東京ドームシティ夏季限定お化け屋敷、昨年はまさかの非開催だったので今年もやらないかなぁと思っていましたが、今年は無事開催となりました。まぁ去年の企画が大コ
コロナ対策による制限も無くなったので、満を持しての開催でしょう。

今回は神戸芸術工科大学「志茂浩和」教授による、「SSF=Shimo Style Fantasmagoria」(※簡単に言うと「映像なのに、すりガラス越しに被写体が存在するように錯覚させる技法」参考)という特殊な映像技法を用いた演出が登場します。まぁ難しい事は分かりませんが、きっと凄い人による凄い技術の演出ということなんだと思います(適当)。

 

なお、今回期間が10月31日(火)までと長いですが、17時以降の恐怖演出がパワーアップする「絶叫編」9月3日(日)までなので、ご注意を。

※通常版は、2024年6月2日(日)まで開催期間が延長されました。

→その後、さらに延長が発表され、2024年6月現在終了日未定になっています(後述)。

 

今回のストーリーをざっくり言うと、

・かつてこの家で、夫に裏切られ殺された夜雨子(ようこ)という女性いた。彼女が寝込み、そして亡くなったのは曇り硝子(ガラス)窓の扉がある、薄暗い部屋であった。

・その後、別の夫婦がこの家に引っ越してくるが、怨霊となった夜雨子は旦那を誑かして硝子窓の扉を開けさせ、奥さんを硝子窓の部屋に誘い込み、呪い殺す。


呪われた硝子窓の部屋は、今もこの家にある。呪いの連鎖は止められるのか・・・

入口近くに置いてあるフリーペーパーには、より詳しいストーリーが書かれています。

 

 

今回はこちらのような、硝子窓(映像)が家のあちこちに設置されています。映像だと割り切ってしまえばそれまでなんですが、確かに本当に硝子越しに人がいるみたいな感じがして不気味です。

 

今回実施期間が長いからか、中の間取りは結構変わっており、通常版とは別物の印象。靴は脱がずに履いたまま進みますが、これは特に気にしなくてもいいかも。

 

結論から言いましょう、東京ドームシティの(オフィスバーンの)お化け屋敷でも

過去最高レベルで怖いです。

 

今回、「(映像の)硝子窓の演出」がメインという事で、お化け屋敷フリークの方にとっては

「どうせ映像の硝子窓に混じって、本当の硝子窓もあってアクターが飛び出してくるんでしょ?」

と思うじゃないですか? 

 

ネタバレすると確かにそれもあるのですが、今回はあらゆる意味で裏切られます。映像的な演出を押し出しているのを逆手にとって、非常に原始的な仕掛けが多く、ある意味で技術面(ハード面)だけが進化しつつある今のお化け屋敷本来の原点回帰と言うべきかもしれません。

 

ストーリーを聞いた後、家の玄関脇にいきなり硝子窓がある・・・。

 

序盤はストーリーに合わせた、硝子窓の扉の向こうに話かける夫や、

 

怨霊が寝ている夫の枕元で話かける場面など。そして次の場面では硝子窓の扉が開いており、中から誰かが飛び出してくる・・・。通常版じゃ絶対見られないような激しいアクターの脅かしです。

 

硝子窓のある扉を開け、硝子が全身に突き刺さった夫や硝子窓にのめり込む妻がいる中庭付近を通り、次の部屋では硝子の向こう?に引き込まれそうな男性の様子を窓越しに見て、続いてその硝子がある部屋に入りますが男性は消えており・・・?

 

17時〜の「絶叫編」(前述のよう9月3日まで)では、その後に人が閉じ込められた硝子窓だらけの部屋を進み、その先で「引き出しから鍵を取る→鍵を使って扉を開ける→ベッドにあるお札を取る」というミッションがあります。こう読むと、まるで謎解きゲームみたいな複雑なミッションな気がしますが、実際は(鍵がある)引き出しの目の前に扉があるので、そんなに深く考えなくても大丈夫です。

お札はベッドの布団の上に置いてありますが、取ると枕元から・・・

 

後はいつもの雪見障子の間を通り、一番最後は硝子窓だらけの間になります。そのうちの1つは・・・?

