ナンジャタウンで12月7日から始まった「イマーシブシアター音無回廊」に、遅れながら行ってきました。
今回午前中しか行ける時間がなかったため、何年かぶりにナンジャタウン開園待ちをしましたが、開園20分前の9時40分頃で既に50人くらいの列ができていました。ただし、殆どがアニメコラボイベント目当てのお客さんで、園内全体及びアトラクションはガラガラ(どれも待ち時間10分程度)だったので、以下にナンジャタウンがコラボイベントで持っているかが分かる・・・。
○「イマーシブシアター音無回廊」
今年8月1日~11月4日に開催された「ナンジャ怨霊フェス2019」でのお化け屋敷型アトラクション「音無回廊」を、案内役スタッフ巡るツアー形式&演劇要素を加えた"イマーシブシアター"にアレンジしたもの。ストーリーも「物語の真相に迫る」という内容になっています。料金1人1000円パスポート不可と高めの設定ですが、好評でリピーターも多い。
なお、「イマーシブシアター音無回廊」として営業するのは期間中の土・日・祝で、平日はアクターなし「激甘Ver」として開催(※冬休み期間中:12/30~1/3は休日扱いで、イマーシブシアター音無回廊を実施)。終了日は未発表。
1000円という設定からかマニア向けという位置付けで、並んでいる人は殆どいないような状況みたい(自分が行った日も年末の土曜日でしたがそんな感じでした)ですが、基本10分に1回(定員は5人)の案内でキャストの休憩等で20~30分案内がない時もあるので、運営状況は入口のスタッフに確認した方がいいでしょう。
・アトラクション内容
案内役のスタッフと共に、最初の部屋でストーリー(前回及び激甘Verのとはちょっと違う)を聞き、音無回廊があったという廃墟へ。内部は前回の「音無回廊」とほぼ同じですが、照明が減らされ目の前も見えない程かなり暗くなっています。基本はアテンド役スタッフと共に、各所で起こるいろいろな事を体験しますが、途中お客さんだけで進まなくてはいけない場面やお芝居を間近で見るシーンなど、いろいろな要素も。そして物語的にも意外な真相が分かります。
※本記事最後に、もうちょっと詳しい解説を用意しましたので、ネタバレ了承の場合は下へ・・・。
ウォークスルーのお化け屋敷を上手くホラーツアー&演劇型にアレンジしていて、よりキャストの迫真の演技を楽しめるようになっています。ただし、お客さんに合わせての演技までではなかったのでこれが「イマーシブシアター」と言えるかは微妙なところ。平たく言うと東京ジョイポリスのツアー型アトラクション(渡邉油化)の進化系みたいな印象です。
このアトラクションがパスポート不可で1人1000円は一般的な感覚では「高すぎ」です。結局はこの手のホラー系アトラクションが好きな人じゃないと楽しめないかも。
※2020年から始まった「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で、このイマーシブシアター音無回廊は同年3月頃から休止しており、それ以来ずっと、2022年6月現在も一度も再開できていません(アクターの出ない「激甘バージョン」を実施)。厳密には終了ではなくあくまで"休止中"みたいですが、再開の目途というか見込みはなさそうです。
○12月27日(金)~イベント「おじさんの森」
「おじさんの魅力に迫る」というコンセプト『おじさんの森』という凄いイベントが始まります。イベント公式サイト
ナンジャタウン公式サイトにはオリジナルイベントとなっていますが、実際は「うんこミュージアム」を企画・製作した「面白法人カヤック」との共同企画。
一番目を引く「くんくんクエスト」は、福袋の3箇所のスポットにアクター演じる「おじさん」がいて(参考ツイート)、正しいおじさんを当ててそこまで行くという内容みたいです。おじさんアクターと会話もできるため、こちらもある意味「イマーシブシアター」的な要素がある。
内容のインパクトさはあり面白そうなのは認めます(※)が、前回の「叱られフェス」と同じく、どうも個人的にはこういう捻り過ぎた企画は好きになれません。今のところ参加している人は少なめで一般受けもしないような気がします。
※リリースによると、本企画はF1層(20~34歳の女性)をターゲットにしているとのこと。今の若い女性が「おじさん」キャラを求めているとは到底思えないのでマーケティングを疑うものになっていますが、あのカヤックがそう言うならばそうなのか…?
