街角ちょっと見=苦境のブラジル人学校=「諦めないのがブラジル精神」 ブラジル日報WEB版より
オンライン取材に応えるブラジル人学校「Escola Opção」の上村まゆみ校長
【既報関連】走行距離50万キロを超えた通学バスを買い替えるため、クラウドファンディング(CF)企画を立ち上げたブラジル人学校「Escola Opção」の上村まゆみ校長によれば、日本全国には約30校のブラジル人学校があるが、いずれも経営状態は厳しいという。
「Escola Opção」には現在、三井物産が10人分の奨学金支援を行い、授業料が支払えない子供の為に使用しているという。3年前からはJICAの「コミュニティサポート事業」支援を受け、ブラジルから各種指導者を派遣してもらっており、上村校長は「非常にありがたいこと」と語る。
CF企画を開始してから上村校長のもとには「ブラジル人学校があること、そして生徒たちが困っていることを初めて知りました」との声が多く寄せられた。上村校長は「今回の企画を通じて私たちの存在が知ってもらえただけでも日系ブラジル人子弟の教育全体にとって大きな一歩であると感じています」と話す。
上村校長はCF企画の成功の如何に関わらず多くの人々から受けた支援の気持ちに感謝していると述べ、「それでもCF成功への希望はしっかりと持っています。最後まで諦めないのがブラジル精神ですから」と語った。
同校の様子やCFの詳細はCF支援サイト「READY FOR」のプロジェクトページ(https://readyfor.jp/projects/escolaopcao)から見ることが出来る。寄付は一口3千円から可能で、寄付者にはお礼のメールや学校招待権など寄付額に応じた返礼品が用意されている。支援受付は8月8日まで。