きよの漫画考察日記2275 美味しんぼ第94巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

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きのこ

究極vs至高、題材も迷うところ。{7B7CDF2E-B9FC-4FAF-BA51-440C1DBF4564}
タラバもマツバも上海も毛ガニも、どれも俺には馴染みがありませんね。子供の頃はカニつったらワタリガニしか考えられなかったもんね…

そんなワタリガニでこの料理。
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魯山人風のカニの薄葛仕立て!
まぁとりあえず魯山人風と言っておけば全ての料理は3割増しで美味しそうに感じますよね。つーか「〜風」という言葉は卑怯ですよね、プロヴァンス風だとかナポリ風だとか、とりあえず〜風付けとけ的な雰囲気はあるもんな…

これに対して山岡さんはカニの中華粥で対抗。
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炒飯ならともかく、お粥にするなら日本米の方が良さそうな気もするんですがね…

さて中華粥のポイントはここ。
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ヒラメの干物をダシにしたら、そりゃ間違いなく美味いでしょな。でも病床で食べるお粥は何の味付けもないくらいがちょうどいいんだよなぁ…


次は仲の良くない母娘が思い出の料理で仲直りする話。
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蒸しご飯!
いや、俺の記憶ではこんなの食べた事ない。米をせいろで蒸すなんて見たことない。炊くよりも美味しく出来るのかね?


さて次の話では山岡さんが一大決心。
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美味しんぼも94巻、ようやくここへたどり着きました。とは言え「究極のメニューはこれです」と発表するのはもはや作品的にキツいでしょ。読者だって簡単には納得しないもんね…

さらに雄山から至極真っ当な一言。
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まぁ「究極」という言葉はまやかしといえばそうですもんね。物事には絶対に乗り越えられない壁なんていうものはないし、しかも料理なんて判断基準が人によりけりだもんなぁ…


さて今回の究極vs至高のお題は「医食同源」。まずは究極側から。
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美味しんぼは霜降り肉否定派ですが、とはいえ牧草だけで育った牛こそが最高なんだとなってしまうと国内の畜産業の否定になってしまうでしょ。広大な牧草地がないと難しいもんなぁ…

さらにこの料理。{82DAECD0-F219-4B5C-ABFA-5E2D6016A8C5}田楽!
串に刺して焼いて味噌を付ける、料理法としては非常にシンプルなんですが…なかなか家庭では作りづらい料理かもしれませんよね。七輪ならともかくフライパンで作ろうとは思わないんだよなぁ…

さらにこれ。{FBB822CD-1788-48EC-9F60-23AF6FF913BD}
ナメコ!
「なめこ」と「なめたけ」の違い、分かりますかね?なめこはそのまんまなめこというキノコなわけですが、なめたけというキノコはありません。なめたけとはエノキダケを味付けしてとろみをつけた物なんです。ネーミングが紛らわしいんだよなぁ…

さらにこんな料理も。
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生の魚を刺身で食べる技術に関して日本は他国の追随を許さないレベルにあると思いますが、刺身はシンプルであるがゆえに更なる高みがありそうですよね。醤油にワサビ+ウニなんて美味いに決まってますし、他にもいろんな可能性がありそうだなぁ…

つーわけで究極側の医食同源のコンセプト。{120D6B20-96FC-48BA-8E72-3DFECB7B4BA3}

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大病を患ったことのない俺にとって医食同源というのはあまり興味のない言葉ではありますけどね。食べ物というのはやはり第1にエネルギー、第2に身体作りであって、食べ物で健康になろうという発想はあんまりないんだよなぁ…

これに対して至高側は序・破・急の三本立て。まず序はこの2点。
{454FAEF2-748B-4136-9CD0-7345C4434B24}スッポンスープ入りの小籠包。それと…
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まぁ次の料理に向けて気持ちを盛り上げてくれる料理ってのはいいですよね。でもだからって前菜にサラダが出てくるのは好きじゃないんですよね、人間は草を食ったところで元気にはならんってのが俺の持論ですから。

そして次は「破」の料理3種。
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貝、肉、モツ、確かにこういうのを食べると元気が出ます。人間は猿から進化したとされているけど、本来肉食の動物だったんじゃないのかと思ってしまいますよね…

そしてラストは「急」。
魚の丸揚げというのもなかなか食べる機会の無い料理ですよね。中華的な雰囲気が強過ぎるのかもしれませんが、やはり家庭で作るにはちょいとめんどくさいのかもしれませんね…


さて次は山岡夫妻を応援する料理ということでこんなのが登場。「フォワグラとパイナップルは良く合います」だって。
……合うわけねーだろバ〜カ(笑)


次はこんな料理。
雪鍋!
みぞれ鍋とも呼ばれますが、大根おろしと豆腐だけのシンプルを極めた鍋です。湯豆腐よりもこっちの方が豆腐を美味しく食べれるかもしれませんからね、一度家でも作ってみようかなぁ…


ラストは美味しんぼ定番のBSE問題
結局日本はアメリカ産牛肉の輸入再開を決定。
まぁそういう風に見られてしまうのは仕方ないところでしょうな。実際には輸入再開を認めた事が政治的判断としては優れていたのかもしれませんが、一般国民から見れば弱腰外交に見えてしまうのは致し方ない。かといって強気の外交姿勢で押し通すのは日本の国民性に合ってないようにも思えるし…まぁとにかく外交問題は難しいですよ…

それに問題はアメリカだけではありません。
確かにそんな事件ありましたね、これがきっかけとなって雪印食品は会社自体が解散してしまいましたから。まぁやってる事は完全に詐欺なんで同情の余地はないんですが、働いてた従業員の事を考えちゃうとねぇ…

そんなこんなでBSE問題の結論。
もう1つ解決法がありますね、それは「国民が忘れるまで放っておく」(笑)実際BSE問題なんて大半の日本人が忘れちゃってる問題ですし、どのマスコミも取り上げたりしないですし。でも最大の問題は政治家連中がこの発想でやっちゃう事ですよね、そこに関しては日本人は政治家の姿勢をキチンと追求し続けなきゃいけないと思いますね…