休日出勤で午前中都内に出た日、使えるフリーパス券があったので午後思い切って、そのまま富士急ハイランドへ向かう。目的はフリーパス券を使う事の他、前回7月に行った時に入り損なってしまった、リニューアルした「戦慄迷宮」の体験。

 
到着予定時刻が15時頃だったので、事前に公式アプリで「ええじゃないか」の絶叫優先券と、戦慄迷宮の時間指定券を購入。なお、戦慄迷宮は(フリーパス所有者は)3人まで3000円、4人まで4000円という料金設定ですが、3人まで3000円というのは園内でしか販売してないみたいで、事前購入では3人以下でも4000円の方を購入しなくてはいけないらしい・・・。1000円の差はもったいないがしょうがない。
 
予定通り、富士急ハイランドには15時前に到着。ここで「ワクチン接種応援キャンペーン」絶叫優先券半額が当たったので、FUJIYAMAの優先券も購入。使い方がよく分からなかったが、入園口や園内のチケット窓口で抽選結果を見せれば、アトラクションを指定して時間制限なしの優先券を半額で購入できるというものでした(優先券は1人1枚までなのか、販売終了しているアトラクションのは購入できるのかは未確認)。「(絶叫優先券が使える)17時までに絶対使ってくださいね。」と異様に念押しされた。
なお、このキャンペーン利用時には当然「ワクチン接種証明書」や「陰性証明」を提示する必要があるのですが、全くのノーチェックでした。適当すぎる(笑)
 
入園後、早速優先券で「FUJIYAMA」
 
「ド・ドドンパ」の乗客骨折事件、先月11月の「観覧車」扉閉め忘れ事件と、不祥事が相次いでいる渦中の富士急ハイランド(観覧車は翌年3月に営業再開)。噂に聞いた通り、待ち列に大きな注意喚起看板の設置や乗る前にスタッフによる口頭の安全説明、お客さんにもそれを復唱させるなど、大胆な安全対策がなされていました。
 
これによる案内効率の低下はそんなに無さそうでしたが、FUJIYAMAはとにかく優先券の利用者が多く、しかも一度に6~7席分くらい優先券が案内されるので、通常待ち列も優先券もお互い効率が悪い。優先券利用でも、結局並んでから乗り終わるまで30分くらいかかりました。
なお、ファーストドロップ後は今年7月にオープンした「FUJIYAMAタワー」を周辺を旋回しますが、この寒空だからか展望台にはお客さんが1人もおらず、スタッフが手を振っていた・・・。
 
続いてはアプリで購入しておいた優先券で「ええじゃないか」。こちらは優先券利用者は少なく(販売数自体が少なめ)、すぐ乗れました。ええじゃないかではホーム上にてスタッフの安全説明があります。
前述のよう、相次ぐ事故・事件でアトラクション、コースターの安全管理が問われている富士急ハイランドですが、「ド・ドドンパ」と同じく振動が激しく体への負荷が大きい「ええじゃないか」も、流石にきちんと整備されているのか、直近12月6日~11日にも点検整備があったからか、以前より動きはスムーズで、これなら確かにアトラクション自体には問題なさそうでした(動きがハードで、やや体へ負荷がかかる事自体は変わらないけど)。
 
また、安全説明も堅苦しいものにならないよう、スタッフとお客さんが復唱する時には「足、肩、ハーネス、わっしょい、わっしょい」と少しでもエンタメ性を取り入れているなど、なんとか安心・安全でアトラクションを運営しようとする企業努力は感じられます。
 
だからと言って、一連の騒動にて富士急ハイランドが悪くない訳ではなく、問題の本質は行政に報告をすぐしないなど管理体制の杜撰さが一番で、また直接にせよ間接的にせよ、富士急ハイランドのアトラクションで骨折含む負傷者(疑い含む)が10人以上も出てしまったのは事実です。
 
最後に一番の目的である「戦慄迷宮」。購入した時間指定券は16:00~16:30で、16時ちょうどに現地へ行きましたがまあまあな行列。5分に1回は8組程度受付するなど以前より案内はスムーズでしたが、それでも20分弱待ちました。チケット確認は受付時なので、ギリギリに来て時間が過ぎてしまった等のトラブルは大丈夫なのだろうか?
 →戦慄迷宮については、こちらの記事にまとめてあります。
 
出てきたら17時を過ぎており、殆どのアトラクションは受付終了していたので、退園。絶叫優先券を予めアプリで購入しておけば、午後・夕方近くからでもコースター2つに戦慄迷宮と、(お金に糸目をつけなければ)十分楽しめるのは富士急ハイランドの良いところですね。
 
 
上記の「ド・ドドンパ」と「観覧車」の事故に伴う安全総点検で、この2機種だけでなく「ナガシマスカ」、「テンテコマイ」、「FUJIYAMAウォーク」など多くの屋外アトラクションが運休で、「高飛車」もこの日及び前日も"機械調整"で終日動いていませんでした。これでフリーパスの値段がいつもと同じなのは酷すぎると新たな問題も起きています。
なお、「高飛車」はこの日以降も終日運休の日が続き、12月30日頃より運行再開。「ナガシマスカ」は当初12月18日再開予定でしたが、結局翌年1月以降も運休が続き、3月中旬頃にようやく再開となりました。
 
今年5月に新コースター建設に伴う移設工事のため休止中の「トンデミーナ」は、移設先のラグーン付近(テンテコマイの左隣)に概ね設置が完了していました。よく見るとラグーン部分がトンデミーナがある分、埋め立てられて少し狭くなっているのが分かります。
その後、ラグーン全体が改修工事となり、なんと池が埋め立てられ芝生広場になるとのことです。GW前後完成予定とのことなので、恐らく「トンデミーナ」の再開も同時期と思われます。
しかし、今後は「ウォーターエース」も、名物であった冬のスケートリンクも無くなるという事でしょうか。
 
なお、来年2022年夏オープン予定の新コースターは、基礎工事等を行っている様子はなく進捗なしでした。公式アプリ上からは「来年夏」の表示が消えているなど、オープン延期も噂されています。
※事故関係が解決しないと、とてもじゃないけど新コースターの建設許可は下りないので(しかも富士急側が行政に対してケンカ腰だし・・・)、来年夏のオープンはたぶん間に合わないかと思います。
 
→案の定、開業が1年延期(2023年7月予定)になることが発表されました。