「入棺体験をすると、死生観や人生観が変わる」
これは、ここ数年で複数の人から聞いていました。
とはいえ…。
いやいや、棺といえど
箱、でしょ?
箱に入るだけで
何が変わるのよ?
スペース的にはMRIに入るのと
変わらんよね?
って思ってました。。。
放送大学「死生観のフィールド」でも
死生観についていっぱい考えたし
死生観や人生観が変わると聞いたら
興味はわくけど…
…いや、やっぱり「3分間、箱の中に入る」だけよね?
それで「人生観が変わる」のは
さすがに盛りすぎでは…
と思って、あまり積極的に経験しようとは
思っていませんでした。
そんな私でしたが
昨年秋に父の逝去を経験して
いや、これは私も
自分のこれからに対して
ちゃんと向き合わないと…
という気持ちが芽生えてきて。。。
そんなタイミングで
古屋サマンサ・恭子さん企画
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お寺でリアルな入棺体験
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サマンサさんが入棺体験をした時の
ブログはこちら↓
このため「だけ」に
上大岡まで行ってきました。
(八王子から横浜まではそんなに遠いとは思っていないんだけど
横浜乗り換え、となった瞬間、一気にハードルが上がった私w)
「リアルな入棺体験」だけであって
あらかじめ
自分への弔辞を用意して
入棺して生花まで入れてもらい
棺の蓋を閉めて
中にいるタイミングで
弔辞を読んでいただき
少し経ってから
棺の蓋を開けていただき
無事、出てきて終了。
これだけ、なんだけど。
本来ならここからは
2度と出られないわけで。
この蓋が閉まる=この世との本当の別れ
な訳で。
自分宛の弔辞を読み上げてもらったとき
(これは息子が書いた、という設定で昨日私が自作したw)
ホントに自分がここに入ることになったとき
どんな弔辞で送り出されたい?
どんな弔辞を書いてもらえる生き方がしたい?
(ホントなら)2度と出られないはずだけど
今の状態で、その態度で、その声かけで、その(周囲との)関係性で…それで良いの?
って問いかけが
棺の中にいるのは
たかだか3分前後なのに
その後も
ずっと自分の中を渦巻いていました。
棺の中にいた私の心境を
他の人に分かるように例えるなら…
「千と千尋の神隠し」に出てくる
海原電鉄に乗ったような心境になったのです。
窯爺からもらった片道切符を持って電車に乗る。。。
私は「千と千尋の神隠し」が好きで
DVD買って何回見たのか覚えてないくらい見たんだけど
入棺体験をして
棺の中にいた時
ああ、(本来ならば)棺に入って旅立つということは
この世からの「本当のお別れ」であって
もはや、こっちには決して戻ることはできない「片道切符の旅」なんです。
「これって、千と千尋の海原電車じゃんって
棺の中で思いついた瞬間に
「で、私、このまま蓋が閉まったら本当にそれでいいの?」
っていう思いが腹の底から湧き出たんですよね。
入棺体験、私の結論としては
物理的には
MRIが平気な人なら大丈夫だと思うけど
単に箱に入る
だけではない
自分のこれからの
残された時間を大切に使うために
いっぺん入棺してみると良いと思いましたよ。
マジで。