『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛を込めて〜』(ネタバレあり) | yoshi's drifting weblog -揺蕩記-

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私の一番好きな言葉、揺蕩(たゆた)う。……
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世の中的にはまあ、間違いなく北野武監督の『首』だと思うんです。

 

 

それは重々承知してるし、なんなら自分もそっちだったし。

 

 

でも上映時間がちょっと長めだったのと、午後にはいつものように地元のボドゲカフェのゲーム会に参加する予定だったので、上映時間が短い方を、というわけで『翔んで埼玉』をチョイス。

 

 

 

 

舞台挨拶で「1日20回上映している映画館もあるそうですよ」という話題が上っていたようですが、その映画館はここ。

 

 

朝8時から夜21時くらいまで、30〜45分くらい刻みでまあ選び放題。

 

 

で、流石に8時台はきついので9時台にしたんですが、それでも200人くらい入れそうなシアターがほぼ満杯。

 

 

そんなこんなで、色々とどうかしてる映画なんですが、まあぶっちゃけ、埼玉の人以外は見てもそんなに面白くはないんじゃないでしょうかね。

 

 

正確に言えば、埼玉の人と、滋賀の人、大阪・奈良・和歌山の人、辺りでしょうか。

 

 

東京の人がこの映画を見て、まあ「くだらねえなぁ」とは思うんでしょうが、でも万人に受けるネタではないのでね。

 

 

前作で関東圏に平和をもたらした埼玉解放戦線だけど、実はどいつもこいつも(鉄道路線的に)東京ばっかりに目がいっていて横の繋がりが薄いことが発覚。そこで横の繋がりを持つべく「武蔵野線」を開通させようと画策するのだけど、話がまとまらない。そこで麻実麗(GACKT)は越谷に海を作ることを計画し、そこに敷き詰める砂を手に入れるべく、和歌山を目指すのだが、……といったお話なんですが。

 

 

鉄道路線的に横の繋がりが薄い、なんてネタはまずみんな知る由もない。

 

 

越谷に海を作る、なんてネタもレイクタウンを知らないと理解ができない。

 

 

でも、そのネタを理解できる私たちは、要所要所で微妙に笑えてくるネタになってるっていう。

 

 

で、例によってそんな都市伝説的お話を現代パートである家族がラジオ(もちろんNACK5)で聞いてるんですが、彼らが向かってるのが熊谷の各市町村対抗綱引き大会っていう。

 

 県知事役を村田雄浩がやってるんですが、まあ今の県知事ににてること!



でもって、その決勝が大宮と浦和って!

 

 

そもそも綱引き大会のネタっていうのも、大宮駅の東口西口の対抗戦から来てるのだって、誰がわかるのって。

 

 

それ埼玉県どころか、さいたま市民くらいしかわからないから!

 

 

 

 

実際に大宮駅には東口と西口の境界線が綱引きで決められてるんですよね。

 

 

今年東口が勝ったので、真ん中より西口側になってます。

 

 

東口が勝ち続けていくと、西口も東口になってしまうわけですね。

 

 

舞台が大阪に移ってからは、まあ全国的に面白がれる要素は増えますがね。

 

 

そこは流石大阪って感じですが。

 

 

「滋賀のオスカル」こと桔梗を演じていた杏ちゃんが決まってて可愛かったのと、間違いなくジョーカーを意識した片岡愛之助の大阪府知事・嘉祥寺のキャラが面白かったですねぇ。

 

 

面白かったというか、ちゃんとキャラが立ってて、これは良かったです。

 

 

あと、大阪側についている神戸市長を藤原紀香が演じてて、ああ夫婦で共演してるんだ、っていうのも思ったり。

 

 

しかも夫婦役で。

 


滋賀と大阪・神戸・京都の合戦シーンは例によって出身有名人対決。



これは面白い。



とまあ、そんなこんなで見たい映画がない人にはおすすめできるかもしれませんが、でも今は『首』見に行ったほうがいいんじゃないでしょうかね。

 

 

というわけで『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛を込めて〜』堪能いたしました。

 

 

次回は間違いなく『首』。

 

 

ではでは。