デルタン「汚職に立ち向かった犠牲」=会見で罷免処分に怒り表明 ブラジル日報WEB版より | 私たちの50年!!

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デルタン「汚職に立ち向かった犠牲」=会見で罷免処分に怒り表明 ブラジル日報WEB版より

 

17日の会見(Lula Marques/Agencia Brasil)
17日の会見(Lula Marques/Agencia Brasil)

 

 16日に選挙高裁から下議罷免の判決を受けたデルタン・ダラグノル氏(ポデモス)が、17日に保守系下議たちと共に記者会見を行い、「汚職に立ち向かったために政治的な報復を受けた」と抗議した。17日付エスタード紙(1)などが報じている。
 デルタン氏の記者会見は、ボルソナロ前大統領三男のエドゥアルド氏やジュリア・ザナッタ氏など、ボルソナロ派として有名な下議たちが数多く駆けつけた中で行われた。
 デルタン氏は、「今頃、ジウマール・メンデス最高裁判事、アエシオ・ネーヴェス氏、エドゥアルド・クーニャ氏、ベット・リッシャ氏が宴会でも開いて喜んでいるだろう」と、ラヴァ・ジャット作戦で政治生命を脅かされた政界の大物たちの名前をあげて皮肉った。
 デルタン氏はさらに、「ルーラ氏に大統領のディプロマを授けたアレッシャンドレ・デ・モラエス長官が、選挙高裁の判事たちを手なづけた結果だ」と言い、「自分は汚職撲滅で立ち上がった事に対して復讐を受けた」と語った。
 参加した保守系政治家たちも、「左派が復讐を求めた」「政治的迫害は正義ではない」などと書いた紙を掲げたりして、不当判決とのアピールを行った。
 デルタン氏を罷免した判事7人の内3人はボルソナロ前大統領が推薦した判事だった。
 デルタン氏の罷免に関しては、元最高裁判事のアウレーリオ・メロ氏が「法の拡大解釈の下で行った決定」と批判したのを始め、反対意見も少なくない。アルトゥール・リラ下院議長は17日夜、デルタン氏に関する判決内容の通達を受けたことを明らかにすると共に、「下院監督局(コレジェドリア)に報告し、審議することはできる」との見方を示している。
 だが、18日付G1サイトは、リラ議長や政党リーダーたちがデルタン氏の任期回復を目指して自分たちから働きかける意向はないと報じている。
 デルタン氏は最高裁に上告する意向だ。18日朝のCBNラジオで法律家のワルテル・マイエロビッチ氏は「最高裁に上告すれば審議されるまでに数年間かかるのはよくあること。その間に任期が終わることもあり得る」と冷静なコメントをした。