色鉛筆画家、原田シンジさんの著書に『幸せ・色えんぴつレシピ』と言う本があります。


この本はカラーセラピストの方と組んで書かれたもので、

色の持つ力や効能を活かし、その時の気分にあわせた色の絵を描いて、

気分を上げたり、リラックスさせたりしましょう!と言う趣旨の本です。

巻末に下絵があるので、それを好きな大きさに拡大してトレースして使えます。

冒頭に色鉛筆画の基本的な事柄の説明や、各色毎に塗り方の説明(一部のみ)もあり、

ちょっとした技法書のような内容になっております。

この本は絶版にはなっていないみたいで、まだ入手可能ですし、中古市場にも多く出回っていますので、

割と簡単に手に入ると思います。


優しい雰囲気のイラストテイストで描かれており、

『驚嘆のリアル色鉛筆』の原田さんの作品とは少し毛色が違いますが、

原田さんの絵には変わりないですし、色鉛筆らしい可愛いイラストがたくさんあります。

そう言う意味では、こちらは多少初心者、未経験者向きに書かれているのかな?と言う感じがします。

初心者の場合、いきなりリアル画を目指すよりかは、

こういった少しイラストっぽいタッチの絵で、絵を描く事や色鉛筆に慣れて行く方が入りやすいかもしれません。

その後、そのままイラストテイストで行くも良し、リアル系へと進めて行くのも良しです。

色鉛筆の扱い方、塗り方なども学べるので、なかなか良い本かと思います。


赤、青、黄色などと、メインになる色毎に分かれており、

最後はコンボ(融合)として、それらをまとめた作品があります。

勿論、赤と言っても、それがメインであるだけで、葉っぱに緑が出てくるとか、黒を使うなどはあります。

各色毎に6作品ずつ掲載されております。

進め方は自由で、その都度その都度、気分に合わせて色を決めてやるのもありですし、

私の場合、順番にやりたいのですが、ずっと赤だけってのもつまらないので、

各絵毎に2作品ずつ描いていき、合計で3周するような順番で描いて行こうと考えております。


ここ最近ではA3サイズの絵を描く事が多く、仕上げるのに時間が掛かります。

このテキストの場合、絵のサイズも小さく、細密画でもないので、

合間に息抜きと言うか、気分転換に丁度良いのではないかと思い、

今後の模写練習テキストは、こちらを合間をぬってやって行こうと思います。

憧れの原田シンジさんのテキストですので、これはコンプリートさせる予定です。