≪ヨーロッパ便り第4便≫ 東海林さんからのお便りです。 | 私たちの50年!!

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1962年5月にサントス港に着いたあるぜんちな丸第12次航の同船者仲間681人の移住先国への定着の過程を書き残すのが目的です。

≪ヨーロッパ便り第4便≫ 東海林さんからのお便りです。

 

今日のプログラムはラテン語地区訪問とセーヌ川周遊でした。

 

 

散策の出発点は、市庁舎のあるホテル・ド・ヴィル広場でした。パリはあと数ヶ月でオリンピックが開催される街ですが、不思議なことに街中ではオリンピックに関するポスターや告知版などが一切見られません。唯一のそれらしきモノは市庁舎の前面に見られるこの掲示ぐらいです。この広場は、その昔セーヌ川からの運ばれてきた建材の陸揚げ場所で、パリの街建設の拠点となった場所だそうです。さてラテン語地区ですが、フランスで最初の大学、パリ大学が創設され、当時はラテン語で講義が行われた事からラテン語地区と呼ばれる様になったとのこと。今ではソルボンヌ大学を始め、有名大学や高校などが集まるアカデミックな地域になっています。さしずめ東京で言えば文京区に相当するでしょうか?

 

 

ホテル・ド・ヴィル広場からセーヌ川に向かって歩くと、シテ島という川中島が見えノートルダム大聖堂があります。「ノートルダム」とは聖母マリアの意だそうで、ゴチック建築の翠を極めた建築物ですが、2019年に起こった火災の為に尖塔部などが消失してしまいました。その再建には既に8億ユーロ(1000億円)に及ぶ寄付が集められたそうです。200年も掛かって完成された教会をたった5年で修復する計画がマクロン大統領によって発表され、オリンピックを見据えて2024年中に完成させるべく大突貫の工事が行われている様子が見れました。(多分オリンピックには間に合わない)

 

ゴチック建築の翠を極めたノートルダム大聖堂の原型。

東海林