きよの漫画考察日記2250 月光条例第2巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...


ピエロ

さて月光条例第2条は「一寸法師」
一寸法師は大阪で生まれて京都に行ったのか…まぁそりゃ昔話の舞台はほとんどが京都なんでしょうけども、なんとなくその事実を忘れてしまっているところはあるな…

ふーん…一寸法師は有名な話なんだけども、詳細は案外覚えてないもんです。お椀の船と針の刀、それに打ち出の小槌といった印象深いトコしか記憶に残らないもんなんだな…

さてここでとある本屋へ。
この老夫婦、藤田和日郎ファンならもちろん分かりますよね。からくりサーカスに登場していた梁剣峰ルシール婆ちゃんです。他作品の登場人物を描き入れるいわゆるスターシステムは手塚治虫と藤子不二雄の独壇場的なところはありますが、藤田和日郎のスターシステムもまたたまりませんよね…

さて一寸法師のストーリーを知ったエンゲキブの反応。
そりゃそうなりますわな。父親である大臣を騙して姫を手にいれたわけですからね、現在で例えるなら…アイドルにでっちあげの不倫報道でも流してAV業界に引っ張り込むようなもんでしょうか(笑)

さて女である鉢かづきを武器として振るうことに抵抗のある月光に対して一寸法師。

自分の行動に負い目がある人間というのはさ、ぐうの音も出ない言葉を投げつけられることがありますわな。こうならないためにも自分の行動には責任とプライドを持って生きていかなくちゃいけないんですよね…

とはいえね、一寸法師も大変だったんです。
桃太郎しかりかぐや姫しかり、日本の昔話における育ての親というのは優しいもんなんですが、一寸法師の両親はそうでもなかったんですな。まぁ桃太郎やかぐや姫と違って一寸法師は家に居ても何の役にも立たないからなぁ…

つーわけで反論。

これも理解できる叫びですよね。努力云々の前に生まれた時点からハンデを背負っている人はいるもんです。「個性」というものは裏返せば「不平等」なのかもしれないねぇ…

さてここで兄嫁たちと1人で対峙する鉢かづき。


覚悟、これもまた良い言葉ですよね。最近のニュースでは責任逃れに必死な政治家や社長、芸能人を頻繁に目にしますが、共通しているのは覚悟を決めきれていなかったという点ですよね。まぁ物事に対して覚悟を決めて向かい合うのはホントに難しい事なんだけどな…

つーわけで覚悟の決まってる鉢かづき、やられても倒れません。

鉢かづきの基本戦闘スタイルはカポエラです。日本の昔話の登場人物がカポエラで戦う…我々が日常想像しうるそのさらに上を想像して描かれた漫画ってのは面白いんだよねぇ…

さてその頃月打された鬼によって日本は酷いことになってました。
我が故郷である香川県がキレイに吹き飛ばされていますな。フィクションとはいえ、ちょっと切なくなっちゃいます…

さて月打された鬼に連れ回されている姫…と思いきや籠の中にはこの人物。
次郎丸!
一寸法師の話に鬼は2匹も登場していたかねぇ?

つーわけで金棒を振るって大暴れしていたのが姫でした。
この姫こそが月打された黒幕だったのか…と読者に思わせておいてからのさらなるどんでん返し。月打されていたのは鬼でもなく姫でもなく…
金棒!
鬼といえば金棒、金棒といえば鬼ですが…実際にこんな形状の武器って存在していたのかね?さすがにこれじゃ重量が重すぎて自在に振り回せないし、そもそもこんな形状に鉄を加工するのは相当大変でしょうしね…

そんなわけでバトル開始。
心の底から覚悟が決まっちゃえばもう怖いものなんて無いんでしょうけどね。でもやっぱり覚悟というのは決めるのが困難なものです。人は失いたくない物をたくさん抱えて生きているもんだからなぁ…

そんなこんなで決着。

逆の考え方が「勝ち馬に乗る」生き方なんでしょうが…まぁ俺の中では巨人ファンの大半は勝ち馬に乗りたがる奴ですよ、あいつらは負け犬側につく楽しみを知らないんだよなぁ…

つーわけで問題解決。

鬼のくせにウマいこと言いますな(笑)


第3条「居場所」
さて人間界でバイトを始めることになった鉢かづき。
藤田和日郎ファンなら当然理解できるはずです。右側のハンバーガーショップはうしおととらでお馴染みのマドロスバーガー、左側のメイド喫茶の店員にはからくりサーカスからコロンビーヌディアマンティーナが出演してます。まぁ大丈夫だとは思いますけどね、うしとらもからくりも読んでないのに月光条例を読んでる人なんてまずいないでしょうから…

そしてラーメン岩崎で働くことになった鉢かづき。

「居場所」か…あまり深く考えたことのない事ですよね。でもやっぱり犯罪者のニュースとかを見てると、こいつらは居場所が見つけられなかった奴らなんだなぁという気持ちにはなりますな。


第4条「シンデレラ」
まずはこの登場人物が登場。
王子様!
西洋のおとぎ話における王子様の登場率は相当なものです。これを逆に言えば王子様というのはヒロインを引き立たせるための脇役に過ぎないと言えるのかもしれませんね…

さてさてそして、世界的に有名なこの物語の主役が登場。
シンデレラ!
世界で最も有名な童話…の1つかもしれませんね。白雪姫、人魚姫、そしてシンデレラの3人は童話三大ヒロインと認定しても異論は少ないでしょう。ただ最近のディズニー戦略によってキャラクターだけが1人歩きしている感はありますけど。シンデレラはストーリーが重要なのであって、シンデレラ自身はただ単に舞踏会で踊っただけの小娘に過ぎませんけどね…

そんなシンデレラのストーリーは子供でも知ってます。
たしかに「継母」と書いて「ままはは」という表現も不思議な表現ですわな。最近はこれを「ステップマザー」なんて言うこともあるそうです。カタカナ使っとけばオシャレというのも分かりますが、継母のまんまでも別に支障無いけどなぁ…

さてその頃エンゲキブはまた新しい彼氏の趣味にハマってました。
鉄道オタクの中にも鉄道模型オタクはもちろん相当数生息しているんでしょうが…俺にはその気持ちは理解できないな。ガンプラと鉄道模型が並んでたとして、鉄道模型に手を伸ばすことなんて絶対ないもんね…

そしてラストにこの人物が登場。
高木天道!
月光のライバル的立ち位置ではあるものの…あくまでも一般人であるがゆえに戦闘においてはサポートにしか回れませんね。男塾でいうところの田沢、ドラゴンボールでいうところのヤムチャって感じでしょーか(笑)