時間は掛かりましたが、左手の三角線維軟骨複合体損傷(TFCC)の回復の兆しも見え、細々とはいえ剣道復帰となりました。そんなわけで、ここいらで一度、一部始終を時系列でまとめておこうかと思います。当時の気持ちをそのまま書いていますので、現在の気持ちと違うところもあります。

 

2022年10月:鞘炎になったかも?

年末に娘の公式戦があることから娘の指導。自分の稽古も真剣に……。ちょっとやりすぎてしまったようで、気がつくと左手首が腱鞘炎になっていました。

 

2022年11月:鞘炎が治らない!

サポーターでケアをしながら稽古の日々。しかし1ヶ月以上経過しても腱鞘炎がまったく治らないので医者へ。近所に手の専門という整形外科をみつけて通院。専門というのだから大丈夫に違いない! レントゲンにて腱鞘炎との診断。麻酔を打たれて湿布を出してもらう。痛みは一晩だけ消えたw

 

2022年12月:本当に腱鞘炎なのか?

サポーターをしながら生活をして、湿布を貼ったり、塗り薬を塗る日々。しかし治りが遅い、というか治らない。自分でネットで調べたところ「三角線維軟骨複合体損傷(TFCC)」では? との結論に。お医者さんに、その可能性を伝えるも聞いてもらえず。サポーターのケアと薬を塗ることを継続。

 

2023年4月:手外科へ

3か月近くが経過したけど腱鞘炎が治らない。そこで通っていた整形外科に見切りをつけて別の病院を探す。すると妻の知り合いから、手の名医が杉並区にいるとのことで、早速そのお医者様へ。予約が取れなくて大変だったけど、なんとか予約をとって診察。丁寧な診察とレントゲンにて、三角線維軟骨複合体損傷(TFCC)と診断される。

 

・痛みが長いので手首の軟骨に局部麻酔+ステロイド注射

・サポーターなどを見せるとそれを使うようにとの指示

・治すには安静にするしかない

・痛くないなら稽古はOK。でも痛くなったら再診察。

・手術をしても(完全に?)治る人は70%くらい

 

とりあえず、このステロイド注射以降は痛みもあまり出ず。稽古では常にサポーターを装着。ある程度手首を動かしたいので、ベルトみたいなサポーターで稽古。

 

2023年5月:区の剣道大会へ

区の剣道大会へ出場。前日にふくらはぎを痛めてしまったので、いつも稽古で手首にしていたベルトのようなサポーターをふくらはぎに装着。手首は痛くないので何も付けずに参戦(たぶんこれがよくなかった)。試合後から左手首に常に鈍痛が走るように。痛くなったら再診療といわれていたこともあり、治療に専念するために道場を休会することに。

 

2023年6月:医者の予約が取れず別の手外科へ

4月に診てもらった杉並区の手外科へ再診療と思ったものの、全く予約が取れず。手外科なるものがいいとわかったので、手外科をキーワードに探す。なんとか三鷹市の手外科を発見。診察を受ける。

 

・TFCC損傷と診断

・MRIなどを使えばもっと詳細にわかるかもしれない

(わからない場合もある)

→TFCC確定だろうし、そこまではいらないと辞退。

・治すには安静にするしかない

・思い切って剣道を2ヶ月休会したのは良い判断

・サポーターは悪くない

・手首へのステロイド注射が効いたならTFCCだろう。

・ステロイドは組織が弱くなるので何度も打てない。

・手術は最後の手段。手術をしても再発する人もいる。

・錦織くんなど一流のアスリートでも怪我とうまく付き合いながら競技をしている。

・マッサージ方法を教えるので毎日やってください。

 

2ヶ月後、再度通院して相談することに。

 

2023年8月:再診察へ

三鷹市の手外科で再診察。この日まで毎日朝晩欠かさず左腕を15分マッサージしていた。しかし一向に良くならない。細かく診てほしいのでMRIはどうでしょうか?とお願いすると、「いまさらMRIを撮影しても三角線維軟骨複合体損傷(TFCC)だったね!で終わるので、意味がないですよ!」と言われる。また大学病院などにいくと手術すすめるがおすすめしないとも。

