ステージⅣの胃がん切除から3年経過
生きてる間にやりたいことをやり尽くそうと決心して
参加し始めたアメリカ物理学会も3回目
初回サクラメント同様、異常に寒いデンバーに到着
最高気温は初日3/15が0℃
最終日3/21が熱波で31℃
数日で真冬
と真夏
を同時体験![]()
デンバー空港からUNION STATIONへは直通のAライン
が2016年に開通してなかなか便利
1860年代にはデンバーは大陸横断鉄道のルートから外れて
ゴーストタウンになりかけたが
地元民が金を出し合い
自ら鉄道を敷き
大陸横断鉄道のHubとして繁栄させることに成功![]()
このデンバーが位置するのが標高1600m(1マイル)のHigh Plains
帰りの飛行機から見ると
メチャ広い
Mile Highにこんな大平原があるって狭い日本に住む一人として羨ましく感じる![]()
デンバー市街地を関東平野に当てはめてみる
南北がさいたま~横浜、東西が八王子~東京って感じか
まだまだ拡張スペースが多く残るので、何かあった時の副首都にキープしておこう![]()
15th Streetに金塊を手にするプロスペクターの像
prospectorの通常の訳は「探鉱者」だけど悪い意味では「山師」
そもそも鉱脈の探索はギャンブル性がとても高い事業なので、いわゆる『山勘』で投機を行なう人
や口先で人をだます人
という印象が強くなってしまいがち
トイ・ストーリー2に出て来たプロスペクターのStinky Peteも最初はいい人だったんだけど![]()
APS米物理学会 Global Physics Summit
の主会場 Colorado Convention Center
の外にはBig Blue Bear
小さなクマのおもちゃを3-Dスキャン・拡大し表面を4000個の三角形で表現
どんな複雑な立体もポリゴンに分解できる
ただいま4次元宇宙を三角形に分解して計算中![]()
APS Global Physics Summitは、量子関連のMarch Meeting
と重力関連のApril Meeting
が2024年から合同開催することになり、初回Sacramento, 第2回Anaheim, そして今回Denver
行ってみたい場所での開催なので、ついつい来ちゃいました
次回はAtlanta
これも行きたい
untangleは「もつれを解く」で「我々はエキサイティングな問題を解決しようとしている
」なんだけど、entangle「もつれさせる」と見間違え「簡単な問題をわざと複雑にしている
」と読み「確かに」と妙に納得してしまった
難しい数式で学をひけらかしてるとこあるよね![]()
Dark Energy Survey(DES)は、6年間, 758夜にわたる観測を行い
地球から数十億光年離れた数億個の銀河をマッピングし、数千個の超新星を検出することで、宇宙の膨張を加速させている謎が多いダークエナジー
の正体を明らかにするための国際的共同プロジェクトなのである![]()
アインシュタインの一般相対論によれば
重力により宇宙の膨張は減速しているはずである
しかし、1998年、天文学者チームが、宇宙の膨張が加速しているという驚くべき発見をした
これを説明する一つの可能性は、宇宙の70%がダークエナジーと呼ばれる特殊形態で存在し
通常の物質に働く引力とは逆の斥力を及ぼすという説
これで皮肉なことにアインシュタインが最初に提唱し後に「生涯最大の失敗
」として取り下げた宇宙定数Λが復活することになった![]()
もう1つの可能性は、一般相対論を宇宙規模の重力に関する新しい理論に置き換える必要があるというもの
現在、様々な修正重力理論が提唱されてる
観測データの精度が上がり、銀河がどのように形成されたかが分かってくれば、どの理論が正しいかが明らかになってくるはずだ![]()
相対論的重イオン衝突加速器(Relativistic Heavy Ion Collider)は25年間原子核を衝突させて
クオーク・グルーオンのスープ(プラズマ)を作り
そこから出て来るジェットを観測する
発表したJaki Noronha-Hostler博士はドイツ出身
彼女は学生時代、数学・物理ダブル専攻
全体に女性研究者の多さが印象的
日本も無意識バイアスを解消し新風を吹き込んで欲しい![]()
CaltechのElias Most博士の発表は中性子星合体 Neutron Star Merger の重力波を解析して
超高密度物質の状態方程式を解明しようという研究
10年ほど前にけっこう深く勉強したので「その手があったかぁ
」と感心
今後観測データが増えてくれば様々なことが分かりそう![]()
今回の目玉はノーベル賞受賞
相対論のバイブルGravitationの共著者Kip Thorne先生の講演
実は30年前Caltechに留学した時にGeneral Relativityの講義を受けたことがあるんですよね
講演前にそれを話してツーショット写真撮らせてもらいました
ミーハーだったがやむなし![]()
最終日の午後はセッションが無くフリーになったので
デンバーの市街地に駆り出しました
デンバーはコロラド州の州都で人口73万人で都市圏では300万人に達して全米19番目の規模
飛行機から見たように広大な拡張スペースがあって、ハイテク・通信産業で成長著しい地域だ
シティパークに着いて、西のロッキー山脈を見ると、マウント・ブルースカイ、標高4350m
元々第2代知事のエヴァンスの名前が付いてたが、ネイティブ・アメリカンの心情を考慮して
2023年に改名された
夏限定で山頂まで舗装道路で車で登れる
北米で車で行ける最高地点![]()
シティパークの目的地は、デンバー自然科学博物館
アメリカ各都市にある自然史博物館は
結構充実していて、いろいろ発見が多いので、出張や旅行の空き時間に訪れることが多いです![]()
そんな博物館に必ずいるのがティラノサウルス
19世紀末、古生物学者コープとマーシュ
がBone Warsを繰り広げ、発見者に賄賂を贈り化石を入手したり
相手の化石を盗み破壊して
化石を追い求め続け、二人共資金を使い果たし破産
ただ二人の科学的貢献は極めて大きく
将来の研究のための資料を残し、民間の関心も高まった
それらがここに展示されてるんだ![]()
デンバーならではの特別展示が宝石・鉱石館![]()
風化や侵食によって岩石から剥がれた鉱物が流れで運ばれる際、比重の軽い砂は遠くに流され、比重が重い金などの鉱物だけが河床に残る
そして金は軟らかく延性があるのでナゲットになりやすい
中性子星合体で生成された金元素が超新星爆発で宇宙に拡散し、最終的に地球のローテクの川の流れでナゲットになるのが面白い![]()
北米最大のアクアマリンは、プロスペクターSteve Brancatoが2004年に鉱脈の空洞部で発見
この空洞部からは100個以上のアクアマリンの結晶が見つかった
鉱物名はBeryl(緑柱石)
原子番号4のベリリウムはこの鉱物の中に含まれることから名づけられた
ベリリウムは4番目の元素だけど、ビッグバンではほぼ造られず、炭素など重元素の崩壊で生成され、宇宙での存在比は10の-9乗で非常に稀な元素
それを100個以上見つける
とは、さすがプロスペクター![]()
プラネタリウムのプログラム Encounter in the Milky way「天の川銀河での遭遇」には感動
他に「太陽系大冒険」「太陽系の果て」
「ブラックホール」
「バランスの取れた生き方:アニシナベ族の星の知恵」など見たいプログラムばかりだった
これは造る側も楽しそうだ![]()
デンバーでの1週間を満喫して
土曜日朝7時に16th Streetを歩いてUnion Stationに向かう
自転車のおじさん以外
全く誰ともすれ違わなかった
アメリカの土曜の朝ってこうだっけ
デンバー空港に着くとセキュリティ予想通りめちゃ混み
やっぱり早めに行って正解だった![]()

