 

絶叫編では、出口で怨霊が映った硝子窓の近くに持ってきたお札を納めます。すると、怨霊は硝子窓から消えていきますが・・・

 

今回のは東京ドームシティの、オフィスバーンのお化け屋敷に入り慣れた方でも、是非入ってみてください。今までとは別次元の体験ができる事と思います。

 

〇おまけ

アトラクション内でスタッフに案内される直後にある部屋、通常の怨霊座敷では写真を撮る部屋では、過去のオフィスバーンのお化け屋敷で使われた人形達が、ポスターと共に展示されています。

(左から2019年「怨み針の女」、2021年「顔剥がしの仮面」、2016年「赤ん坊地獄」)

 

ここは写真撮影が可能で、スタッフの方のご厚意で記念撮影もできました。

 

 

今回珍しく、開催途中でホラー映画とのコラボイベントが始まりました。

〇ホラー映画「禁じられた遊び」コラボ

 

ホームページに館内に映画のキャラクター「美雪」が登場とあったから、

大変!? 映画に主演されている「橋本環奈」さんが怨霊座敷に来ちゃう!?

と思ったら美雪というのは怨霊で、橋本環奈さん演じるヒロインじゃないそうです。

 

こちらが「美雪」。ちなみに演じているのは「ファーストサマーウイカ」さん。

 

コラボの追加演出(期間限定ミッション)はこちら。

 

中盤の中庭に石?があり(近くに前述の硝子窓にのめり込む妻がいます)、そこがミッションを行う場所。殆どの方が普通に見落とすと思いますが、ちゃんとアナウンスで教えてくれます。そこで呪文を唱えると何かが起こる・・・?

まぁ想像通り「美雪」が登場します。

 

これ、今回のテーマ演出に合わせて硝子窓に(映画のシーンを流用した)美雪の映像で! って思うじゃないですか。

美雪を演じるアクターが出てきたのですよね。

 

そういう訳で、想像以上にしっかりとしたコラボ演出でしたので、「呪いの硝子窓」体験済みの方も是非とも再度入ってみることをお勧めします。

 

 

その後「呪いの硝子窓」の実施が10月31日までから翌年2024年6月2日(日)まで延長する事が発表され、さらに11月17日(金)から別の作品とのコラボイベントもスタート。 

〇ホラーアニメ「ダークギャザリング」コラボ

※当初2024年1月14日までの予定でしたが、2月29日まで延長されました。

 

ホラー映画じゃなくてホラーアニメのコラボって、実は東京ドームシティでは初めてかも?

 

今回は「特製クリアファイル付き入場チケット」(1200円)と、それプラス「寶月夜宵お供イヤホン付きチケット」(1500円) もあり、以前行われていた「心霊イヤホン」や去年の「ボイスデート」のように、イヤホンでキャラクターの音声を聞きながら進む特別バージョンが体験できるのです。

 

心霊イヤホンはともかく、去年の「ボイスデート」はまぁ楽しかったけど恥もかいたからなぁ・・・(上記の記事参照)。私はもうアニメオタクでもないし、クリアファイルとかキャラクターボイスとか、そういうのはもういいや

「寶月夜宵お供イヤホン付きチケット」を購入しました! こちらが(イヤホン付きチケットにもついてくる)特製クリアファイルになります。

よく見たら、ちゃんと硝子窓に映る霊や、蛾が描かれているのですね。

 

イヤホンの機械は「心霊イヤホン」の時と同様。過去の同企画で(画像認識が上手くいかなくて)音が聞こえない等のトラブルが多かったからか、注意事項が細かい・・・。

 

今回もコラボ元の作品については全く分かっていない状態で話を進めさせていただきますが、

 

