㉗2018/5/12 府屋~村上 37.9km
2019年6月18日深夜の山形県沖地震(M6.7)の激震地である鶴岡~府屋~村上を昨年走ったので、その模様を前回に引き続き2日連続で緊急放出
朝一番のANAで庄内空港まで行き、空港連絡バスで鶴岡へ。前回のジョギングで鶴岡市内をちゃんと見られてないのでしばし散策芭蕉翁は出羽三山を参った後、この鶴岡に逗留して句会を開きその後、この内川から舟に乗って酒田へここの水面を芭蕉翁が!
木村屋本店の「古鏡」は、鶴岡出身の東京深川門前仲町の「たこ井」の親方もお勧めの鶴岡を代表する銘菓東京だと銀座のおいしい山形プラザでも買えます創業以来こだわった粒あんに求肥もちをはさんでて、たしかに古代の鏡みたいです
いなほ6号で鶴岡9:23発、あつみ温泉を経て府屋9:54着。この区間の特急停止駅はこの二駅でその次は今回ゴールの村上駅
前回レポートした通り、この府屋が今回の2019年6月山形県沖地震で震度6強を記録した激震地山側の総合体育館はメインホールの屋根が一部落ちて、避難者は別の場所で宿泊眠れなかっただろうなぁ・・・この府屋駅は特急は止まるけど、駅に売店はなしこのジョギングは年またぎになったので、前年9月に「また来ます」と言って別れた同じ駅長さんと再会したけど、さすがに覚えられてなかった
パン工房マルサはレーズンを自家培養した天然の酵母を使い、パンを手作りしています屋根瓦が落ちてこなかったか心配です
クランベリー&クリームチーズ¥270 天然酵母だけで仕込んだ田舎風パン生地に甘酸っぱいクランベリーを練りこみました。クリームチーズのこくとの相性がバッチリ
日本海に出てきたしかし、今回は津波が低かったのが不幸中の幸いでした新潟港で10cm、他で5cm、ただ日本海の地震は震源が陸から近いので起こったらすぐ来るので大変危険今後も気を付けないといけません
今は通行止めになった旧道のトンネルの入口近くにおじさんが居て「通れるよ」と言うんで、柵を越えて進みます
二つ目のトンネルから出てくると
何か違う世界に迷い込んだみたいこの手の村上春樹の『1Q84』で青豆が体験したような感覚ってこのジョギングの中で多々あります。今は何個目のパラレルワールドに来ているのかおじさんに言われてちょっと冒険して出てきたら別世界という筋書きも同じだ
勝木の交差点が、山中の出羽街道を行くか、海際の笹川流れを行くかの分岐点芭蕉翁は左の出羽街道で峠越えをしたんだけど、笹川流れの海の風景が見たくて、今なら彼は右に行くだろうという勝手な判断をして、右の海側『笹川流れ』ルートへ
このルート、ほんと選んで正解で、奇岩・絶壁・洞窟が随所にあって、非常に見ごたえのあるジョギングルートでした寝屋漁港に鉾立岩どうやったらこれができたんだっていう感じです。
Google Mapの衛星写真で見ると、こんな感じで、
意外と薄くて、ほんとに鉾なんだねでもこれだけ厚みがあれば、地震でも大丈夫だったかな
軒下に干物がいっぱい干してあるんだけど、何の干物か分からない。たぶん鮭の皮かな酒の肴に美味しそう寝屋漁港には『魚売り処新鮮家』があって獲れたての魚が販売されてます
奇岩の向こうに粟島いい感じで進んでるけど、この手の絶景がずっとあってカメラを出し入れしながら走っては立ち止まりしています
山の斜面に半分トンネル結構珍しい方式かも確かに法面にするよりはこちらの方が落石の被害が半分
こんな時に地震が起こったら・・・船で送迎してもらってるんだろうから、ビビるよね
羽越本線 今川駅-越後寒川駅間に緊急停車した特急いなほ13号は、停止位置が海に近かったことから、乗務員がはしごを使って乗客51人を降車させ近くの高台に避難させたきちんと東日本大震災の教訓が染み付いてますさすがの対応でした。
日本列島の東半分がユーラシア大陸から千切れて日本海が出来たので、日本海東縁に非常に脆い岩石のひずみ集中帯が生じたそれを新潟神戸ひずみ集中帯と言う・・・南端神戸で1995年、北端新潟で2019年ってこと、去年の大阪北部、2004中越、2011長野県北部全部この帯で発生してる
確かにこの帯、昔から地震の頻発地帯だ!よくもまあ関西から関東に行く時に「地震気い付けや」と言っていたものだ
笹川流れ塩工房Salt & Cafeとくっついてて、塩ソフトクリームを食べて、ミネラル回復しました
昔ながらの薪で焚く手作り海水塩を造り続けてます。おじさんが塩職人の小林久さん海水を何度もさらしに通して、海のアクや石灰を丁寧に取り除きながら大量の薪でじっくり時間をかけて煮詰めていく何か創作とか技術に通じる世界がここにもあるんですね
蓬莱山にたどりついた。このあたりでウォーキング中年夫婦を追い越しながらちょっと話す。「暑くなってきましたねぇ」「どちらから?」「東京からです」「私たちは中越から」「お前、中越って言ってもわからんだろ」「奥の細道を辿ってるんです」「ちょっと道が違うようだけど頑張って下さい」「ありがとうございます」しまった、芭蕉翁と違う道行ってるのがバレてしまった
奇岩だらけの海岸を進むと遊覧船が!
