他の自治体の多くと同じように、吉川市でも


保育園に通っているこどもが感染症にかかって

しばらく休んで

登園を再開する時には


症状が改善した状態で

病院に行ってお医者さんの「意見書」をもらったり

もう大丈夫だよ、と診断をもらう必要があります。


吉川市ホームページより




これはこども家庭庁(当時 厚労省)

保育所における感染症対策ガイドライン(2018年3月改訂版)に準じたもの、


「乳幼児が長時間 集団生活をする保育所での感染拡大防止」のために

自己判断ではなく医師による判断、その証明が必要ということで


その趣旨はとってもよくわかります。


ただ、この取り扱いは

「こどもの負担や病院の状況も考えて現場と協議してね」とも書かれていて


参考様式にも

「一律に作成・提出する必要があるものではありません」

と書かれています。


↓病院記入 参考様式




↓保護者記入 参考様式

※保護者記入であっても、

病状回復後に病院へ行って診断を受けなければいけません。

医師記入の意見書と違うのは意見書発行費用がかからないくらい?




季節性インフルエンザと新型コロナウイルスは

回復後の病院の意見書も診断も不要、

保護者記入の登園届にも回復後の診断不要、

という自治体もありました。


例:

足立区


豊島区



(厚労省からの通知で

令和4年度 季節性インフルエンザ対応の意見書提出緩和、

令和5年度にその緩和撤廃の流れがあり

一時的に緩和していた自治体は他にも多く見られました)


---


せっかく体調が良くなったこどもを

感染症流行ですっごく混んでいる病院に連れていく、

この不安感と負担感の大きさは

みなさますぐに想像がつくと思います。


病院発行の意見書をもらうため、

保護者記入の登園届の欄を埋めるため、

これらのための受診は医療逼迫を増長させるとの指摘もあります。


かといって

まだ治っていないかもしれないこどもを預かり

保育園でさらに感染症が流行してしまうのは避けたい、と

施設管理者が慎重になる姿勢もわかりますし


さらなる感染症流行によって

結局 保護者さんが長く仕事を休まなければいけない状況、


何より感染症でこどもが苦しむことを

望む人はいません。


---


公衆衛生はとても重要です。



発症時の診断がされている、

経過観察の記録がされている、

指定された経過日数が過ぎている、

これら条件を前提に


病状回復後の

医師の意見書記入や病院受診を必要とする感染症の範囲を

絞っていく協議は可能ではないか…と考えているところです。


豊島区モデルですね






---


長々と書きましたが

その分 制度の背景やそれぞれの観点をご紹介できたかなと思います。


どう感じましたか?


緩和の検討を勧めるべき、


いやいや

感染症のさらなる流行や

重症者があらわれてしまうことが

やはり心配、


などなど…


多数決で決められるものではありませんが、

ご意見いただけますとうれしいです!


---


【追記✍️】


オンライン診療やオンライン意見書について

ご意見いただきました!


一緒に考えてくださってありがとうございます✨


市の現状として

オンライン診療やオンラインで発行された意見書を

否定する文言はありませんし

否定できる根拠もないかなと感じています。

(週明け確認します!)


日本医学界連合 オンライン診療の初診に関する提言では

「問診と画面越しの動画のみで診断を確定することができる疾患はほとんどない」という前提に

日頃の体調や背景をよく知る対面のかかりつけ医によるオンライン診療が原則と書かれてきます。


私としても納得感があり、

おそらく多くの方が否定しないものと思います。


上記提言 内

「オンライン診療に適さない症状」について

私も興味深く拝見しましたのでよろしければご一読を❁⃘*.゚


そうなると

市はオンライン診療やオンライン意見書をダメとは言わない(であろう)、

日頃からの対面でのかかりつけ医のオンライン整備体制待ち、

保護者のオンライン診療活用、

ということで特段働きかけられることがなく💦

働きかけることが目的ではないので

それで良いと思えたらいいんだと思います!


感染症ごとに設定された日数を経過し記録していて、

症状が改善している状況で、

対面・オンライン問わず医師の診断がどこまで必要か?

という点に注目してしまうのですが


またご意見ありましたら引き続きよろしくお願いします!