きよの漫画考察日記2431 三国志第2巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...



カブト


まずは目次から。

三国志って月刊「希望の友」に連載されていたんですね。どんな雑誌だったのか調べてみたところ、創価学会系の雑誌だったそうで、創価学会の会館くらいでしか購入できなかった雑誌だったそーなwでもそんな雑誌だったからこそ、三国志の長期連載にも耐えられたのかもしれないな…


さて義勇軍を結成した劉備一行はまずこの人に会います。

劉焉 君郎!

実は三国志において重要な人物です。黄巾の乱による混乱の後、中国は群雄割拠の時代に突入していくわけですが、この劉焉は益州にて独立勢力を築いていくことになるんです。そんな劉焉の子が劉璋、その劉璋から劉備が益州を奪い蜀を建国するという流れになっていくわけです。


そんな劉焉、懐が深い。

「ありがとうござる」は素敵だわw


しかしここにも現れた黄巾賊、劉備と共に撃退へ向かうのはこの人。

鄒靖!

劉備の人生における最初の上司といった立ち位置の人ですな。まぁテストには出ないので覚える必要はありません。


さて対する黄巾賊50.000人を率いるのが…

程遠志&鄧茂!

三国志正史には登場しない、三国志演義オリジナルキャラクターですが、まぁ正史に登場してるからって実在してたかは疑わしいところもありますからね。2000年近く前の物語なんだからそこは曖昧で良いでしょう。


そんなこんなで一騎討ち!


関羽&張飛に瞬殺される、この後何度も見ることになるシーンですが、この魁となったのが程遠志&鄧茂です。合掌w


そんなこんなで劉備の初陣は圧勝。

劉備軍500に対して黄巾賊は50.000いたんですけど。赤壁の戦いよりもこっちの勝利の方が凄くないですかw


そして2戦目は青州城の救援戦。

簡単に万単位の死者が出ますねw


さて劉備は昔の恩師の下で働くことに。

盧植 子幹!

非常に優秀な人だったそうな。黄巾賊討伐に尽力し、あの董卓にも反抗したまさに忠義の士。横山光輝三国志においてはチョイ役ですが、正史三国志ではそれなりに活躍してる人物です。でもそこまで掘り下げると60巻でも収まらないということなんだろうな…


そんな慮植と共に戦う官軍の将軍。

朱儁将軍!

三国志の武将を勉強してると漢字の勉強にもなるんですが、朱儁将軍のようにどうにも書けない人もいます。でも「しゅしゅん」で変換すると「朱儁」で出てくるんですよね、これはある意味凄い変換力です。


そして劉備軍は夜襲をかけます。

たいまつって「把」で数えるんですね。束ねたものを数える時に使うんですが、ほうれん草とかそうめんとかを数える時には「一把、二把…」と数えるのが正解です。


そして夜襲の最中、劉備はこの人物と出会います。

ここで三国志のもう1人の主人公登場。彼について深く語るのは次巻以降としておきましょう。


つーわけで運命の出会いを果たした劉備と曹操。

劉備と曹操がライバルでここに孫権が含まれないのは、やはりその年齢差が原因です。この時点で曹操31歳、劉備24歳。関羽が23歳で張飛はまさかの17歳。これに対して孫権はこの時9歳、諸葛亮は4歳。年齢差があり過ぎてライバルと呼ぶのはちょっと無理なんですよね…


さて不満の高まる張飛。


張飛は粗暴ではありますが、言ってる事は正論なんです。たとえ言葉使いが乱暴であったとしても、正論は心に刺さるんですよ…


その頃慮植先生は逮捕されてました。

人間社会で賄賂というものの存在は無くならないんでしょうね。民主主義、社会主義、いかなる政治体系を取ろうとも無くせはしない。無くせはしないのであれば、逆にある程度制度として組み込んでいくのもアリかなとも思えてしまいます。


さて盧植先生に変わって官軍の指揮を取っていたのがこの人。


ここで玄徳と董卓が初めて出会ったということになってるんですが、董卓に関してももう少し先で語ることにしましょう。


そんな董卓にブチ切れた張飛。



張飛は最も人間らしさが溢れてて良いです。玄徳や関羽は聖人過ぎるところがありますからね、読者として最も感情移入しやすいキャラクターは張飛なのかもな…


そして玄徳軍は張角の弟、張宝との戦いに挑みます。

時代が時代ですからね、妖術というものは当然信じられていた事でしょうね。それらを科学的に解明していった人類の努力、それが人類の歴史において最も尊い業績なのかも。


さて大物である張宝戦にも打ち勝った玄徳。

これはさすがに都合が良過ぎますけどね。正史では皇甫嵩軍に敗れ、三国志演義では朱儁軍に敗れて戦死することになっている張宝ですが、劉備に見せ場を作るために無理やり使われたという感じですね…