きよの漫画考察日記2418 名探偵コナン第21巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...



虹


青の古城探索事件の続きから。行方不明のコナンくんを心配する歩美ちゃん。


まぁ初恋なんてのは小学1年くらいですもんね。ただいずれコナンは歩美ちゃんの前から姿を消してしまうわけですからね、報われることのないこの歩美ちゃんの恋の行方が気になるところです。


しかしここでコナンくんに続き阿笠博士まで襲われます。


これ阿笠博士死んだでしょ。この後ピンピンして登場するなんて漫画じゃあるまいしw


さて秘密の通路を進む一同。

こんな暗闇で僅かな血痕を見落とさない灰原の洞察力、この子もコナンくん級に只者ではないな…


そしてここでダイイングメッセージを発見。

んー、意味が分からん。このダイイングメッセージを書いた人物が相手の名前や自分の名前を残さなかったのも謎ですが、灰原の説明の「自分の名前を書かずに「私」としている」ことからなぜこの人物が何年も動かないでここにいたという推論が導かれるのかが分からない。深く考えてみたけども思い付かない。分かる人ヘルプ。


さて消えたみんなを探して単独行動の歩美ちゃん。

お城のトイレってこんなに広いの?


さてこのトイレで犯人に追い詰められますが…

かくれんぼしてて最も見つけづらいのって「知性の高い子供」なんだろうな。本気出されたら大人の目線では見つけきれない気がします。


そして灰原も遺体を発見。

骨見てすぐに性別とか推定年齢って分かるもんなんですかね?調べてみたところ骨盤を見れば男女の違いは分かるそうですね。また頭蓋骨も男性の場合は眉間が隆起しているそうです。年齢も相当程度把握できるそうですね、人間の骨も奥が深い…


そんなこんなで大奥様になりすましてる女性が犯人でした。

老婆に整形という大胆な行動、そこまでしてでも人はお金が欲しいということですな。ただ整形で美しくなる人はたくさんいるんだろうけど、整形で誰かの顔そっくりってなれるものなのかね?髪質から骨格から考えてたらとても無理な気もするんですけどね…


さてこの話はサスペンス性が強すぎて謎解きはこの程度。


このババアは20年間この城にいて、これ見つけられなかったのかw別に暗号解けなくてもこの程度のシンプルな秘密の通路ごとき発見できただろうに…


そんなこんなで古城に隠されたお宝ついに公開。

今回の事件の犯人である間宮マス代、というか間宮マス代という老婆に姿を変えていた西川睦美彼女は17人を殺害した名探偵コナンにおける最多殺害人数記録ホルダー。それだけではなく彼女が登場した1999年のこの回のアニメは視聴率23.4%、これもまた名探偵コナンにおける最高視聴率。見た目の恐怖感といい、老婆に整形するその執念、そしてその顛末も含めて記憶に残る犯人の1人となりましたね…



次はエピソード59「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」

ボーイング747、いわゆる「ジャンボジェット」ですな。今は787ボーイングやエアバスA320が国内では主流ですが、でもやっぱ我々の世代にとって旅客機といえばジャンボジェット一択です。様々な事故の悪い記憶も含めてですけどね…


さてなぜこのメンツで旅行に?

阿笠博士、太っ腹ですな。あんがいお金持ちなんでしょうかね?


さて今の若者には全く伝わらない描写が。

昔は飛行機内でタバコが吸えたんですよ。JALとANAが国内線・国外線全てにおいて全面禁煙としたのは1999年、俺が大学生の頃ですな。まぁ正直飛行機の中でタバコ吸った経験はないんですが、ヘビースモーカーの私でも飛行機内はそこまで吸いたくはならないですけどね。でも…長時間拘束される国際線なら吸いたくはなってしまうかもしれませんね、だから基本的には機内にタバコは持ち込まない方がよいです。


そして機内で殺人事件発生。


ほう、ここで初めて読者はこれが過去編であることに気付くという洒落た演出ですな。まぁたまにはこーゆーパターンがあっても良いですな、もう名探偵コナンも20巻超えてきてるからな…


さて機内でずっと起きていた新一。

そりゃそうだろう、思春期の男の子の性欲をナメちやいけませんw


さて今回のトリックは、寝ている人を被害者に見せかけるという誤認トリックでした。

自分のアリバイを成立させるためのトリックですが…そもそもこれは「トイレに立った人物を順番も含めて全て把握している人がいる」という前提で必要となるトリックです。今回は新一がたまたまトイレに立った人物を全て把握していたがためにこのアリバイ工作が役立ちましたが、新一がいなかった場合は全く意味のない作業になってしまいます。それにもしこのタイミングで死体が発見されてしまった場合には言い逃れできない状況が逆に生まれてしまいます。これは無駄行動だと思いますがねぇ…


つーわけで犯人は被害者の恋人のつぐみさんでした。

飛行機のトイレを使った事がないのでよく知りませんでしたが、飛行機のトイレの扉って内からでも外からでも開けられるんですな。安全上理解できなくもない仕組みではありますが、外から開けられるというんじゃ安心して出るものも出ないような気もしますねぇ…


そして今回の事件の最大の問題点、凶器はどこだ?

ブラジャーのワイヤー、あれは凄い。とにかく「寄せて上げる」力がハンパない。ブラジャー脱がせると「あれ?」って思う事ありますもんね(笑)男側からすると詐欺だとも感じてしまいますが、あんな邪魔なのをずっと付けてないといけない女性の頑張りに免じて許してあげようw


さて恋人を殺したその動機は?


