三船東vs西。吾郎に続き今度は小森を潰しにきた西中。怒った吾郎は死球で報復しますが、そんな吾郎に対し小森は「今度やったらマウンド降りてもらうからね!」
吾郎「悔しくねーのかこの腰ヌケ!男ならやられたらやり返せよ!闘争心ってもんがねーのかてめーには!」
汚い相手をそれでも正攻法で倒す、それこそ男の戦い方ですわな…
さてその頃古巣横浜マリンスターズに復帰した茂野パパ。対戦するのは…
俺は根っからの阪神ファン、アンチ巨人なんやが、そんなアンチ巨人の虎吉どもからも愛される数少ない巨人の選手だったのではなかろうか。ドラフト当日まで阪神ファンだと公言しとったのがデカいよな。あの時の長嶋さんのクジ運の強さが悔やまれる…
そんな松井の成績はもう言うことなし。日本人で50本塁打は見事だと褒めるしかないし、ヤンキース時代のワールドシリーズ最終戦は圧巻やった。ワールドシリーズMVPなんて獲得できる日本人、あと50年は出てこねえと思う。
俺の考えるプロ野球ベストナイン外野手部門の4位。(1位イチロー2位秋山3位福本)
さて開幕から負けが続き荒れる親父に桃子さん
実家に帰った桃子さんでしたが、戻ってきました。まぁしかたねえ、許してやるか(笑)
そして吾郎「なぁオヤジ…そんだけやってもダメってことは…やっぱくるべき時がきたってことじゃねーのか?」オヤジ「わかってる…俺自身もう限界が近づいていることはとっくの昔にわかってた…それでもこの2,3年ふんばってこれたのは、真吾が生まれたからだ!真吾がものごころつくまでは…俺があの子の記憶に残るまではと思ってなんとかここまで頑張ってきたのに…!」
そりゃね、自分の息子には自分の勇姿を見せておきたいですよね。
吾郎「…大丈夫。真吾は忘れやしねーよ。だってさ、3歳の時に見たおとさんの投げてる姿を…この俺は今でもはっきりと覚えてんだからよ。」
家族の応援を受け再びマウンドに立つ茂野パパ。対するバッターは
もちろん連続フルイニング試合出場数と連続出場イニング数の世界記録保持者として有名ですが、さらにアニキは日本球界にたった7人しかいないトリプル3の達成者。トリプル3とは打率3割、本塁打30本、30盗塁のこと。長打力と巧打力と走力という打者に必要な力を全て兼ね備えた選手であることの証明なんです。ちなみに残りの6人は松竹の岩本義行(誰?)、毎日の別当薫、阪急の簑田浩二、西鉄の中西太、広島の野村謙二郎、西武の秋山幸二・松井稼頭央。
さて舞台は変わり友ノ浦中学校。ここに吾郎に匹敵する天才がいました!
4年ぶりに対戦することになった二人。しかし吾郎のストレートをことごとく弾き返す寿也。そして吾郎の渾身のストレートを…素手でキャッチ!これは吾郎には屈辱!
まぁこのシーンを見てオリックスにいた星野伸之が思い浮かんだ人はかなりの野球通。ある日の試合中で星野の投げたスローカーブが大きく外角に外れたときに、捕手の中嶋聡が素手で捕るという大事件が発生しました(爆笑)硬球で、しかもプロのピッチャーの球をやで!
まぁ中嶋の気持ちも分からんではないねん。星野といえばストレートの球速が135km。これはプロの投手としては極めて遅い。てゆーか高校球児の方が全然速い。中嶋からの返球の方が球速があったとゆうから笑える(中嶋の球速はMAX146km)
星野に完封された西武の選手が「ボールが止まって見える」と言ったり、嫁さんに「あんな遅い球、アタシでも打てる」と言われたなど星野の球の遅さの伝説は多々あるものの、忘れちゃいかんのはそんな星野が11年連続で二桁勝利を記録しとるとゆーことやねん。
梨田さんはストレートが一番速かった投手は誰かという質問に星野の名を挙げとるし、初芝さんは伊良部より星野のほうが速いと証言してる。そしてあの清原和博に「星野さんのストレートが一番打ちにくい」と言わしめたその投球術は、緩急をつけることの大切さ、そしてその威力をヒシヒシと僕達に伝えてくれたのでした…
てな訳で吾郎が寿也に打ち込まれた理由、それは…「球にキレがない」
ややこしい表現力が出てきましたね「球のキレ」
一般論でいうとストレートといえども地球の重力によって少しずつ落ちていくものですが、ボールにきれいなバックスピンをかけるとマグナス力ってのが働いて落ちにくくなるわけです。これをバッター側から見ると普段見慣れたストレートの軌道よりもホップしてるように見える、これがいわゆる「球のキレ」です。同じ130kmの球でもキレの有る無しで全然打ちやすさが違うと。
まぁ代表格は江川、ほんで江夏さんでしょーか。ストレートとカーブの組み合わせだけで三振の山を築き上げたこの2人の共通点は球のキレが抜群だったということですな。
ただ球のキレは回転数だけで決まるにあらず。最近では回転軸の角度の方が重要だともいわれてます。普通の投手の回転軸は30°くらいの傾きなんですが、藤川球児はこれが5°しかないといいますな。
まぁややこしい話に感じるが、実際に球のキレってのは存在してるし、打席に立つとそれは感じる。なんだかんだ言ったところで、俺たちのすべきことはただそれを打ち返すのみ!