きよの漫画考察日記885 ルーキーズ第15巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

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お月様

まずは中学時代の平塚から。真冬にコーンスープを購入しますが…
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俺、コーンスープ大っ嫌いやねん。自販機に並んでるだけでも不愉快。温もりが欲しいならコーヒー飲めやと常々思う。

さてニコガクでは3年生の卒業式。あまりにマナーの悪い卒業生でしたが…
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結局最後まで川藤先生と理解し合うことのできなかった島野先生、モデルはもちろん島野育夫コーチです。
星野監督と共に阪神を優勝へと導いてくれた名コーチなんですが、こんなつまらない教師のモデルとして名前が使われたのはおそらく審判への集団暴行事件の当事者というプロ野球史に残る汚点を背負っておるからかもね…

そして卒業生からお礼参りを受ける辻先生を助けたのは野球部の面々。
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俺も小中高大と多くの教師に出会ってきたが、感謝してると思えるのは小学校3年生の時の担任の田中収先生だけです。俺が学校で階段から落ちて血まみれになった時に明石の病院まで連れてってくれました。収ちゃんにはホントに感謝してます。まぁ収ちゃん以外の教師にはこれっぽっちも感謝や畏敬の念は無いけどね…

そしてこれで辻先生も変わりました。
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生徒達の前でタバコを吸うのをやめたわけです。
俺は子供の前でも平気でタバコを吸うけども、ただ一点だけ、子供が見てる前で信号無視だけはしないようにしてます。交通社会から子供達を守るために交通ルールを教えるのは、親だけじゃなく社会全体の責務やと思うからね…


そして新学期、ニコガク野球部にも新入生が入ってきます!
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上坂!
名前のモデルは上坂太一郎です。阪神という球団は比較的二塁手には恵まれてるかなと思います。岡田さん→和田→今岡という歴史は巨人と比べたって決して見劣りはしない。それがゆえに上坂が二塁手としてスタメンに定着することはできなかったけどね…

ここでちょっと二塁手というものに脱線してみましょーか。ルーキーズでは御子柴、ドカベンなら殿馬が守っていることから分かるように基本「守備の人」というイメージです。二塁手で四番を任されるような強打者はまず存在しません。俺は落合さんがセカンドを守ってた時代を知らないので横浜のローズくらいのもんでしょな。じゃあ歴代最高の二塁手はローズか落合さんなのかというとそうではない。二塁手の魅力を打力だけで判断するのは間違ってると思うのよ。他のポジションとは異なり二塁手の魅力ってのは「あくまでもバッティングが良いことを前提としつつ、そのバッティングの良さが全く記憶に残らないほどの圧倒的守備力」ここにあると思うねん。立浪や井口はいい二塁手やったよ、だけども彼らを一流たらしめたのはそのバッティングであって守備力ではない。バッティングも良かったけどその事実を忘れてしまう程に守備での存在感がデカい選手、これが俺の理想とする二塁手です。そんなわけで俺の中でのベストナイン二塁手部門一位はこの選手なんです。
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辻発彦!
「職人」という言葉は川相や土橋よりも辻にこそ相応しい気がします。ちなみに俺のベストナイン二塁手部門第2位は大石大二郎、第3位が篠塚和典かなぁ…

そして上坂に続きこの一年生もニコガク野球部に入部!
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高波!
このモデルは高波文一。代走要員でありながらしょっちゅう盗塁死するというふざけた奴(笑)おそらくベースランニングは速いけどスタートの技術がイマイチだったのかもしれません。盗塁に必要な能力は3Sと言われていてね、「スタート」「スピード」「スライディング」の三要素が高次元で揃ってないとプロの世界では簡単に盗塁はできません。まぁ世界の盗塁王福本さん曰く、盗塁に最も必要なものは「勇気」だそーやがね…

そんな高波に対し中学の先輩の新庄は…
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俺もね、モラルの無い人間なのでそこらじゅうにタバコはポイ捨てします。山の中で育ったからさ、社会の目というものを感じることなく育っちゃったんよね。だけどそんな俺でもマウンドや内野には絶対にポイ捨てしません。それは野球人として失格だと思うから(外野には平気でポイ捨てするけど(笑)

さぁそしてこの新入生がついに登場!ニコガク野球部12人目の男は…
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赤星奨志!
名前の奨志、このモデルは遠山奨志です。遠山については以前解説しました。
そして名前の赤星、このモデルは言うまでもなく…
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レッドスター、赤星憲広!
さぁ力の続く限り脱線してやろうか(笑)
野球に興味の無い奴でもさ、赤星=盗塁だってことくらいは分かるでしょ。入団一年目から5年連続盗塁王という希代のスピードキングでした!
ちなみにね、プロ野球がセ・リーグとパ・リーグに分かれて60年余り、数多くの選手が盗塁王を獲得してきました。それでは過去最も多くの盗塁王を輩出した機動力野球を象徴するチームはどこでしょうか?
正解はですね、9人の盗塁王を輩出したチームが3チームあります。まずはオリックス(阪急)。世界の盗塁王福本さんを筆頭に世界のイチローも獲得してます。
さらに広島も9人。古葉さんや高橋慶彦、正田に野村謙二郎、緒方孝市と渋い選手が並びます。
そしてホークス。南海時代の木塚忠助、広瀬叔功の2人は偉大。ダイエーになってからも村松、井口、川崎、本多と多彩。
これに7人で続くのがヤクルト(飯田や福地)と中日(高木守道etc)
5人が横浜(高木豊、屋敷要、石井琢朗など)そして意外にも巨人(柴田勲、松本匡史など)
そしてロッテは4人(西村徳文、他は小坂や西岡)歴史の浅い西武も4人(松井稼頭央と片岡の2人は凄いが)
そして盗塁のイメージの無い近鉄が3人(大石大二郎など)
それでは我が阪神タイガースは何人なのかというと…なんとたったの2人だけ!1956年にムッシュ吉田義男が盗塁王を獲得して以来、赤星が入団するまで実に44年間も盗塁王には縁がなかったんです!盗塁王の数がそのままチームスタイルを示すわけではないけども、機動力野球とは縁の無いチームなんよね、阪神って…
ちなみに戦後に阪神が輩出した盗塁王はたったの2人だけですが、もっと凄いチームがあります。それは日本ハムです。前身のフライヤーズ時代からなんと盗塁王獲得者0人(笑)この記録はちょっと凄い。
まぁ日ハムの事情はさておき阪神にはこーゆー事情があったからさ、赤星の登場は虎キチにとってはホントに衝撃的やったんよ。赤星の盗塁王獲得5回という数字は日本プロ野球史上歴代3位(福本さんの13回はふざけてるとしても、2位が柴田勲の6回)盗塁というものにあまり関心を抱けずにいた虎キチの前に突如としてプロ野球の歴史に名を刻む快速王が現れたわけでさ、とにかく虎キチどもから愛された選手でした。最近じゃ野球解説者としてだけじゃなくいろんなテレビで見かけるのは嬉しい限りですよ…