さて特待生チームvs夢島チーム。2アウト3塁で打者は三番薬師寺。もちろん吾郎はストレート真っ向勝負!がしかーし薬師寺はまさかのセーフティスクイズ!
そりゃ吾郎は怒りますが…
薬師寺「これが海堂の野球なんだよ!あいにく失敗したがあくまで結果論だ!相手のスキをついて確率で野球をやればこうなるだけさ!」まぁそーゆー野球も悪くはない。負けることが許されない高校野球や国際大会、日本シリーズとかならこーゆー野球も嫌いではない。むしろ好きかもしんない。だけどもプロ野球のリーグ戦であれば、勝ち負けを度外視した男と男の勝負ってものをみたいなとは思う。
これに対して吾郎はまさかの右投げ!打ちごろの球を意図的にファールにした薬師寺に対し…
吾郎「安心したぜ、やはり奴にも打者のプライドがあったんだ!」 野球ってのは投手の投げる球に打者がバットをぶつける、突き詰めればただそれだけのスポーツなんやけども、俺達がぶつけ合ってるのはボールやバットではなく実はプライドなんよね…
そんな訳でその裏、夢島チームの攻撃。同じように2アウト3塁の状況になって吾郎と草野はまさかのセーフティスクイズ!
そりゃもちろん薬師寺は怒ります!
薬師寺「貴様ァ…人にプライドをとやかく言いやがって!なんだそれは!てめえは自分が否定したプレイを自分達でやったんだぞ!プライドがねえのはてめえじゃねえか!」
薬師寺の言ってることはごもっとも。がしかし…
いいねぇこの理屈。サッカーやラグビー、バスケなら攻めながらも守備に対する意識を残し、守りながらも攻撃の事を考えるものやけれども、野球は攻守というものが完全に分離しとるからね、意識面においても攻撃と守備で別々の思考になるんよね…
そんなこんなで夢島1点ビハインドで9回裏2アウトランナー無し…
ここで試合に出てなかった国分が言ってはいけない事を言っちゃいます。
国分「ハハ…まあいいよ、1点差だし。みんな特待生相手によくやったよ。」
もちろんこんな発言は吾郎が許しません!
そしてここで代打に国分!
国分「ごめん…まだ終わってないのにあんなこと言ったのは謝るよ…でも…」 う~ん、このセリフは心に響くよな…子供の頃からずーっとレギュラーの奴には分からんのよな、補欠の気持ちってのは…
そんな国分は奇跡の同点ホームラン(笑)さらに一打サヨナラの場面でついに、ついに眉村がマウンドへ! もはや肩から先が見えません(笑)180km/hくらい出てそう(笑)
そんな眉村の球、打てそうにないので草野はまたしてもセーフティスクイズ!がしかしバント名人草野でも前に転がすことすらできません…
眉村「茂野吾郎とかいったな…薬師寺のバントにガタガタ騒いでやがったが…ああいう青くさい野球観を人に押しつける前にもっと自分の腕を磨いたらどうだ…」ストレートでバントさせないってのはちょっと凄すぎますな。どーしてもバントさせたくないときはアウトローに変化球ってのが常識やからね…
だけども吾郎も負けてません。
薬師寺「茂野の球が打ちにくいのは、ただ速くて伸びるジャイロボールだからだけじゃねえ!計算して対応することに慣れてるオレ達にとって一番厄介なのは…やつは常に相手や状況によるモチベーションを球にのっけてくるってことだ!1球目より2球目、1打席目より2打席目、いい当たりをされたりピンチになればなるほど…」