きよの漫画考察日記2177 ゴルゴ13第75巻

第281話「ロメオたちの西側」

舞台はここ。

ボン！

西ドイツの首都です。もちろん今のドイツの首都はベルリンですがね。東西ドイツが分断された際に西ドイツは将来東西が併合された際にはベルリンが再び首都になると考え、フランクフルトやハンブルグといった大都市に暫定的に首都を置くのではなく、どちらかといえば小規模な都市であったボンに首都機能を移したわけです。例えるならば東京で大地震があったので首都機能を一時的に移す際に、大阪や名古屋ではなく岐阜や長野を選んだようなもんです。

一方東ドイツからはこの都市が登場。

ワイマール！

ワイマール憲法が有名ですわな。自由権だけではなく社会権というものを初めて具体化した、当時としては超絶民主的な憲法です。ただ残念なことに人権分野ではなく統治分野の方の規定が甘かった。ナチスの台頭を許してしまいましたからね…

さてこのワイマールで訓練を受ける東ドイツ工作員、教官室に呼ばれますが…

淫乱を通り越して頭おかしいな（笑）

つーわけで西ドイツに潜入することになった工作員。

近視の女は性感が強い、こんなの日本でメガネかけてる女の子に言ったらブッ飛ばされます（笑）

さて舞台はドイツということで、ゴルゴへの依頼はここで行われました。

ライン川！

ヨーロッパで最も有名な川でしょうかね。長さでいえばヨーロッパ17ヶ国を流れるドナウ川の方が全然長いんですけどね…

つーわけでゴルゴに依頼するお爺さん。

マタ・ハリというのは実在したオランダ人娼婦ですな。スパイの容疑をかけられて処刑されたんですが、ホントにスパイだったのかどうかはよく分かってません。まぁ美女だったのは間違いないので、リアル峰不二子ってとこですね…

ゴルゴが殺した人 1

ゴルゴが抱いた女

第282話「プログラム・トレーダー」

この機関が動きます。

SEC(証券取引委員会)！

日本では証券取引等監視委員会というのがありますが、金融庁の一部署的な扱いですわな。アメリカの証券取引委員会はかなり独立した機関だそーです。

さて不正取引で捕まったとあるプログラマー。

日本でもこういった経済事犯に対し多額の追徴金が課せられることはありますが、基本的に罰金は軽い。ホリエモンがいくら払ったのかは知らないけども、何億も動かしてる人間からすれば痛くもかゆくもないような罰金刑規定では抑止効果は期待できませんよね…

そしてこれが起こるわけです。

ブラックマンデーというやつですな。まぁ日本でももちろん大暴落が起こったわけですが、日本はバブル期でしたからね、すぐに回復して更に膨張していったわけですね…

さてここでこんな人の名前が出てきます。

名前だけですがドナルド・トランプがゴルゴに初登場。当時トランプは若干30代なんですが、その時すでにアメリカの不動産王だったんですよ。

…ちなみにゴルゴはこの後121巻において不動産王ロナルド・クランプなる人物を狙撃することになります。さすがゴルゴ、未来の大統領だろうがお構いなしです（笑）

さてコンピューターの破壊という依頼を受けたゴルゴ、そのために使った弾丸は…

金なんていう柔らかい物質をライフルから発射できるものなんですかね？まぁ鉛玉が撃てるんだからなんとかなるのかな…

ゴルゴが殺した人 1

ゴルゴが抱いた女

第283話「未来への遺産」

飛行機で輸送中の冷凍装置のチューブを狙撃しなくちゃいけないゴルゴ、こんなところから狙撃します。

電車や車よりも逆に戦闘機の方が揺れないのかもしれませんね。ただ移動している物から移動している物への狙撃は相当難しそうです。同じ速度で同じ方向に飛んでいれば相対的には止まって見えるけども、発射された弾丸に加わるイレギュラーな力は相当大きそうですからね…

さてこの後ゴルゴは依頼人から自分の死後の狙撃を依頼されますが、断っちゃいます。

ゴルゴが依頼を拒否するパターンの1つですね。すでに別の依頼者から同じ標的の狙撃依頼を受けていた場合、自分の仕事を他人に見られてしまう場合、自分の生命を他人に預けなければいけない場合などにはゴルゴは依頼を拒否してきたんですが、仕事の実行がかなり未来の事になってしまう場合もゴルゴは拒否するわけです。プロだなぁ…

ゴルゴが殺した人 0

ゴルゴが抱いた女 1

増刊22話「カリブの夢」

舞台はドミニカ、ドミニカといえばとにかく野球。