闘状態のマーケットに巻き込まれないよう、今から、どうすればマーケットが荒れた時に無事でいられるか、生還できるかのシナリオメイクを。

203高地で誰が生きていたかを考えれば、泥沼のマーケットで命を落とすことのないようにしなければなりません。


10年に一回程度、変な理屈が煽られ、その都度、強欲マネーの暗躍があるように思えてなりません。

思い出せば、

2000年にコンピューターが誤作動するとの煽り

狂牛病、鶏インフルエンザ騒ぎ、

古くは天皇金貨贋金事件


まるでオレオレ詐欺のマーケット版です。

おかしな煽りで、そのたびに誰かが大儲けしています。

今度のユーロ危機でも強欲マネーは仕掛け=言葉を変えればヘッジしていると思います。


事象が煽られてから、マーケットで勝負すると203高地での戦闘シーンにいるようなものです。

賢明に

冷静に

判断して、

バカを見ないように

生き抜きましょう。


ちなみにユーロがなくなるとの意見も私は懐疑的に見ています。

さて、明日は大発会。

正月休みは今日でおしまいにしておきましょう。

今年は動きが早いと思いますよ。