よく、「色鉛筆沼にハマりました。」みたいなコメントを見かけます。

色鉛筆沼とは、色鉛筆に興味を持ち出すと、「あれも使ってみよう。」「こっちの書き味はどうだろうか?」

などと、あれこれ手を出してしまい、そこから抜け出せなくなる現象の事をいいます。

(最近ではこう言う事を【沼】と表現します。)


沼にハマる事は、決して悪い事ではなく、寧ろ私は一度は沼にハマるべきだと考えております。(笑)

実際私もハマっていた時期がありますし、趣味ってそんなもんですよね。

そもそも、売り場で試し塗りした程度では、その色鉛筆の良さなど分からないのです。

実際、何枚か塗ってみて初めて分かるものだと思います。

また紙との相性もありますし、「青は良いけれど、赤はイマイチ」なんて事もありますので、

そうなると、ある程度の本数が無いと分かりません。

なので、購入するにしても、ある程度の本数が必要です。

そうやって色々な色鉛筆を購入して、あれこれ試して行くと、

こっちが堅いとか柔らかいとか、発色がどうのだとか、細かい所が塗りやすいだとか、色々な事が分かっていきます。

そうした中で、「私はこっちの方が使いやすいなぁ〜」とか、

「この発色の仕方が好きだなぁ〜」みたいなのが分かってきて、

自分の好みの色鉛筆が決まってきます。

そうなったらシメたもので、それをメインに使うようにすれば、沼からは抜け出せます。


実際私は、三菱アーテレーズ、ポリクロモス、カリスマカラー、ホルベインアーチスト、三菱ポリカラーの5種類の色鉛筆を持っています。

どれも必要だったので購入しましたが、現在メインに使っているのはポリクロモスです。

絵によってはカリスマやポリカラーも使いますが、アーテレーズやホルベインは殆ど使いません。

高い色鉛筆が良いとは限らないし、誰かが薦めているからと言って、自分に合うとは限りません。

ポリクロモスは高級色鉛筆で良い物ですが、これしか知らないと、必ず「カリスマカラーってどんな感じだろう?」と思うでしょうし、

カリスマカラーを使っている人は、「ポリクロモスってどうなんだろう?」って必ず思うと思うのです。

そうなると、どうしても試してみたくなって、買ってしまいますよね。(笑)

なので、メインの色鉛筆を決める為には、やはりこれぐらい試すのは必要だったのかと思います。


ただ、いつまでも沼にハマっているのは問題です。

それこそ青い鳥を探すような物で、いつまで経ってもキリがありません。

ある程度、沼に浸かったら、早目に抜け出しましょう!