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「もののけ探検隊」はもののけ番外地にある、「もののけたま」を持って街にいる妖怪とクイズ勝負をする街巡り型アトラクション。システムはかつてあった「福袋探偵大學」と同一のものでした。

 

アトラクション概要

もののけ番外地のグランドオープンは1997年7月であるが、このアトラクションは同年10月からのオープン。また、2005年5月にもののけ番外地の一部が「りらくの森」(現在のナンジャアリーナ)建設のため縮小されることに伴い、一部妖怪の移動と内容の変更が行われた(詳細は後述)。 2013年7月ナンジャタウンリニューアル以降は、再び一部妖怪の移動を行い、2020年10月現在も稼働している。

 

このアトラクションはクイズということもあり、問題の正解さえ覚えれば攻略が可能であるが、オープンから長らく一般成功率1~2%程度、休日で1日10人前後しか出ないという数字だけ見れば非常に難易度の高いアトラクションでした。2019年5月より後述のよう難易度が下がったためクリアしやすくはなっていますが、依然として一般的には難しい事には変わりないです。

 

ストーリー

もののけ番外地の悪い妖怪、『河童大王』が赤ちゃん猫『ナンチッチ』を攫い、人間に果たし状を送りつけてきた。プレイヤーは『もののけたま』率いる「もののけ探検隊」を結成し、ナンチッチを救うため街の妖怪達にクイズ勝負を挑む。

プレショーでは障子(映像)を突き破り、「勝負だガッパ!」と"果たし状"を突き付ける、「ナンチッチは預かった。返してほしければ妖怪達と勝負して、儂の所に来るガッパ。」と挑発する様子が描かれています。

 

アトラクション内容

受付で貸出アイテム「もののけたま」を受け取り、もののけ番外地内にいる7匹の妖怪を巡る。各々で妖怪に関する3択クイズが出題されるので、それに答え、7匹全ての妖怪(アトラクション中では6匹以上と説明される)と戦ったら、スタート受付横にある「河童殿」に入り、最終ボスである「河童大王」と勝負をする。不正解時には「正解は○番」と答えを教えてくれるため、繰り返しのプレイが攻略の鍵である。ただし、時間切れになった場合は正解を教えてくれない。
 
・出現する妖怪
「火炎般若
仏滅蝋燭(ぶつめつ ろうそく)店にいる、その名のよう炎に包まれた般若の妖怪。クイズが不正解時だと「腰抜けめ!」と口から強烈なエアーを噴射してくる(正解時でも「知恵の風を授けよう」と言い、どちらにしても同じくエアーが出る)。火炎般若は建物の中にいるため、気付かず挑戦しない人も多い。

なお、火炎般若を演じているのは宇宙戦艦ヤマト「真田志郎」やちびまる子ちゃん「おじいちゃん(さくら友蔵)」など数々の役柄を演じ、2012年に逝去された大御所声優の「青野武」氏。

 

「豆蔵
豆のように小さい体(体長5cm)の妖怪で、集団で出現しハーモニーを聞かせた声を出す。失敗時には「才能ないまめ」、「出直してくるまめ」、「へっくし(クシャミ)」など1人1人馬鹿にしたコメントをしてくる。
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「山さざえ
見た目は巨大なさざえ。壷の中に口が映る。正解時では「知恵のある素敵な方、惚れちゃった(ハート)」と言うが、不正解時で牙をむき出し「食われる前に立ち去れ!」と、あからさまに態度を変える。時間切れになると「べー、でございます。」と言う。

 

 

 

「一角おろち」
一角獣のような鋭い角を持つ大蛇(おろち)で口から火を噴く。クイズはもののけ番外地の固有名称に関する問題(「もののけ番外地で一番偉い妖怪は?」など)が多い。 当初は豆蔵と山さざえの間、当時あったアトラクション「進め!霊界三輪車」のコース上にいたが、2005年5月「りらくの森」(2005年7月~2010年5月)建設に伴うもののけ番外地を縮小改装(以後、「2005年5月の改装」)して)でもののけ番外地入口にある鳥居付近に移動、またこの改装で無くなってしまった設定に関する問題が5問ほど削除されている。2013年7月ナンジャタウンリニューアルの際に再び移動となり、現在の所になった。時間切れの際は「遅い!遅い!蕎麦がのびてしまうわ!」と言う。

 

「亀提灯」
巨大な亀の妖怪。おじいちゃんのような優しげな声色。クイズ内容は妖怪絡みのことわざに関する問題が多い。2005年5月の改装以前は旅館の左側いたが移動になった。また、付近には水が貼られており亀提灯が問題を出す際に実際に水が出た(「カーペ」と水を吐くような声を出すのはその名残)。

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「化け猫」
猫の形をした影の妖怪。手品が得意らしい。もののけたまを置かないでおくと障子には唐笠お化けや人魂の形をした影絵が映る。2005年5月の改装以前は亀提灯の近くにおり、祠も奥行きがあるものであった。

 

「化けなまず」
なまずの妖怪。馴れ馴れしい態度が特徴。地震を起こすというなまずらしく、問題終了時には地面が振動する(2006年頃から長らく振動しない状態が続いたが、2013年7月ナンジャタウン全体リニューアル以降復活した)。2005年5月の改装以前は亀提灯の近くに祠があった。
時間切れになると「そんじゃ、あたしはこれでドロンさせていただきやす。」と言い地面が振動する。

 

 