 言われたとおりに2ヶ月間も朝晩マッサージして、1mmも良くならないのにこの治療方針を継続してもいいのか……と悩む日々。

 

2023年9月:やっぱり杉並の名医へ

予約がどうしても取れない杉並の手外科。オンライン予約ではどうにもならないので、電話を入れて事情を話したところ診てもらえることに。「先生、もう何を頑張っても痛みがなくなりません。手術を決断したので、先生にお願いしたいです!」と伝えると、「私の師匠を紹介しますよ」との回答。

 

2023年9月末:世田谷の病院へ

杉並の先生の師匠とご対面。触診をして痛みを説明したところ、すぐにMRIを撮影したほうがいいですと診察しながら電話でMRIの予約を入れてもらう(仕事はや!)。で、結果としては三角線維軟骨複合体損傷(TFCC)なんですが、左手の手首の腱が切れていました。

 

これではだましだましやれる余地もないだろうということで手術をお願い。手術は骨に穴を開けて糸を通して切れた腱を固定するもの。全身麻酔で3日〜入院。術後一ヶ月は左手はいっさい使えません。リハビリがちょっと難しい?(汗

 

・入院と仕事の兼ね合い。

・術後1ヶ月間を片手で仕事ができるか。

・剣道復帰に半年くらいとのこと。

 

手術に向けて色々な検査をするも、行く先々の雑談で遠いのにどうしてこの病院を選んだの?とか、あの先生すごいでしょ!といった話を聞く。WBCとか五輪野球のチームドクターも努めた人らしい。そういや、

 

「私がTFCCの手術をした患者さんで、術後に悪化した人はいないです!」と心強いお言葉を発するあたり、自分の技術に自信があるんでしょうね。色々あったけど御縁に感謝だな。

 

2023年11月:手術へ

全身麻酔で3日〜入院。術後は左手が腫れて痛い。寝ながらアイスノンを何度も交換してなんとか寝られるレベル。これも未来の剣道のため!と我慢。

 

2023年11月:装具を装着した生活開始

 

2024年1月:回復とリハビリの日々

リハビリを継続。装具も外れて最初は動かなかった手首もだんだん曲がるように。

 

2024年2月:軽くなら素振りOK

おっかなびっくり短い竹刀で素振りを開始。20本くらいをゆるーく振るってみる。楽しい、でも怖い。正直、この時期は竹刀を振ることが怖くてあまりできていません。未来に向けてストレッチをコツコツと。

 

 

2024年5月:剣道解禁!

手首の可動領域は完全ではないのですが、先生から「そろそろ剣道、やってみましょうか?」と。体当たりはNGとのことで、もう少しだけ自主練を継続(剣道は好きだけど怖い状態)。痛みが走ると切れていた時期のことを思い出してあまり振れないというトラウマが……。十分な準備期間をと考えて7月に解禁と設定する。

 

 

2024年7月:道場に復帰

といっても大会前で元立ちくらいでゆるく参加。ちなみに握力は30ちょっとまで回復。でも手術前に比べると15くらい足りない(ボールにぎにぎで握力はリハビリを)。手首の角度は右に比べると10度ほど狭いので、ストレッチを頑張らないといけない。あとは頑張りすぎると、すぐ消えるけど、ちょっと痛い気がする。錯覚?トラウマ?

 

というわけで三角線維軟骨複合体損傷(TFCC)のお話は今回でおしまいにします。まだまだ竹刀で150本くらい全力で振るとだるい?痛い?みたいのもありますし、中華鍋で調理とか、重い荷物を持つと左手首が頼りない感じがしますが、そのあたりもそのうち改善されると信じています。

 

追伸:これを見て質問などがある方は何でもお答えしますので、お気軽にお声がけください。