きよの漫画考察日記2297 ダンジョン飯第5巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

{DF77A35A-1147-4310-8C3E-C7B54D7E7790}ダンジョン飯の表紙というのは登場人物が何らかの調理器具を持っているというのがお約束なんですが、ファリンは肉叩きとまな板できました。なんか似合うな…

チーズ

さて赤竜を倒した一同、ここで保存食作り。{FF45FBD5-F2C6-4F73-AC83-9A39E9ED9F00}ドラゴンボンレスハム!
ロースハムとボンレスハムの違いくらいは理解しておきましょう。豚のロース肉で作るのがロースハム、豚のもも肉で作るのがボンレスハムです。とはいえハムの本場ヨーロッパではロースハムってのはほとんど見かけないみたいですけどね…

つーわけでファリンを復活させ一件落着…のはずが、ここで狂乱の魔術師登場。
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これ、もうファリン生きて戻ってはこれないですよ。このダンジョン飯という漫画、ファリンを救出してハッピーエンドという終わり方は難しそうですね…

さてなんとか狂乱の魔術師からは逃れた一向、オークの集落に収容されます。そこで出た料理が…{9A6CBE1A-4C2D-46BB-BE3E-AFD739BDF3E9}オークの調合薬!
何が身体に良くて何が身体に悪いかなんてのを決められる物差しはありませんからね、薬だと思えば薬だし毒だと思えば毒です。ただ昔のおばあちゃんの知識はこういう時やっぱり役立ちますよね、ウィキペディアで仕入れる知識なんかよりも正確だったりしますもん。


さてここでストーリーはこのパーティー目線にシフトします。
リーダーのカブルー、下段右からノームのホルム、ドワーフのダイア、魔法使いのリンシャ、ハーフフットのミックベル、コボルトのクロ。ライオス一行に比べると実力不足ではありますが、今後このダンジョン飯のストーリーに絡んできそうですね…

そんなカブルー一行は魔物食なんてことはしません。
こういった場合の携帯食というのも悩むところではありますな。栄養があり、軽く、かさばらず、調理不要で保存がきく、これらの要求を満たさなければいけないわけですから。今でこそカロリーメイトやウィダーインゼリーみたいなものがありますが、それらが無い時代の携行食ってのは用意するだけで一苦労だったんだろうなぁ…

そんなカブルー一行はこれに襲われます。
シーサーペント!
海にいるUMAを総称してシーサーペントと呼ぶところはありますが、海にはこういった巨大生物がいてもおかしくはない。人類は海の生物に関してはまだ全く把握しきれていないですからね、やはりそれほどまでに海というものは広く、そして深いもんです。


一方ライオス一行はこの魔物に襲われます。
ドライアドの花!
ギリシャ神話の木の精霊ドリュアス、これが英語読みでドライアドとなります。がしかし我々にはフランス語読みのドリアードというのが馴染み深いかもしれませんね。女神転生でもドリアードって敵がいたもんなぁ…

そんなドライアドの花、斬ると体液を撒き散らします。
花粉症とは結局のところ花粉を毒だと認識して身体が排除しようと反応しておるわけですな。まぁ俺のような鈍感な人間には縁遠い話です、アレルギー反応なんて繊細なものが俺の身体に起こるはずがないもんなぁ…

そしてドライアドの実を探すライオス。
まぁこの程度なら食材として普通に受け入れられそうですよね、つまり植物というものは多少見た目が悪かろうと食べるのに抵抗が無いということです。同じ命なのかもしれないけど、やはり我々は植物というものをある程度違う視点から見ているんだろうなぁ…

つーわけで料理が完成。
ジャック・オー・ランタンのポタージュとドライアドのチーズかけ蕾ソテー!
ポタージュとは本来スープ全般を指す言葉ですが、日本ではとろみのついてるスープの事を指す言葉ですな。ただそうなってくるとポタージュとシチューは何が違うねんという話になってきます。具が入ってるか否かなんですかねぇ?

さらに新たな魔物が登場。
コカトリス!
バジリスクの近縁種としてRPG好きには定番のモンスターですな。バジリスクが毒ならコカトリスは石化というのも定番です、これはもうファイナルファンタジーによって完全に刷り込まれていますね。やっぱり
DQとFFは我々の世代に多大な影響を残してます。

そんなコカトリスに噛まれたマルシル、石化の危険性が。
子泣き爺ですな。まぁ子泣き爺も水木しげる先生にだけは頭が上がらないでしょう、もしゲゲゲの鬼太郎に登場していなければ子泣き爺なんて世の中の誰も知らないマイナー妖怪だったでしょうからね…

つーわけで石化しそうなマルシルに指示を出すライオス。

たしかに石化する際のポイントはそのポージングかもしれません。立ったまま石化なんて絶対ダメですよね、倒れて砕け散るのが目に見えてます。こういうどーでもよい事を真面目に考えさせられるのがダンジョン飯という漫画です。

さらに石化したマルシルを有効利用。昔はどの家にも漬物石があったもんですが、さすがに今の家庭ではそんな物置いてないんでしょうな。漬物はスーパーで買ってくる物、まぁそういう世の中も合理的でよいのかもしれませんが…一抹の寂しさがあることも否定できませんね…

そんなわけで石化が解けたマルシルと共にこの料理。
コカトリスのアイスバイン風とドライアドの蕾のサワークラフト風!
アイスバインとはドイツの家庭料理で、塩漬けの豚肉を煮込んだ料理だそーです。塩漬け肉をそのまま食べたり焼いて食べるんじゃしょっぱ過ぎるでしょうからね、煮込むのは正解なのかもな…
そしてサワークラフトとはドイツにおけるキャベツの漬物です。確かにウインナーの横とかに添えられてることがありますな。なんとなく漬物というと日本固有の食べ物のような気がしてましたが、そんなことはないんだなぁ…


次はこんな無害な魔物。ダンジョンクリーナー!
確かにこういう生物がいなければダンジョンなんてものは荒廃していく一方ですわな。建物ってのは人の出入りがないと荒廃していくのに、人が出入りしても荒廃していくんだから手を焼かせてくれますよね…

そしてこの料理。

コカトリスの石焼き親子あんかけ!
石焼きビビンバはよく考えられた料理だと思いますよね、味覚的なものだけでなく視覚・聴覚をもくすぐってきますもん。だから日本の料理にも応用できるんじゃないかなとも思いますけどね、親子丼や海鮮丼に石焼きは合わないでしょうが、カレーやチャーハン、牛丼辺りなら石焼きで食べたらさらに美味しくなるかも。

さらに器にも一工夫ありました。
これは究極のエコかもしれませんけどね。人間が食物を食べる際に絶対に出してしまう「容器」というゴミ問題、これはもう人類が真面目に向かい合わなければならない状況にまで達していますからね。陶器の皿はまぁ良いとして、プラスチックや発泡スチロールの容器はどうにかしていかないといけませんよね…