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USJ今年のハロウィンホラーナイト新作のメイズ(お化け屋敷)。同じく新作テーマエリアの「Jホラーエリア」と共に、和製ホラー(ジャパニーズホラー)をテーマにするという新しい試みになっています。

テーマ性もさながら、実際に神社に供養されている「本物の曰く付き人形」をアトラクションに使っていることも話題となり、後にそれを非難する意見も出るなど良い意味でも悪い意味でも注目を集めました(後述)。


こちらの扉がアトラクション入口。コースが3つありますが、造形等がちょっと違うだけで基本的に演出は同じ感じのみたいです(建物を縦に平行する形になっている)。
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○アトラクション内容

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中へは8人1組で、ロープを持って進みます。最初の部屋で「村の老婆」から人形の祟りに纏わる話を聞いたあと、グループに一人「御札」を渡され、奥の棺に奉納してくるよう言われる。

その先は暗い神社の夜道。草木や小川、それにかかる橋など造形はかなりリアル。そして神社の境内には前述の「本物の曰く付き人形」がたくさん並んでいます。このシーンは脅かし等はないのですが、物が物だけに非常に不気味です・・・。

神社の中に入ると、鎌を持った村人から隠れるシーンがあり、そして一番奥には「人形が納められた祠」。そこに御札を入れたとき、起こることは・・・。

祠にお札を入れると突如人形が起き上がり、部屋は真っ暗に。明るくなるといつの間にか村人(アクター)がおり、来場者に襲い掛かってきます。10月以降は演出が変わり、人のサイズの人形がいて、お札を入れると動き出すといった内容になっているみたいです。

10月中旬~下旬から徐々に内容が改良されており、境内の人形のシーンでの照明効果の追加や最後のシーンでの演出変更などが行われています。


○感想

本物の曰く付き人形以外にも、非常にリアルな和の造形で高い質感のホラーメイズです。コースがちょっと短いですが、他のホラーメイズにはないバラエティー豊かで斬新な演出で楽しめると思います。


○混雑具合

初日の10日(土)は1日平均120分、ピークで150分待ちぐらいでした。平日はオープン直後は30~40分と空いていますが、夜になると80分程度になるようです。
園内奥だから混雑が緩和されるのかなと思いましたが、新作で注目されているのと、演出上回転を上げられないようで待ち時間がどんどん伸びていくようです(なので3コースあるのだと思いますが、それでも間に合わないみたい)。


○本アトラクションに対する非難

ホラーナイト及び本アトラクションが運営を開始した1週間後ぐらいに週刊誌で「供養された人形をお化け屋敷に使うのは罰当たり」という記事が掲載されるなど、本企画の倫理的な観念を問う意見が出ていた他、10/18(火)には日本人形の生産者や小売業者でつくる日本人形協会がUSJ(運営の㈱ユーエスジェイと人形を提供した淡島神社)に抗議分を送付、これは各ニュースで取り上げられYahooニュースでもトップに出るなど大きな関心を集めました。
なお、本アトラクションにおいて「淡島神社から貸し出された人形」は中盤の境内に安置され、照明等が当てられている程度の仕掛けで、あくまでオブジェクト的な位置付けで「人形を粗末に扱っている」ようには感じられませんでした。

USJとしては「法的に問題はない」とのことでアトラクションを続けていく方針とのことで、淡嶋神社/前田光穂宮司も「人形は人に見てもらい、遊んでもらうために生まれてきており、多くの方々に遊んでもらうことは、人形たちにとっても良い供養になるのです」とコメントしています。

なお、HPには「呪いや祟りなど奇怪な内容を含む」、「このアトラクションに関連して生じる可能性のある、いかなる性質および内容の傷害や損害についても、当社はその責任を一切負いかねます」と注意書きがあります。