久しぶりに映画を観てきました。
「もっと超越した所へ。」
「耳をすませば」も公開されていて。。。
中学校の頃かな？猛烈に原作が好きで
何十回も読み返したし
舞台が聖蹟桜ヶ丘だったので、勝手に親近感を
抱いていたのですが
まあ、若干後ろ髪を引かれつつ
「もっと超越した所へ。」のチケットを買いました。
(前売り券は基本的に買わない主義なんです。)
最後、文庫の部分だけ若干のネタバレがありますが
なるべくネタばれしないように
感想を書きましたｗ
私は映画のエンドロールは最後まで見る派ですが
この映画は
「え、ここでエンドロール？」ってところからが
始まる感じでもありましたｗｗｗ
クズ男4人と
クズ男ばかりを恋愛対象にしてしまう女性4人の
オムニバスストーリー。
2015年に舞台で上演され
好評だったらしく
それが映画化されたんだそうです。
とはいえ
時は2020年4月、となっていたので
舞台とは違う部分もあるのでしょうね。
前田敦子さん主演
相手役はSexyZoneの菊池風磨さん。
元アイドルと現役アイドルが
この生々しいストーリーを
どう演じるのかと思いましたが
私は
元乃木坂46の伊藤万理華さんが
印象的でした。
(すみません、初めて存じ上げました)
映画の方は女性4人の視点で
4組のストーリーが
同時進行で
展開されていく、という感じです。
なんて言ったらいいのかな。
演劇の舞台を見ている感覚で
観れる人は楽しいと思います。
屋外のシーンはほとんどないので
実際のところ
真知子と怜人と美和以外は
ひょっとしたら
屋外でロケしてないんじゃないかな。
だから、本当に舞台を見ている感じ。
実際にセットもそんな感じですし
展開も、現実味がほぼない(特にラスト10分)ので
正直言って
映画じゃなくて舞台で観たかったな、と
思いましたけどね。
で、ストーリーは
女性の視点で書かれていて
4組のカップルの
悲喜こもごもが書かれているのを
第三者目線で俯瞰して見ている感じ。
(タイミングによっては組み合わせが変わってるけど)
時系列を前後しながら
4組のカップルのストーリーが
同時進行で動きます。
前半は、いかに男どもがクズなのかを
見せられる感じで
後半になっていろいろ
回収されていきながら
さらにクズっぷりを見せられるのですが
ラスト10分でいきなりストーリーが
思わぬ方向に「超越」します。
最後の展開は賛否両論ですが
個人的にはアリでした。
終盤の真知子(前田敦子さん)のセリフが
すごく印象的でしたね。
要するに「自分を生きろ」と
いうことですｗ
自分の問題を他人のせいにしてるクズ男と
他人の問題まで自分が引き受けてしまう残念な女性
人間関係のトラブルって
「自分と他人の境界線を引けていない、もしくは間違えた引き方をしている」
んですよね。
みなさんにも思い当たる節が
あるのではないでしょうか。
映画は
女性目線で書かれているので
クズ男はどんな背景で
こんなにクズなんだ？というところが
イマイチ分からないけど
それは、原作の文庫版で補完出来る感じです。
(以降、ネタバレあり)
これがまた面白いのは
映画だけ観たときと
原作を読んだときの
クズ男に対する見方が変わったこと。
映画を見た時は
いや、もう、マジで泰造だけはムリｗ
って思っていたのですが
小説読んだら
あれ？泰造、そんなこと考えてたの？になったし
(男も女も)全員が全員
自分の弱さを隠しながら
自分目線で正当性を主張していくんだけど
怜人くん？さすがにそれは…
(映画でも書かれていないけど
お金もらってたのは
真知子と付き合ってた時の
元カノだけじゃなかった…ｗ)
トンチキを通り越して
自分の都合のいいように解釈して
それを全部正当化して
ルックスと愛嬌がいいのをいいことに
女の弱みというか寂しさというか
そこに付け込んで
他人のお金で生きるってのは
まさにクズ男ですねｗ
個人的には映画は映画で楽しんで
このストーリーの背景を知りたい人が
文庫を読むといいのではないかと思いました。
怜人のファンミが立川だったり
(映画では言及してないけど)
七瀬が勤務してる風俗店が
八王子の設定だったりして
物語の設定も多摩県民としては
身近な地名が出てきて
面白かったです。笑笑