○「占者ストリート」新宿の母
ナンジャタウン「ドッギンガム広場」端ある、有名占い師の占いを疑似体験できるバーチャル占いアトラクション「占者(せんじゃ)ストリート」には、先日12月19日に亡くなられた"新宿の母"こと占い師「栗原すみ子」さんのブース(端末)があります。今回、追悼の意を込めて体験してきました。
2006年夏にオープンともう13年前のアトラクションなので、疑似体験と言っても大きな画面での映像と2択の質問を3つ答えるだけなので、リアルさという意味では程遠いのですが、占いアトラクションとしては悪くないと思います。
○12月31日(火)・1月1日(水)「ゆく年くる年フェス」
12月31日大晦日と、1月1日元旦2日間限定で行われるアトラクション・飲食・ショーの特別イベント。イベント公式サイト
なお、今年は12月31日も通常通り22時閉園、つまり例年行われていた翌1月1日早朝まで行われていた延長営業・年越しイベントはありません。ナンジャタウンは1996年の開園以来、毎年12月31日は年越しイベントを行っていたので、23年行われていたイベントの歴史がついに終わってしまったことになります。
もっとも、2016年まではキャラクターが登場してのスペシャルショー、歌手やパフォーマなどゲストを招いてのショー等を実施していましたが、一昨年2017年は「ゲーム大会」がメイン、昨年2018年は「怨霊フェス(復活開催)」及び「叱られフェス」がメインと、年越しらしいイベント・ステージが減っていったので、ついに延長営業自体が無くなるのは自然な流れだったかもしれない。
都内で、しかも暖かい室内で年越しイベントやっている所が意外と少ないため、毎年そこそこの客入りで賑わってはいたのですけどね。
なお、自分は2003年(※当時高校生)から2015年まで、12年間毎年年越しはナンジャタウンでした(2016年に結婚が決まったためさすがに年末は家で過ごす事にした)。年をおうごとにステージショー等ナンジャタウンオリジナルのイベントが弱くなっていったのは否定できず、前述のよう年越しイベント自体無くなるのは妥当とは思いますが、そうだとしても思い出のあるイベントが無くなっちゃうのは寂しいものです。
・「イマーシブシアター音無回廊」ネタバレ
案内役スタッフと共に通路を進むと、物音や扉が勝手に開くなど怪奇現象に見舞われます。通路先の扉から、スタッフと別れてお客さんだけで先に進みます。目の前には「夕闇姫」らしき人影がありますが、暗くなった瞬間にどこかへ消えてしまう。
先程別れたスタッフが何者かに襲われた状況でお客さん側に来て、ここで合流。合流後から先は前半よりさらに暗くなっており、全員でロープを持って壁に手をつけながら進む。途中「死体袋?」が左右にぶら下がった通路など、前回なかった演出も。
広間にたどり着くと、そこには夕闇姫の日記があります(ちゃんと古文で書いてある)。案内役スタッフがそれを読むと音声が流れだし、日記の前にアクターが現れ、日記の内容に合わせた演技をする。そこには物語の驚くべき真相が・・・。
終盤の広間には夕闇姫がいます。音無回廊から出るにはここを通るしかないので、"目の見えない"姫に気づかれないよう音を立てないように進みますが・・・
姫は突然動き出し、1人ずつ顔を近づけてきます。それができる理由こそが、この物語の真相・・・。
最後は案内役スタッフが必死に襲い掛かる夕闇姫を抑えている中、出口の扉を開けて脱出です。特に挨拶等はなく、そのまま解散となります。
なお、大筋の流れは同じですがその時の案内人スタッフによって多少アレンジも加わるため、毎回違う体験ができるようです。