以上、街の7匹の妖怪と戦うと入口隣の「厄払い地蔵」に行き、6匹以上の妖怪と戦ってないと「勝負に戻れ」と言われ、6匹以上であると今までの妖怪に勝った数とそれに対するコメントをしてくれる。
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7勝(全勝利)だと「天才じゃ~!」、6勝「頭良いなぁ!」、5勝「なかなかの使い手じゃ」などと褒めてくれるが、4勝「そこそこだな…」、3勝「まだまだ青いな」となり、2勝だと「不届き者め!」、1勝「かぁ~~つ!(喝)」などと非難され、河童殿に入る時も「大王のエサとなれ」と言ってくる。ただし、0勝(全敗北)の時は「マジか!?あ、こりゃ最悪じゃ」とコミカルな口調になる。

 

 

「河童大王」
本アトラクションにおけるラスボス。頭(脳みそ)が以上に発達(人間の3倍)した河童。河童大王とは2択の早押しクイズである。早押しとあるが、システムの都合上問題がポンポンとテンポよく出るわけではないので、落ち着いて答えた方が良い。ただし、問題を答えるのが遅すぎると途中で終わってしまう。

 

以前の勝利条件は「20問以上正解」で、(テンポよく答えて)27問前後の問題が出るので7問以上は間違えられなかった。2019年5月頃オープン以来22年ぶりに仕様が変更され、「10問以上正解」になり難易度が下がった。ただし制限時間も短くなっているので17問程度出題となり、7問以上間違えられないというのは変わらない。
 
失敗だと「お主の負けガッパ。ナンチッチはぺっちゃんこの刑に、処す!」と言い、閉じ込められている檻ごとハンマーで潰される様子が映るが、この時映像に合わせて座っている椅子が下がる仕掛けがある。映像ではペラペラになったナンチッチと共に「残念だったな、妖怪ファイルをやるガッパ。もののけ万歳~!」。
成功時には「お主の勝ちじゃ。人間のくせに生意気ガッパ!仕方がない、ナンチッチを返してやろう。」と、割と素直にナンチッチを開放してくれる。河童大王は「チッ、妖怪ファイルをやるガッパ!」と言い、もののけたまからも「頑張ったね。ありがとにゃん。」と褒めてくれる。

河童大王を演じているのは、昔のドラえもん「ジャイアン(剛田武)」役で有名な「たてかべ和也」氏(2015年6月逝去)と言われている(正式には公表されていないが、実際に聞いたことがある方は分かるよう、明らかに同一演者の声)。上記の成功時の台詞「人間のくせに生意気ガッパ」も元ネタは「のび太のくせに生意気だ!」(ジャイアン役のたてかべ和也氏がアニメにて考案した、原作にはない台詞)からだと思われます。

 

最後に貰える結果用紙「妖怪ファイル」、当初は裏面がやや重苦しい言葉で表面に書かれている妖怪もリアルであったが、2008年頃リニューアルされ、裏面の文章がもののけたまの口調になったり、妖怪達がデフォルメされた絵柄に、救出成功・失敗のイラストも変更されるなどメルヘンさを押し出した。2012年3月にもリニューアルが行われ、裏面の背景と救出成功・失敗のイラストも若干であるが再び変更された。

 

近年でも2019年5月に変更、負けたもののけのコメントが一新され、また長らく勝ったもののけの欄にはそのもののけの生体が記載されていたが、勝った時もそれぞれコメントが出るようになった。また、ハロウィンやクリスマス、正月の時にはその時期に合わせたコメントに変わることもある。
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その他

・前述のよう、2005年5月もののけ番外地改装以前は一部のサテライトの場所が異なっていた。スタート地点は火炎般若がいる蝋燭店の向い側にあり、ゴール地点である河童殿もその付近に併設(入口は反対側から)。また「一角おのち」、「亀提灯」、「化け猫」、「化けなまず」の位置が異なった。

 河童殿に入る前に寄るサテライトは「鬼鐘」という巨大な鐘の妖怪であった。それを「厄払い地蔵」(2005年5月改装以前は通常のエリア内仕掛けに使われていた者)にそのまま置き換えている(声も同じ)。もののけたまを置いたときの台詞も「鬼鐘様~。お願いするにゃん。」であったが、現在は"鬼鐘様~"の部分が削除されている。プレショーも、もののけたまの台詞は全て差し替えられている。演じている人が違うのか(もしくは同じ人でも8年のブランクがあったためか)、サテライトでのもののけたまの声とでは明らかに違っている。

 

・2017年3月~7月には、ゲーム・アニメ「妖怪ウォッチ」の企画「黒い妖怪ウォッチ」とコラボしたバージョンで運営された。

 

貸出アイテムが「ジバニャン」になり、各所出てくる妖怪や出題される問題が変更。「おろちパイセン(先輩)、ちぃ~す!」、(問題正解時)「勝てたじゃねぇか、俺のおかげでな!」、(失敗時)「おいおい、なぁ~に負けてんだよ、このクズが!」原作同様、各台詞異様に柄が悪い。

 

最後は通常版と同じく「河童大王」(アトラクション中ではナンジャタウンのガチクズ妖怪と言われる)だが、問題は作品に関する事になっていました。問題が専門的な事と最終決戦では制限時間が異様に短い(頑張って6問程度しか答えられない)、成功条件は街の妖怪(6匹)と最終決戦(前述のよう頑張って6問)合わせて10問以上正解と、難易度は通常版より遥かに高かった。最後貰える結果用紙も特別バージョンでした。