自分の兄を殺した男に復讐するだけならまだいいですよね、最悪なのはそれを知らずに付き合っていたという点です。憎むべき男に惹かれてしまっていた、抱かれていたなんてのは女性にとって最大の屈辱でしょう。まぁ殺された男に同情は全くできませんが、こんな男と付き合ってしまった女側の見る目の無さも問題ですけどね。


それにしても凶器を特定できたのは大したものです。

「観察眼」というものは別に探偵に限らず必要なものですよね。日々生きていく中でも観察眼のある人間と無い人間とでは結構違いが生まれます。観察眼の無い部下なんてホント仕事で使いづらいですからねぇ…



次はエピソード60「本庁の刑事恋物語」この人が正式に登場。

佐藤美和子!

まぁ佐藤刑事よりもここでは捜査一課強行犯三係というワードに注目したいですね。警視庁捜査一課は「強行犯捜査1〜4係」「科学捜査1〜2係」「殺人犯捜査1〜7係」「強盗犯捜査1〜4係」「性犯罪捜査1〜3係」「火災犯捜査1〜2係」「特殊犯捜査1〜7係」「特命捜査1〜5係」に組織分されています(たぶん)。捜査一課と一口に言っても相当細分化された大組織なんですね、まぁ警視庁なんだしそりゃそうか。


そんな佐藤刑事からこの一言。

「正義」という言葉を使っても良い人って誰なんですかね?少なくともアメリカ大統領とかではないことは間違いない。ウルトラマンや仮面ライダーが正義かと言われたらそれもまた微妙。結局正義なんてものはないという結論もつまらない。今の世の中は難しいですよね…


さらにこの人も初登場。

交通課の宮本由美、彼女も後々には大物彼氏をゲットすることになりますが…それは80巻というだいぶ先の話になるので、とりあえずは忘れましょうw


それよりも重要な人物が登場します。

白鳥任三郎!

彼は劇場版第1作「時計仕掛けの摩天楼」で初登場し、その後原作に逆輸入されたキャラクターです。そもそもは「劇場版にのみ登場する変な刑事」という扱いだったそうですが、何回か劇場版で登場した後に青山剛昌に認められ原作に登場できたそうです、苦労してるんですねぇ…

そんな白鳥警部の声は言わずと知れた塩沢兼人。ガンダムのマクベであり、キン肉マンのジェロニモであり、北斗の拳のレイであり、奇面組の物星大であり、聖闘士星矢のムウであり、ドラゴンボールのナム。そして塩沢兼人の急逝により白鳥任三郎の声優役を引き継いだのが井上和彦。サイボーグ009の島村ジョーであり、とんでも戦士ムテキングであり、タッチの新田明男であり、美味しんぼの山岡士郎であり、NARUTOのはたけカカシであり、ジョジョの奇妙な冒険のカーズです。偉大な声優2人に声を担当されている白鳥警部は逆に恵まれているのかもな…


さて白鳥警部の推理タイム。

白鳥警部は決して無能ではなく、むしろ有能。しかし有能であるが故にコナンくんのかませ犬扱いされるのも仕方ない。白鳥警部を主人公にしたスピンオフ作品とかあっても良いのかも。


しかし白鳥刑事の推理の矛盾点を指摘するコナンくん。

人を刺したい時は肋骨を避けるために横に刺せなんてのも聞きますけどね。まぁ…できれば死ぬまで人を刺したくはないですかね…


そんなこんなで今回の遠隔殺人トリックはこんなんでした。

豪快なトリックですな。被害者が本棚のナイフに気付かないこと、さらにこの糸にも気付かない事が大前提なわけですから、相当リスキーな殺人装置です。


さて本当にこのトリックが上手くいくのか検証しようとしましたが…

何百回も試すって相当な労力です。100回って結構な回数ですからね。そして夜中に旦那が嫁を殺す準備を何百回も試していたのに気づかなかった嫁もどーかしてます。この嫁は何しても気付かないバカ嫁だったんでしょう(笑)


さて妻を殺した動機は…

金遣いの荒い妻のため、自分が支店長を務める銀行を強盗→妻に犯行をバラされそうになったの妻を殺害、これはもう悪循環としかいえませんね。そもそも旦那が働いている時間、呑気にエアロバイクなんてこいでる嫁はまぁ殺されても仕方ないんじゃないですかねw



ラストにエピソード61「結婚前夜の密室殺人」


これはね、私もそう思いました。上京して初めて新宿アルタ前に行った時「今日は何かお祭りがあるのか?」と本気で思いました。ちょっと東京の人口密度は異常なんですよ、都市部の人間は気付かないのかもしれないけど。


さて平次が東京に来たのはオカンの代理に結婚式に参加するためでした。

そもそも同級生の息子の結婚式なんて出席するものですかね?正直そんな参列者聞いたことないですけど。新郎の母親の友人ってことでしょ、普通結婚式にそんな人いませんよ…


さてまだ仲良くなれない蘭と和葉でしたが…


女の子の友情なんてものはこーゆーところから生まれるんでしょうな。男の友情が血と汗と涙の中から生まれるのとは大違いですw


さて舞台はここへ。

明治天皇が崩御されて、その明治天皇を祀るために近代に作られたとは思えないほどの敷地面積ですよね、明治神宮って。でも改めて考えてみると明治天皇を祀ってる明治神宮に参拝してるのに神様にお願いするのは間違ってるのでは?という疑問が生じますけどね…


さて結婚を控えた新郎が問題でした。

こーゆー奴は酷い形で殺されるか、犯人であってほしいものですw