私はよく花の絵を描いております。
花の絵なので「植物画じゃん。」と思う方も多いと思うのですが、
【植物画(ボタニカルアート)】と言う、別のジャンルが存在します。
以前、植物が好きなので、ボタニカルアートにも興味があって、色々調べてみた事があります。
【植物画】とは、科学的研究を目的として描かれた、正確かつ精密に描かれた絵の事です。
写真が無かった時代に、図鑑などに載せる挿絵として描かれ、その後、絵としても美しいとして、アート作品としても広まる様になりました。(ルドゥーテとかが有名)
植物画には幾つかルールがあって、
1、背景は描かない。
2、原寸大で描く。
3、全てを精密に描かなくてはいけない。
(雄蕊の数が一本足りなくてもダメ)
4、実や根っこまで描く
といった所だろうか。
最近はボタニカルアートとして、緩くなっている部分もあって、厳密にこれを守っていない物もあるそうです。
色鉛筆で背景を塗り潰すのは大変なので、【背景を描かない】と言うのは良いじゃないか!と思ったのですが、
それ以外の事が色々細かくて、なかなか大変です。
なので結局ボタニカルアートをやる事は諦めてしまいました。
で、かねてから悩んでいた『私の花の絵は何画と言うのだろう?』と言う問題。
先日、ハートタイム展で三上先生とゆっくりお話しする機会があったので、この件について質問してみました。
三上先生も確かに植物画と言うには抵抗があるとの話でした。
(ボタニカルアートについてもお詳しくて、私の知らない部分も色々教えて頂きました、)
私の絵の様に、周りに葉っぱや情景を描いてある物は【風景画】に含まれるのではないか?との事でした。
ええ!!風景画なのこれ?ってちょっと意外でしたが、確かに風景の一部を切り取っているに過ぎないので、まあ風景画かな。
また、花瓶に花を生けた状態を描けば【静物画】辺りに分けられるのではないか?との事でした。
どちらにしても【植物画(ボタニカルアート)】では無いよね。って事で意見が一致しました。
でも、【風景画】と言うのは意外に盲点でした!なるほど!と凄く納得。
私の場合、生けてある花を描いたり、背景無しの花の絵を描く事は少ないので、大概風景画に分類されるのかな。
花単体と言うよりも、そこに咲いていた雰囲気みたいな物を含めたいので、【静物画】ともちょっと違う気がします。
まあ、言い方は何でも良いんですけど(笑)今後もこう言う世界観を極めて行きたいなぁ〜と思っております。