遊覧船は桑川漁港から出て周遊40分間、その間にカモメの餌付け体験もやってます、今でしょニタリ岩、眼鏡岩、小獅子岩、恐竜岩、深浦、鷹巣岩、屏風岩、イガイ島、四方穴岩、獅子岩、大島を経て漁港に戻ります司法穴岩でなくてよかった
これがニタリ岩の反対から見たところかな現在は、ちょうどこのあたりの弘法トンネルで落石があって国道345号線は地震3日目に片側通行でようやく開通
ここなぁ・・・もうちょっと徹底的にネットを張らないとダメだったってことか、いかにもモロそうな山ではあると冷静だけど、もしここを走ってた時に地震が起こったら、と想像すると背筋がスゥーと寒くなる
奇岩地帯を抜けるとすっかりフラットになってしまったいきなり全身に疲れがドッと出てきて死にそうになりながら走ってますこのシーズン、ダイエットがうまくできてなくて、しかも初回の長距離ジョギング、準備不足は否めません
Casa del Faroは村上市柏尾の南欧料理レストランパスタ、牛タンシチュー、オムライス、カニ料理修行の旅でなければ立ち寄ったんだけど
最後に再び奇岩登場ホラー映画でよくある手法だ!一回危機が去ったと見せかけてエンディング間近でドーンキョエちゃんみたくなっちゃったこの地層なかなか複雑です。やはり「ひずみ」の影響を受けているのか
村上市街にたどり着く前に一峠越えないといけないんだけど、そこでお助け矢印登場安全な歩道に誘導してくれそうだ
でも岩ヶ崎の先、和風レストラン美咲のあたりは結構怖かったおそらく大月地区辺りの子どもたちの自転車通学コースを実地で練習したものだと思うけど子供の安全第一で歩道を整備して欲しいです
三面川(みおもてがわ)は鮭が遡上する川で有名ですよね。多い年で5万匹が遡上。
その半分を、1878年世界で最初に設立された鮭人工孵化場で産卵・人工授精・孵化させ、800万匹の稚魚を春に放流させますそしてアラスカ、ベーリング海を回遊して3~5年で戻ってくるのです
「イヨボヤ」とは、村上地方の方言でサケ(鮭)のこと。館内では、サケをはじめ、様々な淡水魚を観察できますまたサケを獲る漁具、サケの生態や村上の鮭文化を知ることができます。三面川の分流・種川の中をガラス越しに観察でき、自然の川の様子や秋には遡上するサケを見られて、タイミングが合えば産卵の瞬間に出合えることも
ちなみに、おしゃぎり(お囃子)は、村上大祭に曳きだされる山車(だし)のこと。
村上市街地の田端町の益田酒店の右側の食堂では
インスタントラーメンに味玉野菜のっけて¥380、朝6時から玉子かけご飯¥380しまった、次のジョギングのスタート前に食べていくんだったか
村上駅に到着元気わくわく瀬波温泉「おおきにはや」は「ありがとう」という意味で、関西弁の「おおきに」とほぼ同じ意味に使われます。「おおきにはや」と言うと「どうもありがとう」「本当にありがとう」というように、より感謝の度合いが強くなります。「はや」がvery muchなんだ
村上も北が山と海で遮られてて、方言がとどまる地域と見た。独自の文化風習も残っていそうだ
レトロかモダンかよく分からない村上駅から、いなほ12号に乗って村上駅17:15発~新潟駅18:01着。そして上越新幹線に乗って帰京したのでした今度、ゆっくりと笹川流れと村上市内散策をしてみたいと思うきむきむなのであった
地震ではけが人は出ましたが、甚大な被害がなくてよかったです。ひずみ集中帯はこれからも地震が続きそう。常に備えていきましょう