RS州大水害=日系団体が清掃支援に奮闘=SOS RSに募金4万5千レ=「寄付協力をお願いします」 | 私たちの50年!!

私たちの50年!!

1962年5月にサントス港に着いたあるぜんちな丸第12次航の同船者仲間681人の移住先国への定着の過程を書き残すのが目的です。

RS州大水害=日系団体が清掃支援に奮闘=SOS RSに募金4万5千レ=「寄付協力をお願いします」 ブラジル日報WEB版より

清掃作業を行うボランティア(実行委提供)

 リオ・グランデ・ド・スール(RS)州の日本祭り実行委員会(上野ファビオ慶一実行委員長)が、大洪水の被災支援のため組織した「SOS RS」は19日までに4万5249レアルの支援が寄せられたと発表した。避難所の衛生用品や食料品などの支援物資に活用され、現在は新たにスタートした被災した家屋の清掃にも活用されている。寄付は引き続き募り、物品購入などの被災支援に用いる。寄付金はPIX(Chaveは「doacoes@festivaldojapaors.com」)で受け付けている。

 組織は日本祭り実行委員会を中心にポルト・アレグレ日本文化協会、南日伯援護協会、日本食販売小売店「光」が協力。18日までは寄せられた募金を基に避難所へ支援物資を送った。また、昨年の日本祭りが開催されたエステイオ市の市役所にも寄付を送り、洗車機2台の購入に繋がった。
 現在は第2弾として、水が引いた後の家を掃除するための清掃用具を貸し出すと共に、清掃に協力している。同実行委員会の森口由美さんによると、主に日系人から要請を受け、週末5~6人体制でボランティアに駆けつけている。現地には知人らも駆けつけるので大勢での作業になるが、「家具や家電を全部出してから掃除するので大変」と苦労を話す。
 汚れは手作業では取りづらく、大半はジェット洗浄機で行う。ただ、浸水した家の電気を使うのは危ないため、発電機を持ち込んで使う。集めた寄付で1台を購入したものの台数は足りず、これも頭を悩ませる要素のひとつだ。
 街中の水は一部で引いてきた一方で、南日伯援護協会(谷口浩会長)の本部事務所があるアンシェッタ地区は未だ水が引かず、通行止めが続いている。天気のいい日が続いても、「ポルト・アレグレで雨が降っていなくても、山間部で降ればこちらへ流れてくる」(森口さん)。すでに3週間以上も地域全体が水に浸かっており、被害が甚大になることは避けられない。

 

水没した援協本部周辺。まだ水が引かず、立ち入れないため内部の損害が分からない状態(21日、実行委提供)
泥まみれになった室内(実行委提供)
寄付や寄付金で購入した清掃用具(実行委提供)

  

 2階建ての本部事務所のほか、高齢者教室などのイベントを行う部屋や大きな台所がある建物、日本祭りに使う資材などが置かれている建物、巡回診療のバスがある。水は少なくとも、建物1階の天井部分までは押し寄せたとみられる。
 同実行委は被災支援と並行して、日系コミュニティの被災状況も収集している。各コロニアの代表者と連絡を取り合うが、「多くの情報を集めたいが、離れたところにポツンと住んでいる人もいる。先日も避難所に全く接点のなかった日系の方が避難していたということもあった」とあり、広く情報を呼び集めている。
 日系コミュニティの被災状況連絡は南日伯援護協会(メールcontato@enkyosul.org)まで。