市長提出議案、議員提出議案 請願 すべて可決となりました。

市長提出議案には賛成全員の可決、
請願【議場への国旗掲揚】は賛否が分かれました。

・賛成11/セレクト5、公明3、未来会議2、無所属1
・反対6/共産3、平和市民3
・棄権2/自民2   ←びっくり

国旗掲揚や国歌斉唱の強制が内心の自由、信条の自由を侵害しないか。
国旗に対して戦争を想起する人がいらっしゃる。
ここが論点になることはみなさまもご存知のことと思います。

私が生まれてから12年過ごした兵庫県西宮市は学校での反戦教育や人権教育が盛んで、
さらに 知りたい欲の強さと本好きが相まったことが重なり
突出した知見があるとは言えないまでも 全くの無知ではないと自認しています。

今日において各国の国旗はそれぞれの国の文化や歴史を尊重する象徴として広く認識されていて
私たちは世界で活躍する日本人アスリートを応援する時、式典の時、
国旗を振って応援し その場を祝福しています。

自国の国旗や国歌を尊重することを通して
外国の国旗や国家を尊重する、他文化へのリスペクトが養われるとも思っています。

総合的に【請願】国旗の議場掲揚に賛成しました。

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賛成した立場として、ここから先は請願への
【反対の論点 ※要旨の文責 林美希】
→私の考え
を連ねますね✍️

【国旗掲揚は義務ではない】
→義務ではないが、「国旗国歌法」に基づき行政機関や公的施設での掲揚が広く行われている。議場への国旗掲揚は制度上正当性がある範囲の行為

【市庁舎駐車場にもある中、議場に国旗を掲揚する意味は】
→「象徴」は、目に見える「形」で社会的意味を持つ。議場という場に国旗があることは、ここが国の制度に基づいた公の意思決定の場であるという認識を私たち議員に促し、規律の重さを認識し、市民の福祉向上により努める姿勢の表れと考える
 
【地方自治体は国から独立している。地方分権をどう考えているのか】
→国の法律に基づき、「住人の直接選挙」「条例制定権」「財政の自主性」「行政事務の執行」といった点である程度の独立性を地方自治体は持っている。住民自治については私も重要と考えており議会でも取り上げてきた。国と地方のあり方、地方自治の経緯や議論についてもざっくり認識している。が、完全に独立していると認識していなかった。国から独立しているというなら、私たち議員は誰が決めたどんな決まりの中で、何の根拠で議決などの重責を預かっているのか。
個人の権利は国家が定めた制度と先人の努力の上で守られている。憲法の精神を理解しているからこそ、国家とその制度の正統性を象徴する国旗を軽視はできない。制度と象徴を軽視することこそ、民主主義の基盤を危うくしかねないのでは
 
【「議員は市民の意思把握に努める」「議会と住民の意思が乖離しない努力」が必要】
→その通り

【国旗掲揚に反対する市民がいる。市民を二分する国旗掲揚をする必要はないのでは】
→国旗掲揚を求める市民がいての請願審査。どのような要望にも議案にも、賛否どちらにも理がありそれぞれの立場の市民の存在がある

【国旗に軍事国家のイメージを持つ市民もいる】
→いらっしゃることは否定しない。が、現在の日本の国家体制や法制度の意義と直接的な連続性が強いと私は考えていない

【日の丸のもと、国のために 国民の結束を強制され、徴兵された人やご遺族がいる。その人たちの気持ちはどうなるのか】
→犠牲者やご遺族に対しては哀悼の意を抱き、戦争の悲惨さと平和の大切さを考え、恒久平和を願う気持ちは常に持っている。
ちょうど今日、「戦没者追悼式・平和のつどい」の招待状が届きました。戦没者追悼式にも国旗と市旗が毎年掲揚されてきました。欠かさず参列してきましたが、今年もその予定です

【請願文書が主観的すぎる。請願者である市民と一緒に請願文を作った議員の手落ち】
→表現が直接的で失礼で驚く
 
【市議会は市民のために議論・議決する場であり、公平中立であるべき。偏った立場を示すべきではない】
→国旗が掲げられることで、市民のために議論・議決する場でなくなるとは思っていない。国旗がある場を「偏った場」とは考えていない

【国のために働いているのか。市民のためではないのか】
→私は国のために働いていない。市議会議員としては国が定めた憲法や法律の中で市民のためにたゆまぬ努力をこれからもしていく。一市民としてはできる範囲で周りの人とお互いしあわせになることをしていきたい
 
【市議会議場への国旗掲揚は幾度となく話に上がったが、賛否があり実現していない。慎重な検討が必要では】
→議員それぞれが慎重に検討し、議決で示すものと考える

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多様性を尊重する人は自らと違う価値観を認めるべき。

いや、多様性を尊重するべきと言いながら自らと違う価値観を認めない人を認めることまでしてこその多様性の尊重…?

というパラドックスに数十年囚われています

その上の議決と私の考えでした✍️



 #吉川市 #吉川市議会