今回(音声で)お供することになる「寶月夜宵」(声「篠原侑」)さんは、幼いながら主人公とお化け退治をするゴーストバスターズ(?)。

なんで最近のアニメのキャラって会話がいちいちツッコミ調になるのだろう? こういう現実とかけ離れた表現ってシラケ

こちらの動画のように、彼女は淡々と、屋敷内で起こる怪奇現象について語っていきます。

 
夜宵「まずはここで記念写真を撮ろう。大丈夫、この人達はみんなこの屋敷の卒業生。」

 

※幽霊は「卒業」なんかしないよな、どういうことだ⁉︎ 

 

と思ったらこれは作中で使われている表現みたいです。つまり凄く強い悪霊って事だよな・・・?

 

夜宵「はい、笑って。」

 

ストーリーを聞く部屋では通常とは違い部屋に音声は流れず、イヤホンから夜宵による解説を聞く事になります。

システム上部屋の音声が流れないとカーテンが開かないので、自分で開けて中へ進みます。

 

夜宵「窓から家主の夜雨子が見ている。(屋敷内に入ると)これは夜雨子の記憶・・・。夜雨子が何かを伝えようとしてる。」

(あれ、そういう設定だったっけ?)

 

今回は夜宵がそういうキャラだからなのか、これまで音声が流れてるのに先に進んじゃって(次の部屋の音声が流れて)途中で途切れるトラブルが多かったからか、終始一言一言が短く淡々とした音声が流れます。

なので聞き取りやすい反面、流石に淡々としすぎて没入感が薄いのが残念。

 

そして終盤に「夜宵の部屋」が登場。普段「絶叫編」で使われている部分に設置されています。

 

上記は原作の漫画にあるシーンなのですが、

本当にこんな感じの、バイオレンスな部屋でした。

(公式X ※Twitter の投稿画像より)

 

なお、今回は特にミッション等はなく、部屋の中に脅かしの仕掛けも(恐らく)ありません。部屋を出た先の廊下に、これはアニメのシーンを再現しているか分かりませんが、たくさんのマネキン人形がぶら下がっており、ここではちょっとした仕掛けがあります。

 

終盤、たくさんの硝子窓がある部屋では

夜宵「夜雨子を窓に閉じ込めれば、みんな開放される。」

 

(出口にて)

「夜雨子を硝子窓に閉じ込める事に成功した(あれ、いつの間に?)。でも次に引っ越してきた人が硝子窓を開けたら・・・。その時は、また一緒に来よう。

(また来るのか・・・)

 

今回のコラボはイヤホン音声バージョンならまだしも、それ無しだとメインの「夜宵の部屋」が浮き過ぎて「呪いの硝子窓」との一体感が無いのが、ちょっと残念かな。お部屋の再現度自体は凄いのですけどね。

 

あと、私ごとになるのですが、やはり

特典のクリアファイルを貰ってイヤホン付けた状態で列に並んでいるのが凄く恥ずかしかった訳でして、

スタッフの方に「今日、このお供イヤホンやった方どれくらいいましたか?」と尋ねたところ

「いや、恐らくお客様が今日1人目です。」

との事でした。

 

そんな人気イベントとなっておりますので、ファンの皆様はお見逃さないよう。

 

そして私も、今回のコラボイベントをきっかけにこの作品に興味を抱き、アニメの方も追いかけ視聴してすっかりファ

やはり今時のアニメのノリにはついていけませんでした。

 


〇2024年6月~さらに延長

2024年6月2日で終了予定がさらに延長となり、2024年7月現在終了日未定となっています。下記の絶叫編の開催もあるため、少なくとも9月1日までは確実に営業されると思われます。

 

〇2024年7月20日(土)~9月1日(日)「絶叫編」復活開催

上記の延長営業だけでなく、なんと夏休み期間中は当初の「絶叫編」が再び実施される事になりました。あくまで"復活開催"なので、内容自体は昨年のと同じでした。